妻の月給は20万円ですが、美容代として毎月2万円程度使っています。無駄遣いに感じるのは心が狭いですか…?
配信日: 2024.10.16
今回は、月給に対する美容代の平均割合や、妻の美容代が高く感じる理由について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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美容代は収入の約1.6%が平均
総務省統計局の「家計調査報告(二人以上の世帯)-2024年(令和6年)8月分-」によると、二人以上の勤労者世帯における理美容に関する1ヶ月当たりの費用は、実収入の約1.6%程度です。
妻の月給が20万円なら、美容代に割く費用は3200円程度が平均的であると考えらえます。
また、生活費を共働きで稼いでいるケースでも考えてみましょう。夫婦で理美容代に1ヶ月2万円を捻出するなら、夫婦の生活費は約125万円が必要ということになります。
夫婦の月給合計によっては、妻の美容代に対して、夫が「無駄遣い」と思ってしまうのも無理はないことといえるかもしれません。
美容代は女性のほうが高い
株式会社リクルートの「美容センサス2023年下期<美容意識・購買行動編>」を参考に、男性・女性それぞれが美容に使う1ヶ月の平均金額を表1にまとめました。
表1
1ヶ月の美容代の平均 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
全体 | 3048円 | 5347円 |
15~19歳 | 2697円 | 3800円 |
20代 | 4068円 | 5993円 |
30代 | 4511円 | 5714円 |
40代 | 3362円 | 5109円 |
50代 | 1940円 | 5147円 |
60代 | 1534円 | 5545円 |
株式会社リクルート「美容センサス2023年下期<美容意識・購買行動編>」(ホットペッパービューティーアカデミー調べ)を基に筆者作成
同調査から、女性のほうが美容に対して捻出する費用が多くなっていることが分かります。夫婦なら、なおさら妻の美容代を高く感じやすくなることでしょう。
美容代が高いと感じる理由
「妻の美容代が高い」と男性が感じるのは、施術料金や妻が抱く理想を知らないことが考えられます。妻が利用している美容代について考えてみると、妻を理解したり美容代の節約を提案したりできることでしょう。
理想が大きく影響している
美容とは容姿を美しく保つことですが、人によって目指す理想の容姿はさまざまです。髪型から爪先まで美しくありたいと思う人もいれば、医師でなければ施術できないような美容医療を求める人もいます。
加齢によって目立つようになったシワや白髪を解消し、いつまでも若い状態でありたいと考える女性も少なくないでしょう。また、若くてもコンプレックスから、美容に対し強い思いを抱く女性もいるかもしれません。
妻がどのような理想を目指しているのかが分かれば、妻の美容代に対する考え方が理解できるようになるでしょう。
施術店やクリニックで料金が異なる
美容室やネイルサロン、美容クリニックにはさまざまな選択肢があり、それぞれ店舗やクリニックによって施術料金は異なります。つまり、妻が通う美容サロンやクリニックの設定料金が、高い美容代の原因になっている可能性があると考えられるのです。一方で、美容技術の高さと費用が比例している可能性もあることでしょう。
妻の美容代が高いと感じるなら、まずはどのような美容室や美容医療を利用しているのかを確認してみましょう。類似する施術はさまざまなサロンやクリニックで提供されているケースもあります。美容代が毎月の生活費を圧迫している場合は、施術や価格の違いを比較し、節約を提案してみることをおすすめします。
美容代は理想と収入のバランスが大切
妻の美容代が高く「無駄遣い」と感じてしまうのは、必ずしも「心が狭い」という理由からではありません。そもそも、一般的に男性よりも女性のほうが美容に対する意識が強いため、価値観の違いがあると考えられます。
しかし、日常生活に影響を及ぼすほどの美容代なら、妻にも節約を心掛けてもらわなければなりません。妻の理想を理解しつつ、夫婦で美容代について考えてみる時間を設けてみましょう。
出典
総務省統計局 家計調査報告(二人以上の世帯)-2024年(令和6年)8月分- 第2表 1世帯当たり1か月間の収入と支出-二人以上の世帯(6~9ページ)
株式会社リクルート ホットペッパービューティーアカデミー調べ 美容センサス2023年下期<美容意識・購買行動編>資料編(詳細版)「15~69歳男女の美容意識とコスメ購買行動」 (2)コスメ購買行動 【男女】美容に使う1カ月あたりの金額(17ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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