更新日: 2024.09.29 その他暮らし
海外に住んでいる友人が「NHK」をよく見ているそうです。海外では無料で見れるようなのですが、なぜ無料なのでしょう?
この違いについて疑問に思ったことがある方は多いのではないでしょうか。今回は、NHKの海外向け放送の仕組みや背景について解説し、日本国内と海外におけるNHKの受信料を紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
目次
海外での「NHK」の提供サービスとは?
「NHK」は日本国内だけでなく、海外でも視聴が可能です。具体的には、国際向けサービスの「NHKワールドJAPAN」と、海外に住む日本人や旅行者向けサービスの「NHKワールドプレミアム」が提供されています。
「NHKワールドJAPAN」では、ニュースや情報番組を海外の衛星放送やケーブルテレビなどを通じて放送しています。19言語で番組を提供しているため、語学学習にも最適です。
専用の無料アプリをダウンロードすれば、スマートフォンやタブレットから簡単に視聴できます。また、Apple TVやRoku、Amazon Fire TVなどの端末を使えば、テレビでもアプリを通じて視聴が可能です。
一方、「NHKワールドプレミアム」では、国内で放送されているニュースや情報番組だけでなく、ドラマや音楽番組、子ども向け番組、スポーツ中継なども日本語で視聴できます。世界100以上の国や地域で約2000万世帯が利用しています。
なぜ海外では無料で視聴できるのか?
「NHKワールドTV」が無料で提供されている理由の一つは、公共放送としての役割を果たすためです。NHKは、日本国内では視聴者から受信料を徴収し、その収益で番組制作や運営を行っていますが、海外の放送に関しては、異なる目的と運営方法が取られています。
まず、テレビとラジオで外国人向けと邦人向けに国際放送を行うことは、放送法第20条でNHKの必須業務とされています。この法律に基づき、NHKは無料で海外向けの放送を実施しているのです。
国際化が進む中で、日本の姿や正確な情報を世界に向けて発信し、日本に対する正しい理解を促進することは、NHKの重要な役割の一つです。海外の視聴者に日本について正確な情報を提供し、日本の国際的なイメージ向上に貢献しています。
また、海外に住む日本人に対しては、適切な報道番組などを提供することで、日本とのつながりを維持する役割も担っています。このように、NHKは公共の利益を考慮し、広く情報を提供することを目的として、海外では無料で視聴できるのです。
海外では全てのNHKコンテンツが無料で視聴できるわけではない?
一方で、すべてのNHKのコンテンツが海外で無料で視聴できるわけではありません。例えば、NHKワールドプレミアムというサービスは、有料で提供されています。このサービスでは、国内向けの番組やスポーツ中継などが含まれており、受信料に相当する料金を支払うことで視聴可能です。
NHKワールドプレミアムが有料である理由は、放送権の問題やコンテンツの価値が関係しています。特にスポーツ中継やドラマなどの人気コンテンツは、高い視聴需要があり、その分コストもかかるため、有料での提供が一般的です。
日本に対する正しい理解を深めるために、海外ではNHKが無料視聴できる
海外でNHKが無料で視聴できる理由は、NHKの公共放送としての役割や、放送法に基づく国際放送の義務が背景にあります。特に、「NHKワールドTV」を通じて、日本の文化や情報を世界に広め、日本に対する正しい理解を促進することが重要とされています。
ただし、全てのNHKコンテンツが無料というわけではなく、「NHKワールドプレミアム」のように有料で提供されるサービスもあります。視聴内容やサービスに応じて、無料と有料がわかれている点に注意が必要です。
日本国外にいても、NHKの多様なサービスを活用して、日本の情報に触れることができるのは、日本の公共放送の国際的な役割を反映した結果と言えるでしょう。
出典
NHKワールドJAPAN
NHKワールドプレミアム FAQ
NHK よくある質問集
NHKワールドプレミアム 配信をご検討の事業者さまへ
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー