更新日: 2024.11.02 その他暮らし
安いガソリン代を求めて「3キロ」離れたガソリンスタンドまで給油しに行く夫。むしろ損していませんか?本当にお得なのでしょうか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
ガソリン価格の差でどれくらい節約できる?
ガソリン価格は給油する場所によって異なるケースがあり、1リットルあたり数円の差があることも珍しくありません。遠くのガソリンスタンドで1リットルあたり数円安い場合、大きな節約になるように思えるでしょう。
例えば、1リットルあたり5円安いガソリンスタンドがあれば、50リットル給油する際には250円の節約です。しかし、本当にお得かどうかを判断するには、ほかの要因も考慮する必要があります。
価格の差だけでなく、移動にかかる時間や距離も計算に入れなければなりません。特に、安いガソリンを求めて遠くまで運転する場合、その距離を走るための燃料費もかかります。
単純に「安いからお得」と考えるのではなく、節約できる金額が移動のコストに見合っているかが重要です。ガソリンの価格差が大きければお得なケースもありますが、わずかな場合は実質的な節約額はそれほど大きくない可能性もあるでしょう。
走行距離と燃費から見るコスト計算
ガソリンスタンドが遠い場合、給油のための移動距離が増えるため、そのコストを計算する必要があります。
例えば、燃費が1リットルあたり15キロメートルの車で、片道3キロメートル離れたガソリンスタンドまで行くと、0.2リットルのガソリンを消費します。ガソリン価格を経済産業省資源エネルギー庁「石油製品価格調査」における2024年10月28日時点のレギュラーガソリン価格で1リットルあたり175円とすると、片道で35円のガソリン代がかかる計算です。
目的地のガソリンスタンドが1リットルあたり5円安い場合、30リットル給油すると150円の節約になります。往復の移動に70円かかると、実質的な節約額は80円です。時間の価値や手間も加味すると、遠くのガソリンスタンドに行くメリットが薄れるかもしれません。
燃費がよい車や、近いガソリンスタンドの場合には、移動コストが少なくなるため、安いガソリンスタンドの方が有利です。しかし、燃費が悪い車や遠距離の場合は、近場のガソリンスタンドを選んだ方が結果的に節約になることもあるでしょう。
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時間と手間を考慮すると本当にお得?
ガソリンスタンドが遠い場合、移動時間や手間を考慮すべきです。ガソリン代が安くても、遠くのガソリンスタンドに行くために数十分の運転をする必要がある場合、その時間が無駄になるかもしれません。
また、移動に伴うストレスや、慣れない道を走行するリスクも無視できません。渋滞や交通事故のリスクが増える可能性もあるため、ガソリン代の節約だけでなく、総合的なコストを見積もることが重要です。
さらに、安いガソリンスタンドが混雑している場合、給油に時間がかかることもあります。安いガソリンを求める消費者が多ければ、長時間待たされることがあり、その時間がほかの予定に影響を与えることも考えられます。時間的なコストも含め、本当にお得かを冷静に判断しましょう。
近場のガソリンスタンドのメリットとは?
遠くのガソリンスタンドが安い場合でも、近場のガソリンスタンドと比較することが大切です。近場のガソリンスタンドでは、価格が少し高くても時間や燃料の節約ができることが大きなメリットです。特に、頻繁に給油する必要がある場合、遠方に行くたびに時間やコストがかかると、トータルでのメリットが少なくなることもあります。
さらに、急なトラブルが発生した場合にも、近場のガソリンスタンドならすぐに駆けつけられる安心感があります。もし遠方のガソリンスタンドとの価格差がわずかであれば、時間や手間を考慮して近場を選ぶ方が結果的にお得である可能性もあるかもしれません。
燃費や走行距離に合った最適な選択肢を考える
車の燃費や走行距離も、ガソリンスタンド選びにおいて重要です。燃費の悪い車で長距離を走ると、移動にかかる燃料費が増えて、節約効果が薄れます。
ガソリンスタンドの選択は、車の燃費や自分の走行スタイルに合ったものでなければ、余分なコストや時間をかけることになりかねません。燃費や走行距離、給油頻度を考慮し、最適な選択肢を見つけることが重要です。
出典
経済産業省資源エネルギー庁 石油製品価格調査 1.給油所小売価格調査(ガソリン、軽油、灯油)<調査結果> 10月30日(木)結果詳細版
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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