更新日: 2024.10.19 その他暮らし

「貯金ができない」と嘆いているのに趣味のゲームにお金を使い続ける20代息子。今どきの若い世代はそういう方が多いのでしょうか?

「貯金ができない」と嘆いているのに趣味のゲームにお金を使い続ける20代息子。今どきの若い世代はそういう方が多いのでしょうか?
20代の息子さんがなかなか貯金をできない状況にある場合、親としては心配になるでしょう。
 
「貯金ができない」と嘆きながら、趣味のゲームにお金を使い続けるケースであればなおさらです。できれば将来に備えて貯金をしてほしいところですが、今どきの20代は、貯蓄よりも趣味を重視する人が多いのでしょうか。
 
そこで今回は、20代の貯金事情について調べました。20代が効率的に貯金を増やす方法もご紹介しますので、参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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貯金に回す余裕がない!? 20代の貯金事情

株式会社ネストエッグが実施した「貯金・お金」に関する調査で、2021年と2022年を比較したところ、20代の貯金額は減少しており約半数は100万円以下の貯金にとどまる結果となりました。
 
20代の貯蓄額割合をまとめたデータは表1の通りです。
 
表1

貯蓄額 2021年 2022年
0~10万円未満 17% 21%
10万~50万円未満 10% 13%
50万~100万円未満 11% 13%
100万~300万円未満 23% 19%
300万~500万円未満 15% 17%
500万~1000万円未満 15% 9%
1000万円以上 9% 9%

出典:株式会社ネストエッグ「貯金・お金に関する調査」を基に筆者作成
 
また、貯金の目的については、2021年から2022年で「旅行」が13%から6%に激減している一方、「趣味・嗜好」は11%から16%に増加しています。コロナ禍の影響もあり、貯金の目的が変化したため、ゲームなどの趣味にお金をかける若者が増えたと考えられます。
 
物価が上昇した2022年と前年(2021年)を比較して、20代の支出が増えた項目は、以下の通りです。(前年比)


・食費:40.0%
・光熱水道費:23.5%
・外食費:23.0%
・日用品費:17.0%
・趣味費:15.5%

物価高の影響を受けて、食費や光熱水道費などが軒並み増加している中、趣味に使うお金も前年比で15.5%増えています。一方、支出が減った項目としては「貯金」の9%があげられます。家計支出が多くなり、貯金に回せる余裕がなくなっている証拠かもしれません。
 

20代が効率的に貯金を増やす方法

前述の株式会社ネストエッグが実施した調査では、物価高の影響で家計支出が多くなり、20代でも「今を楽しむことを我慢しても、将来のためにお金を貯める」意識が強まっていることが分かりました。
 
一方、「将来のことより、今を楽しむためにお金を使いたい」と考える若者も一定数いるようです。
 
趣味にお金をつぎ込む若者が、貯金を少しでも増やせるようにするには、転職や副業などで収入を増やしたり、定額制サブスクリプションがないか支出を見直したり、資産運用を始めたり、などとさまざまな方法があるでしょう。
 

物価高の影響で20代は貯金をする余裕がない傾向にある

2021年と2022年の調査結果を比較すると、20代の貯金額は減少しており、約半数が100万円未満の貯金額にとどまりました。物価高や値上げの影響により、貯金をする余裕がない若者が増えているようです。
 
一方で、「趣味」のために貯金している20代は増加しています。支出が増えた項目でも「趣味」が第5位になっていることから、ゲームなどの趣味にお金を使う若者が増えたと推測できるでしょう。
 
ゲームなどの趣味にお金をつぎ込む若者が、貯金を増やせるようにするには、本業や副業で収入を増やしたり、支出を見直したりする方法があります。
 
収入アップや節約に取り組み、お金に余裕ができたら、自動積立定期預金などで確実に貯金できる仕組みを作りましょう。貯蓄がうまくいき、お金が貯まれば、資産運用でさらに増やすことも検討できます。
 

出典

株式会社ネストエッグ 貯金アプリfinbee(フィンビー)、物価高における貯金の実態調査を実施 20代の約半数が貯金額100万円未満に、「旅行」に費やすお金が最も減少 家計不安から「資産運用」「省や胃への貯金意識」が上昇~貯金を増やす手段では「ポイ活」が30代に圧倒的人気~
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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