更新日: 2024.10.04 子育て
小学生の息子が友達から頻繁に「お菓子」をおごってもらっていた…!この場合親が「お返し」すべきですか?
例えば、友達づきあいの中で、お菓子を分け合うことはよく見られる状況といえます。しかし、どちらかが一方的におごってもらう状況が続くと、さまざまな問題が生じる可能性があります。
今回は、息子が頻繁にお菓子をおごってもらっている状況が分かった場合、親としてどのように対応すべきかについて考えていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
お菓子をおごってもらっている背景
まずは「なぜ息子が友達からお菓子をおごってもらう状況になっているのか」を把握する必要があります。理由として考えられるのは、以下のようなものです。
・自分でお菓子を買う余裕がない(経済的な理由)
・断りにくい雰囲気がある(友達との関係)
・おごってもらうことが当たり前になっている(甘えている)
・自分の気持ちを伝えられない(コミュニケーション力の不足)
息子さんが、どのような理由からお菓子をおごってもらうことになっているのかが分かれば、それに応じた対応を取る必要があるでしょう。
親がお返しすべきかどうかの判断
親がお返しをすべきかどうかは、状況によって異なるといえます。一般的に、お返しをする方がよいと考えられるケースは、おごってもらう頻度が高い、あるいはおごってもらった金額が大きい場合、友達の親から指摘や相談があった場合でしょう。
直接的なお返しをする場合は、おごってもらったお菓子と同程度のお菓子を用意し、子どもを通じて友達に渡すことをおすすめします。その場合、金銭的なお返しは避け、子ども同士のやりとりを尊重するとよいでしょう。
また、間接的なお返しをする場合は、友達を招いて食事やおやつを提供したり、家族ぐるみの交流の機会を設けたり、学校行事などで協力する機会を活用する方法があります。いずれの場合も過剰なお返しは避け、子どもの気持ちを傷つけないよう配慮する必要があるでしょう。
子ども同士の金銭トラブルが親の耳に入ったことで、思わぬ親同士の問題に発展してしまったという事例もあるため、友達の親との関係性も注意する必要があります。
金額が少ない、あるいは頻度も低い場合や、お返しすることでかえって友達関係に悪影響を与える可能性がある場合は、口頭およびメールなどでお礼を伝えるとよいのではないでしょうか。
子どもとの対話の重要性
この問題に対処するうえで、親にとって重要なのは子どもとの対話です。オープンで誠実な会話を心がけましょう。対話の中では、お菓子をおごってもらっている状況や気持ちを把握し、そのうえでお金の価値や友情、感謝の気持ちなどについて教えて解決策を一緒に考える必要があります。
今回のようなことが起きた場合、単なるお菓子のやりとりと済ませず、子どもの成長にかかわる重要な機会として捉え、長期的な視点で考えてみることをおすすめします。金銭感覚の育成の機会と考えて、お小遣いの管理方法や貯金の習慣、物の価値について考える機会にするのもよいでしょう。
また、自分の気持ちを適切に表現する練習として、相手の気持ちを考える習慣をつけ、断る勇気と方法を身につけるのもよいかもしれません。
そのほか、互いに助け合うことの大切さを教えるために一方的な関係の問題点を説明したり、友情とは何かを考えたり、自分で決断するきっかけを増やす機会にもできるでしょう。
友達の親への対応はどうする?
状況によっては、友達の親とコミュニケーションを取ることも必要です。親には、おごってもらったことに対して感謝の気持ちを伝え、状況を説明し理解してもらう必要があると考えられます。
今後の対応について相談したり、必要に応じてお返しの方法を提案したりすることもあるでしょう。ただし、子ども同士の関係に過度に介入しないよう、バランスを取ることが大切です。
状況を把握し、必要に応じてお返しすることを考える。ただし子どもの友人関係への影響を配慮する必要がある
息子さんが友達から頻繁にお菓子をおごってもらっている状況が発覚した場合、親の対応は非常に大切です。発覚した場合は、単純に禁止するだけではなく、なぜそのような状況になったのか、またなぜだめなのかを子どもと話し合う機会を持ちましょう。
子どもとの対話を通じて状況を正確に把握し、必要に応じて友達の親や学校とも連携しながら、適切だと思われる対応を検討しましょう。同時に、子どもの金銭感覚や社会性を育てるよいチャンスと捉え、長期的な視点から教育するよう心がけることも大切です。
子どもが健全な友人関係を築けるように、親はお菓子のやりとりを通じて、思いやりや感謝の気持ち、コミュニケーション能力を身につけられるよう見守り、必要に応じてアドバイスしていきましょう。
親は子どもの成長を支える存在として、ときには厳しく、ときには優しく接することで、子どもの成長を促していくことが求められるといえます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー