更新日: 2024.10.23 その他暮らし
「車の買取」で「査定金額が他社よりも5万円高い業者」と契約しました。「契約後に減額交渉」されてしまったのですが、どう対処すればよいでしょうか?
この記事では、減額交渉された場合に応じる必要があるのかについてご紹介します。減額交渉の主な原因や対処法もまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
車の買取契約後に減額交渉された場合は応じなければならない?
車を査定に出して買取契約を結んだあと、減額交渉されてしまうケースは珍しくないようです。このとき、仮に減額交渉されたとしても、基本的に応じる必要はないとされています。
ただし、減額交渉に応じる必要がないケースは、売り手側に責任がない場合と考えられるでしょう。例えば、修復歴を隠していたり、車内でタバコを吸っていたりしたにもかかわらず「禁煙車」と申告していたなどがあった場合、減額交渉に応じる必要があると考えられます。
減額交渉が起きてしまう主な原因
減額交渉が起きてしまう主な原因として、以下の内容が考えられます。
・エンジン回りにトラブルがあった
・修復歴があると分かった
・水没車だった
・車内のにおいや汚れが目立った
上記はあくまでも一例ですが、減額につながる原因としては十分に考えられるものです。基本的には、査定の段階でチェックされる項目ではありますが、査定士による見逃しがあると、あとから減額交渉が発生するケースもあるでしょう。
なお、一般財団法人日本自動車査定協会では、基準に則った減額率が定められています。水没車を例にすると、フロアまで水没している場合は50%、クッション上部以上まで水没している場合は、70%減点されます。仮に、買取金額が50万円と査定された場合、25万円~35万円ほどまで減額されてしまう場合があるでしょう。
売りに出す際、自身から申告しておけばトラブルにつながるケースは少なくなると考えられるため、車の状態にかかわる部分は、自身でも把握しておくとよいかもしれません。
減額交渉されてしまった場合の対処法
車を売りに出して契約直後に減額交渉されてしまった場合は、以下の方法での対処も検討してみましょう。
・具体的な説明を求める
・契約をキャンセルする
それぞれの内容について、詳しく解説します。
具体的な説明を求める
車の買取業者から減額交渉された場合、なぜ減額になるのか具体的な説明を求めましょう。このとき、実際に売りに出す車を見ながら、どの部分に問題があるのかを説明してもらうようにすることで、本当に不具合があるのかを確認できる可能性があります。
減額交渉されたからといってそのまま受け入れてしまうのではなく、納得できる理由があるかを確認することが重要です。
契約をキャンセルする
万が一減額交渉されてしまった場合、契約のキャンセルも検討してみましょう。話し合いの末、売り手と買い手の双方のどちらも納得できないとなった場合、そのままにしていても車の売却は難しいと考えられます。
ただし、契約をキャンセルする場合は、キャンセル料が発生する可能性がある点に注意が必要です。契約書に明記されていると考えられるため、実際に申し込む前に内容を確認しておきましょう。
車を売る際に減額交渉された場合、減額になる理由を確認することが重要
車を売りに出して減額交渉された場合、まずはなぜ減額になるのかを確認しましょう。減額になる理由が適切なものでない場合、減額交渉に応じる必要はないとされているようです。
減額交渉に関するトラブルを避けるためには、売りに出す際、車の状態をすべて正しく伝えておくとよいでしょう。あらかじめ伝えておけば、売り手側に非はないと判断できます。
万が一、減額交渉に関するトラブルがどうしても解決できない場合は、消費生活センターや日本自動車購入協会(JPUC)への相談も検討してみてください。
出典
一般財団法人日本自動車査定協会 加減点基準一部変更及び追加のお知らせ
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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