更新日: 2024.10.30 家具・片付け
片づけの美学180 片づけは割り算でやる|やる気が出ないこのままじゃダメだと感じたときに試してほしい整理収納の計算式
「やる気!」が出ないときは、割り算を使って、やる気を強制発動させることもできます。
執筆者:奥野愉加子(おくの ゆかこ)
美学のある暮らし 代表
整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)
奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。
<美学のある暮らし>
目次
やる気が出ないときの片づけ
やる気が出ないときは、「やる気」を強制的に作るしかありません。そのために、割り算を使います。
方法はシンプルです。
「片づけたい場所÷片づけられる日数=やるべき片づけの数」
つまり、1日に何ヶ所片づけるかを決めることが目的です。
1日に片づける場所が決まると、不思議とやる気が出てくるものです。サクサク片づいていくと気持ちが高まり、「もっと片づけたい」「もっとスッキリしたい!」と感じられるかもしれません。
片づけたい場所のカウント方法
片づけたい場所は、具体的に細かくカウントしていきましょう。「リビング全体」と数えず、「リビングの棚(1)、棚(2)、リビングの床」というように、細かく片づけたい場所を数えます。この場合、片づけたい場所は3ヶ所とカウントします。
家全体の片づけたい場所を数えてもよいのですが、まず1回目は、1部屋の中で片づけたい数を数えてみましょう。慣れてくれば、家全体で取り組むこともできるでしょう。その場合は、片づけたい場所の数をメモに残すなど、忘れない仕組み作りも必要です。
片づけ作業の終了日を決める
片づけを計画するときに、作業終了の時期は決めておきましょう。デッドラインがないと、ズルズルとやらない理由ばかり探すことになります。
例えば、年末までに片づける。期間が限られているほうが、「やらなければ」という気持ちになりやすいです。
おすすめは、誰かを家に招くという方法です。ちょっといいところを見せたい、だけど自宅に来てもらえそうな絶妙な方に都合を聞いてみましょう。今から2ヶ月後くらいに約束して、そのゴールまでをゲーム仕立てで楽しんでいくのです。
今日から、家の中に冒険のダンジョンが現れるイメージです。ひとつずつ攻略して、ボスを倒し、ラスボス(1番手ごわそうな場所)まで倒し切って、胸を張ってお客さまをお迎えしましょう。
片づけができる日数を数える
片づけができる日数の数え方は、シンプルにあなたが動ける日のことです。スケジュールを確認して、2~3時間が確保できる日を(1)と数えます。
平日が難しければ、週末だけになり、1ヶ月で(8)~(10)になります。終日の用事があれば、片づけはできないので回数が減ります。案外、片づけに時間を使える日が少ないことを知ると、1回ずつの時間を大切に感じることができます。
貴重な機会だと実感できると、片づけ作業も集中できるのではないでしょうか。
片づける場所÷片づけができる日を計算する
先ほど例に出した、リビングの片づけで考えてみましょう。片づけたい場所が、「リビングの棚(1)、棚(2)、リビングの床」です。作業できる日が3回あれば、1日1ヶ所を片づけるだけでリビングはスッキリきれいになるはずです。
初めに手をつけるのは、床がおすすめです。床が片づくと、棚のモノを出すスペースが確保できるし、掃除もしやすくなります。その後、棚の中を片づけることで、見えない所も頑張って作業できるのではないでしょうか。
1回で全体を片づけようとすると疲れるだけに
1回の片づけで部屋全体を片づけようとすると、疲れてしまい、あまりきれいになったように感じないことがあります。むしろ、モノを出した分、余計にごちゃごちゃしてしまうこともあります。1回の作業範囲を決め、余裕を持って、計画的に片づけを実行していきましょう。
執筆者:奥野愉加子
美学のある暮らし 代表