更新日: 2024.10.16 子育て
高校受験を控えた娘が「6校受験したい」というのですが、そんなに受験する必要があるのですか?併願校は3校あれば十分ですよね?
制度的には何校でも受験できますが、受験校数を増やすと受験料は高くなり、受験生の体力も消耗されます。特に受験生を持つ親にとっては受験料がいくらかかるのか、気になるでしょう。
今回は、高校受験を控えた子どもがいる人に向けて、具体的なデータを用いて受験料と受験倍率などを紹介します。受験校数を決めるときに参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
国立・公立(都立)・私立高校のそれぞれの受験料は?
国立高校は公立高校、私立高校との併願が可能であり、受験料は、全国一律「9800円」に設定されています。
東京都教育委員会によると、都立高校(全日制)の受験料は「2200円」です。公立高校の受験料も一部都道府県を除き、2200円に設定されているようです。また、文部科学省の調査によると、令和4年度の私立高校(全日制)の受験料平均額は「1万6421円」でした。
つまり、併願校の数を1校増やす場合、受験料は1万6421円増えることになります。同様に、私立の併願校の数を3校から6校に増やす場合、受験料は「4万9263円」増えることになります。
したがって、公立高校1校と私立高校2校の計3校を受験する場合、受験料は「3万5042円」です。私立高校を3校増やして計6校を受験する場合は、受験料は「8万4305円」になります。参考までに、受験校数3校~6校までの受験料額は表1の通りです。
受験校数 | 受験料 |
---|---|
3校(公立高校1校+私立高校2校) | 3万5042円 |
4校(公立高校1校+私立高校3校) | 5万1463円 |
5校(公立高校1校+私立高校4校) | 6万7884円 |
6校(公立高校1校+私立高校5校) | 8万4305円 |
※前述を基に筆者作成
国立高校の受験料は?
国立高校の受験料は、全国一律「9800円」に設定されています。また、国立高校は公立高校・私立高校との併願が可能です。
高校受験の受験倍率は?
ここでは都内を例に公立高校と私立高校に分けて、それぞれ受験倍率を紹介します。ちなみに都内は公立高校=都立高校となります。
都立高校の受験倍率
東京都教育委員会の調査によると、令和6年度の都立高校(全日制)の受験倍率は「1.38倍」でした。この受験倍率は「1.38人に1人合格」することを表しており、合格率は約72%です。
私立高校の受験倍率
東京都教育委員会の調査によると、令和5年度の都内私立高校の受験の最終倍率は「3.74倍」でした。この受験倍率は「3.74人に1人合格」することを表しており、合格率は約27%です。
受験生が志望校を決める際に重視していることとは?
早稲田アカデミーが2024年に高校受験した学生を対象に実施したアンケート結果によると、受験生が志望校を決める際に最も重視していることは「偏差値・入試難易度」でした。
併願の大きな役割として、第一志望校に合格できなかったときの保険的な役割があります。子どもが複数校受験したいと考えている場合、受験生が重視している偏差値・入試難易度の観点から、志望校の数を検討するといいでしょう。
受験料・受験倍率を考慮して受験校数を決めよう
高校受験において、何校受験するか決める場合には受験料と受験倍率を考慮する必要があります。受験する高校の数を3校から6校に増やすと、受験料が4万9263円高くなる一方で、いずれかの高校に合格する確率はあがるでしょう。
受験料と受験倍率、そして子どもの意思を考慮して、親も子どもも納得できる受験校数を決めましょう。
出典
東京都教育委員会 入試情報・授業料等
東京都教育委員会 令和6年度東京都立高等学校入学者選抜応募状況 総括表
東京都教育委員会 令和6年度都内私立高等学校入学応募者状況【一般入試・中間】
文部科学省 令和4年度私立高等学校等初年度授業料等の調査結果について
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー