ネット予約した「新幹線」の切符が発券できず、乗り遅れてしまいました…「払い戻し」はできるのでしょうか?

配信日: 2024.10.06 更新日: 2024.10.07

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ネット予約した「新幹線」の切符が発券できず、乗り遅れてしまいました…「払い戻し」はできるのでしょうか?
新幹線の切符の予約は、駅の窓口で直接行うだけでなく、インターネット上からでも行えます。
 
インターネット上で予約する場合、後で切符を発券して乗車することもありますが、今回のケースのように発券に手間取ったり遅刻したりすると、目的の便に乗り遅れてしまうこともあるかもしれません。
 
本記事では、予約した切符の便に乗り遅れた場合の払い戻しについて、詳細を解説します。
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予定の便に乗り遅れた場合の払い戻しは可能?

新幹線の予約は、窓口以外でもJR各社のインターネット予約サービスを通じて行えます。今回は例として、東海旅客鉄道株式会社(以下、JR東海)や西日本旅客鉄道株式会社(以下、JR西日本)、九州旅客鉄道株式会社(以下、JR九州)が運営する「エクスプレス予約」の公式情報を基に、払い戻しの概要をご紹介します。
 
結論からいうと、発券できずに乗り遅れた場合、払い戻しは「可能」です。新幹線が発車した後は、乗車日の翌日以降に、自動的に手数料が引かれた金額が払い戻しされます。
 
払戻金額について詳しくは、乗車日の翌々日以降に、サイトの「ご利用履歴」から確認可能です。
 

払戻手数料

払戻手数料は、予約した切符の種類により変わります。例えば、「EX予約サービス」の片道商品か往復商品か、列車が発車する前か後かなどで異なります。
 
表1に列車発車時刻後の払戻手数料をまとめました。
 
表1

表1

出典:東海旅客鉄道株式会社 西日本旅客鉄道株式会社 九州旅客鉄道株式会社 「EX予約 予約した新幹線を払い戻す」を基に筆者作成
 
発券前の予約切符を払い戻しする場合は、これらの手数料が引かれて自動的に払い戻されます。
 

発券後は自動的に払い戻しされない

今回のケースはインターネット上で新幹線の切符を予約したものの、発券していない状態です。この場合は自動的に払い戻しされるでしょう。
 
では仮に予約した切符を発券した後で乗り遅れた場合はどうなるかというと、自動的な払い戻しは行われません。
 
乗車日当日までにJR東海、JR西日本、JR九州の主な駅の窓口へ行き、払い戻し手続きをする必要があります。その際は、切符とエクスプレス予約の決済用クレジットカードを持参しなければならないようです。
 

払い戻しせずにほかの列車に乗る選択肢もある

乗り遅れた場合、払い戻しをする代わりに、予約した新幹線と同じ日に出発する同一区間の新幹線に乗ることもできます。目的地へその日のうちに着かないといけない場合などは、払い戻しではなく後続列車への乗車の方がいいかもしれません。
 
ただし、その場合は自由席への乗車になるため注意が必要です。また指定席の早特商品や一部の旅行商品などは対象外になる場合もあるため注意が必要です。
 

予約した便に乗り遅れないための対策

エクスプレス予約で予約した切符は、東海道新幹線、山陽新幹線、九州新幹線の各駅や、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)の一部の駅の指定席券売機および受取専用機で受け取れます。またはJR東海、JR西日本、JR九州の主な駅の窓口でも受け取り可能です。それ以外の窓口では受け取れない可能性があります。
 
発券する場所をあやまって認識していたり、受け取りに必要な「受取コード」やパスワードなどが分からなかったりすると、発券に手間取るかもしれません。あるいは混雑で発券に時間がかかるケースも想定されます。
 
当日に発券しようとすると、乗り遅れるリスクが大きくなるおそれがあるため、可能であれば前日までに発券しておくなどして対策しましょう。
 

乗り遅れた新幹線の切符の払い戻しは可能。ただし手数料がかかる

インターネットで予約した発券前の新幹線の切符は、手数料を引かれたうえで自動的に払い戻しされます。発券後の場合は所定の手続きを窓口などで行うと、払い戻しされます。
 
払い戻しではなく、当日の同一区間の後続列車に乗る選択肢もありますが、いずれにしても発券は時間の余裕をもって行いましょう。また、交通系ICカードを活用してチケットを発行せずに乗車する方法もあるため、乗り遅れを防ぎたい場合は活用しましょう。
 

出典

東海旅客鉄道株式会社 西日本旅客鉄道株式会社 九州旅客鉄道株式会社 EXPRESS予約 予約した新幹線を払い戻す
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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