更新日: 2024.11.03 キャッシュレス
キャッシュレス派の友人が「現金は1000円くらいしか持っていない」と言います。いくら何でも少ないですよね? いくら持ち歩いている人が多いのでしょうか?
プラスチック製のカードだけでなく、スマートフォンからスマートに支払いが完了し、ポイントも貯まるので積極的に活用する人もいるでしょう。中には、現金を持ち歩いていても1000円しかない、まったく持っていない人もいるかもしれません。
本記事では、支払い方法を現金またはキャッシュレス決済のどちらにしているかの比率、キャッシュレス決済派の人が持ち歩く現金の平均額などを解説し、キャッシュレス決済のメリット・デメリットについてもまとめていきます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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個人の消費支出額におけるキャッシュレス決済比率はどのくらい?
株式会社モデル百貨(長崎県佐世保市)が2023年8月、20代以上の男女1000人を対象とした「支払い方法の現金派とキャッシュレス派の現状について」の調査(有効回答数:2403件)によると、現金派が38.9%なのに対し、キャッシュレス決済派が61.1%でした。
また、公益財団法人NIRA総合研究開発機構(東京都渋谷区)が2023年8月に、の「キャッシュレス決済実態調査2023(速報)」で利用したい支払い手段を調査したところ、もっとも多いのが「できるだけクレジットカードで支払いたい」の40%、次に「できるだけQRコード・バーコード決済で支払いたい」の25%、「できるだけ現金で支払いたい」の19%、「できるだけ電子マネーで支払いたい」の11%となっており、キャッシュレス決済の利用を希望する人が多いことが分かります。
キャッシュレス派が財布の中に入れている現金
株式会社モデル百貨の同調査によると、現金派とキャッシュレス決済派の人が財布の中に入れている現金は以下のとおりです。
・現金派:1万2677円
・キャッシュレス決済派:1万4449円
現金派と比べてキャッシュレス決済派のほうが財布に入れている現金が多く、差額は1772円でした。こちらの調査結果にしかすぎませんが、キャッシュレス決済派で所持金1000円は少ないと考えてよいでしょう。
キャッシュレス決済のメリット
普段、現金払いのみの人はキャッシュレス決済のよさや活用方法を理解していないかもしれません。キャッシュレス決済のメリットは以下のとおりで、便利さ以外にお得さがあります。
・現金を持ち歩かずに済む
・会計がスムーズに完了する
・ポイントが貯まる
以下で、メリット別に内容を解説します。
現金を持ち歩かずに済む
キャッシュレス決済を利用すれば、現金を持ち歩かずに済みます。プラスチック製のクレジットカードをはじめ、スマートフォンのアプリを使用して支払いが完了するからです。高額な買い物をする際に、現金の紛失や盗難の被害に遭うリスクも低く、会計時に現金が足りなくてATMへ行かなければならないといった時間や手間を省けます。
会計がスムーズに完了する
キャッシュレス決済ならば、プラスチック製のクレジットカードやスマートフォンを専用端末に差し込んだり、かざしたりするだけで支払いが完了します。1円単位の小銭を探したり、釣り銭を受け取って財布に収めたりする煩わしさがなくスムーズです。
ポイントが貯まる
クレジットカードや電子マネー、QRコード・バーコード決済では、利用金額に応じてポイントが貯まります。ポイントはクレジットカードや携帯電話の利用金額に充当、商品やギフトカードと交換、マイルや各種ポイントサービスへ移行するなど、さまざまな目的に使用できます。積極的に利用することで、家計の節約にも役立つでしょう。
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キャッシュレス決済のデメリット
便利さやお得さがあるキャッシュレス決済ですが、以下のようなデメリットがあり、注意が必要です。
・災害時に使用できない可能性が高い
・使いすぎの心配がある
ただし、これらのデメリットを把握し、適切な対策を検討しておけば大きなトラブルにつながるリスクは低いでしょう。
災害時に使用できない可能性が高い
大地震や台風といった災害時は、キャッシュレス決済を使用できない可能性が高いです。店舗によっては災害時の停電の影響で、キャッシュレス決済用の端末や銀行のATMなどが使えなくなり、復旧するまで現金のみの支払いとなります。
使いすぎの心配がある
キャッシュレス決済は、現金を直接的に使用しません。特に、クレジットカードのように後払い決済になると、先を考えずに使いすぎる心配があります。自分の収入と毎月の支出を把握し、支払い能力の範囲内で適切な利用をしていきましょう。
現金とキャッシュレス決済を上手に使い分けよう
現金、キャッシュレス決済のそれぞれにメリット・デメリットがあります。どのように買い物をするのか、支出管理はどちらがしやすいのかなどを把握し、自分に合った方法で支払う、または使い分けるなどしてみてください。
普段は現金払いにして、高額な商品を購入する際には、ポイントが貯まり、現金の紛失や盗難の心配がないキャッシュレス決済を使用するといった使い方をしてみてもよいでしょう。
出典
株式会社モデル百貨 「現金派かキャッシュレス派か」を1,000人対象に 実施したアンケート調査の結果を公開! ~現金派38.9%に対しキャッシュレス派は61.1%~(@Press)
公益財団法人NIRA総合研究開発機構 キャッシュレス決済実態調査2023(速報)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー