更新日: 2024.10.28 その他暮らし
治安よりも「賃料の安さ」を重視する大学生の娘。追加で「3万円」かかったとしても、安全には代えられませんよね?
賃貸物件を選ぶ際には、家賃の安さだけでなく、安全面にも配慮しているエリアや物件であるかを確認することが大切です。今回は、東京都23区内で犯罪発生件数が少ないエリアや、安全に暮らせる賃貸物件の選び方についてご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
東京都23区で犯罪が少ないエリアはどこ?
警視庁が公表している「令和5年 区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数」によると、東京都内で起こった犯罪は、軽犯罪から凶悪犯罪までを含めて8万9098件でした。そのうち、6万5874件は東京都23区内で起こっています。
東京都23区のうち、犯罪件数が少ない上位5区と犯罪件数は以下の通りです。
1位:文京区1104件
2位:荒川区1326件
3位:目黒区1346件
4位:中央区1828件
5位:中野区1976件
犯罪件数は人口の多さにも多少左右されるため、上位に入っていない地区でも治安がよい可能性はあります。上記の数値はあくまでも、参考としてとらえてください。
東京都23区で家賃が安いエリアはどこ?
株式会社LIFULLによると、令和6年10月25日時点での、東京都23区内「ワンルーム・1K・1DK」の家賃相場は以下の通りです(家賃が低い順番に並べています)。
●足立区:7万3700円
●葛飾区:7万4300円
●江戸川区:7万6600円
●練馬区:7万7000円
●板橋区:8万3800円
●杉並区:8万5000円
●北区:8万7300円
●荒川区:8万8700円
●大田区:8万9900円
●中野区:9万300円
●世田谷区:9万6800円
●墨田区:10万800円
●豊島区:10万2000円
●品川区:10万3700円
●江東区:10万5200円
●文京区:10万6800円
●台東区:11万2700円
●目黒区:11万5800円
●新宿区:11万9000円
●中央区:12万4200円
●渋谷区:12万6100円
●港区:13万4900円
●千代田区:14万1400円
犯罪件数がもっとも少ない文京区では、家賃相場が10万円を超えており、最安値の足立区に比べて3万円以上高くなっています。ただし先述したように、上記の価格はあくまでも「家賃相場」であるため、参考値としましょう。
どの区にもいえることですが、家賃が安いからといって安全面をおろそかにすると、後悔するかもしれません。少し家賃が高いと感じる場合は親から援助してもらうなどして、安全面に配慮した物件選びをすることが大切です。
安全面も意識した賃貸物件の選び方
エリアの犯罪状況が気になるときは、警視庁が提供する「犯罪情報マップ」を確認しましょう。ひったくりや車上ねらいなど、東京都の各地域における犯罪状況をマップ上でチェックできます。東京で暮らす際に、候補エリアで犯罪件数が多い場合は、住むのを避けた方がよいでしょう。
また、帰る時間帯が遅くなりやすい場合は、街灯の多さもチェックすべきポイントです。明るい場所よりも暗い場所の方が人通りも少なく、犯罪に巻き込まれる可能性が高くなります。暗い時間に様子を見る際には、安全面を考慮して親や知り合いと一緒に歩くようにしましょう。
また、賃貸物件のセキュリティー対策も重要です。防犯カメラが多く設置されていたり、オートロックが採用されていたりする物件であれば、セキュリティーレベルが高いといえるでしょう。また、モニター付きのインターホンだと、相手の顔を確かめられます。
家賃の安さを優先すると、こうした設備が整っていないケースが少なくありません。安さも重要ですが、まずは、セキュリティー面が充実していることを前提としたうえで、なるべく安い賃貸物件を探しましょう。
治安のよいエリアだと家賃が高くなる可能性はあるが、安心して暮らしやすい
東京都23区のうち、犯罪件数がもっとも少ない区は文京区でした。しかし、文京区の家賃相場をほかの区と比較すると、もっとも安い足立区よりも3万円以上高くなっています。
しかし、犯罪に巻き込まれることを考えれば、多少家賃が高くても安全な場所を選ぶ方が安心です。住む場所を決める時点で、エリアや物件の安全性を確認した方がよいでしょう。
警視庁の「犯罪情報マップ」を活用したり、賃貸物件のセキュリティーレベルをチェックしたりしてから物件を決めると、安心して暮らせます。
出典
警視庁 区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数 年計(平成21年から令和5年) 令和5年 区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数
株式会社LIFULL 不動産・住宅情報サイト【LIFULL HOME’S/ライフルホームズ】
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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