更新日: 2024.10.12 その他暮らし
ダイハツの「タント」に乗っていますが、トランクに荷物を積んだら後ろが見えづらくなりました。運転できれば違反ではないでしょうか?
本記事では、ルームミラーで後方が確認しづらい状態での走行が違反にあたるかどうかを解説するとともに、運転の危険性や燃費効率について紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
ルームミラーが遮られている状態での走行は違反になるのか?
トランクに荷物を積み込み、ルームミラーで後方の確認がしづらくなっている状態でも、法律上は違反にあたらないと考えられます。道路運送車両の保安基準第44条では、自動車には後写鏡を備え付けることが義務付けられています。後写鏡は自動車のバックミラーを指し、ルームミラーやサイドミラーなどの種類があります。
後写鏡に関しては形状や取り付け位置などが細かく定められていますが、これらの設置基準を満たしていれば法律上はサイドミラーだけでも問題はないとされています。
例えば、後席の荷物がルームミラーからの視界をふさいでしまう状況でも、サイドミラーを使用して後方確認ができるため、問題なく運転が可能とされているのです。そのため、荷物を積み込みルームミラーで後方確認がしづらくなっていても、サイドミラーで視認できていれば法律違反には該当しません。
違法ではないが事故の危険性が高まるため避けたほうがよい
前述の通り、荷物を積み込みルームミラーで後方の確認がしづらくなっていても法律違反にはあたりませんが、事故の危険性が高まるため避けたほうがよいでしょう。実際に、車に大量の荷物を積み、後方確認ができず事故を起こした事例も報告されています。安全運転をするためには、ルームミラーから見える情報も大切です。
特に注意しなければいけないのが、助手席にまで荷物を積み込み視界が遮られてしまう場合です。サイドミラーによる確認ができない状況の場合は、法律違反にあたる可能性があります。そのため、荷物を積む際は運転側の視界を確保できるようにしましょう。
近年の乗用車には、ルームミラーモニターなどのカメラモニタリングシステムが採用されているケースもあり、後方カメラの映像でルームミラーに映らない部分を補う技術が発達してきています。
これにより、トランクの荷物や後席に乗客がいても後方の視界が遮られず、通常のルームミラーよりも広い視野が確保できるようになり、事故防止に役立っています。
後方の情報確認は安全運転において大切なポイントです。荷物によってルームミラーで後ろが見えづらくなることは法律違反にはあたりませんが、事故のリスクが高まるため、荷物の積み込み方に配慮する必要があるでしょう。
荷物を積みすぎると燃費も悪くなりガソリン代がかさむ可能性も
荷物を積みすぎると視界が悪くなるだけではなく、燃費が悪化しガソリン代がかさむ可能性もあるでしょう。車の燃費は積載する荷物の重さに大きく左右されます。
環境省によれば、100kgの荷物を積んで走行すると、燃費が3%程度悪化するとのことです。車に重い荷物を積んでいると発進時に大きなエネルギーが必要となり、アクセルを踏み込みがちになることで燃費効率が落ちると考えられます。
なお、燃費効率の低下は、「タント」のようなコンパクトな車でも顕著です。軽量な車体に多くの荷物を積むとエンジンへの負担が増え、結果として燃料消費が高まる可能性があります。不要な荷物を車に積みっぱなしにしている場合、燃費に影響を与え、長期的に見るとガソリン代が余分にかかる原因となるでしょう。
荷物を整理して不要なものを車に積まないことで、燃費を改善し、経済的に運転ができるでしょう。燃費の向上はガソリン代の節約だけでなく、環境への負荷軽減にもつながります。
荷物の積みすぎは事故の危険性と燃費に影響する
荷物の積みすぎによりルームミラーの視界が遮られていても、基本的に法律違反にはあたりません。しかし、後方視界が遮られることで運転中の事故リスクが高まると考えられます。そのため、車に荷物を積んだときに視界が悪くならないような工夫が必要です。
また、荷物の積みすぎは燃費効率の低下を招く可能性もあります。ガソリン代がかさんでしまうため、なるべく荷物を少なくし、重量を軽くして運転するとよいでしょう。
出典
e-Govポータル 道路運送車両の保安基準(昭和二十六年運輸省令第六十七号) 第二章 自動車の保安基準 第四十四条 (後写鏡等)
環境省 デコ活 エコドライブ活動情報一覧 エコドライバーにとって大切な心掛け 不用な荷物は降ろそう
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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