車は「5年」で買い替えた方がお得といわれるワケとは?「10年」での買い替えとどう違う?

配信日: 2024.10.22

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車は「5年」で買い替えた方がお得といわれるワケとは?「10年」での買い替えとどう違う?
車が壊れるまで乗り続けようとする人もいれば、一定期間経過すると乗り換える人もいます。車の乗り換え期間についてはさまざまな声があります。
 
一般的に、車は10年たつか10万キロ走ったら交換の目安といわれることがありますが、今回のケースのように、半分の「5年で乗り換えるといい」と考える人もいるようです。
 
本記事では、車の乗り換え時期について、10年より5年での買い替えを推奨する人がいる理由について解説します。
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車の買い替え時期に「絶対」はない

車の買い替えを何年目に行うべきかについて絶対的な基準はありません。3年ほどで定期的に乗り換えてさまざまな車を試すこともできますし、車に愛着を感じて故障するまで乗りたいと思うのであればそれも選択肢の一つです。
 
またメンテナンスによって車が長持ちするかどうか左右されるため、10年未満で買い替えを余儀なくされるケースがあれば、なかには20年、30年と乗り続けられる人もいます。
 
前提として、「何年目までに買い替えるといい」という話は、車の価値や維持費などお金に関連した側面も大きく関係しています。
 

10年より5年で買い替えた方がいいといわれる理由

5年目に買い替える場合のメリットを、10年で買い替えた場合と比較しながらご紹介します。
 

・車検費用を節約できる

自家用乗用車の場合、新車登録後の初回車検は3年後で、以降は2年ごとに車検が行われます。5年目に乗り換えれば2回目の車検費用がかからないでしょう。
 
一方10年目の買い替えとなると、2回目~4回目の車検費用が発生します。車検費用は車種や依頼内容などによって幅がありますが、車両重量1.5トンまでの車であれば、おおまかな費用相場は10万円前後と考えられます。
 
仮に1回の費用が12万円だと仮定すると、5年目の買い替えは車検1回で12万円なのに対し、10年目の乗り換えだと車検4回で48万円です。
 

・特別保証が切れる前に乗り換えできる

車のメーカー保証には、車を構成する全部品を対象とした「一般保証」と、とくに重要な部品を対象にした「特別保証」があります。
 
特別保証は通常、新車登録から5年か10万キロ走行時のどちらか早い方が対象期間です。特別保証が切れる前に乗り換えると、対象部品が故障した際に高額な修理費がかからずにすむでしょう。
 
10年目まで乗るとなると経年劣化の可能性が高まり、部品交換や修理の費用がかさむかもしれません。
 

・リセールバリューが依然として高い傾向にある

車の人気や市場動向などによって変わることも考えられますが、5年落ちの車はまだ買取価格の相場が比較的高い状態にあるといわれています。高値で売却できれば、新車購入の資金を多めに確保しやすいでしょう。
 
一方10年落ちの車は、人気車でない限り、売却価値が大きく目減りするおそれがあります。
 
以上のような理由から、5年買い替えの方が10年よりお得という意見があると考えられます。
 

5年買い替えが必ずしもいいとは限らない

車の売却価値や車検費用などの観点からすると、5年での買い替えは10年よりメリットがあるかもしれません。しかし状況によっては、必ずしもいいとは言い切れないでしょう。
 
5年ごとに新車に乗り換える場合、新車購入のタイミングが2倍早いことになるため、金銭的負担が大きくなるかもしれません。
 
前述の通り5年落ちの車は売却価値が10年落ちの車より高いと思われますが、モデルチェンジや不人気車であることなどが原因で、あまり値がつかないこともありえます。
 
もし高く売れなければ、新車購入に必要な額をあまりカバーできず、別途用意する金額が大きくなります。場合によっては常にカーローンの支払いを続ける状態になり、やりくりに苦労することも想定されるでしょう。
 
また10年落ちの車であってもメンテナンスが十分行き届いており、リセールバリューも高い車であれば高値で売れるかもしれません。車検費用が4回分かかったとしても、総合的な経済負担が少なくなる可能性もあります。
 

買い替えが5年と10年のどちらがよいかは状況による

5年で買い替えがいいといわれる理由は、おそらくリセールバリューが高いことや車検費用が1回ですむこと、特別保証が切れることなどが関係すると思われます。
 
しかし5年ごとに新車を購入する費用や実際のリセールバリューの状況によっては、10年での買い替えの方が金銭的な負担が少なくてすむかもしれません。
 
メンテナンスがしっかりされており、かつ長く乗りたいと思う車であるのなら、10年あるいはそれ以上乗り続けることもいい選択肢といえます。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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