居酒屋で「料理+水だけ頼む」のはNG? お酒が飲めず「食事目当て」なのですが、あまり利益にならないでしょうか…?

配信日: 2024.11.01

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居酒屋で「料理+水だけ頼む」のはNG? お酒が飲めず「食事目当て」なのですが、あまり利益にならないでしょうか…?
居酒屋といえばお酒を飲むための場所という見方が一般的ですが、近年はこだわりのある凝った料理や、ハイレベルなおいしい食事を提供するお店も増えています。お酒は苦手でも、そういった居酒屋に夕食を楽しむために行ってみたいと考える人もいるでしょう。
 
そのとき「居酒屋でお酒やソフトドリンクを頼まず、飲み物は無料の水だけ。あとは料理を頼む。こういった使い方は非常識なのだろうか?」という疑問が生じます。本記事では、居酒屋で無料の水と料理だけを頼むことについて、お店側の視点も交えながら考えてみたいと思います。
浜崎遥翔

執筆者:浜崎遥翔(はまさき はると)

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

お酒は居酒屋の利益源! 水だけでは困る?

居酒屋にとって、お酒やソフトドリンクは大きな利益源です。仕込みや調理の手間がかかる料理に比べて、ドリンク類はグラスに注ぐだけで提供でき、特に高単価なアルコールは利益率が高いといわれています。
 
居酒屋の場合、お酒による利益を見越して経営をしているケースが多いです。つまり、ドリンクを一切注文せずに水だけで料理を楽しむお客は、お店からは好まれない可能性が高いでしょう。
 

基本的には自由に注文できるが配慮は必要

居酒屋に限りませんが、飲食店では基本的にはお客が自由に注文内容を決められます。したがって、料理と無料の水だけを頼むことには問題はありません。
 
ただし前記の通り、居酒屋の経営はドリンク、特にお酒の注文によって成り立っている側面があるため、お店側からあまりいい顔をされないこともあるでしょう。特に回転率や客単価が重要となってくる飲食店にとって、水だけの注文でしかも長居をする人は「喜ばしいお客」とはいえないでしょう。
 
せめて混雑時はさっと食事を済ませて、すぐに席を空ける配慮が必要ではないでしょうか。
 
ただし、お店がそれほど混雑していない場合は、お店側もそれほど気にしないかもしれません。お店の混雑状況や雰囲気を見極めることも大切です。
 

ワンドリンクなどのルールがある場合はそれに従う

前記の通り、飲食店では「お客が自由に注文内容を決められる」ことが原則ですが、「一人につきワンドリンクの注文を必須とする」といったルールを決めているお店では、それに従う必要があります。
 
通常、飲食店は売買契約に基づいて料理やドリンクを提供しますが、その契約について飲食店側が「ワンドリンクの注文を必須とする」などの条件を付けることができます。こういった飲食店が定めたルールに納得しない、もしくは従わないお客に対しては、飲食店側が料理の提供を断り、場合によっては退店を促すことも認められます。
 
お店が定めたルールがある場合は、ソフトドリンクでもいいので、必ずルールに従ってドリンクを注文するようにしましょう。
 

お店側の立場も考えつつ楽しむことが大切

居酒屋を訪れた際、あらかじめワンドリンク制などのお店側の条件に合意して利用を決めたのであれば、お客はそれに従う必要があります。お店からそういった説明がないのであれば、ルール上は無料の水を頼んで料理を楽しむことに問題はありません。
 
とはいえ、ワンドリンク制を採用していない居酒屋でも、ドリンクを頼んだほうがお店にとっては利益が出やすく助かるというのは事実です。お酒が飲めない場合でも、居酒屋の経営を支えるために、ノンアルコール飲料やソフトドリンクでよいので一杯のドリンクを頼む配慮をしても良いのではないでしょうか。
 
最終的には、お店のルールや状況に応じた適切な行動を心がけることが重要です。少しでも飲食費を安くしたいという気持ちがあるのかもしれませんが、お店側の視点も考えた少しの気遣いが、料理やそこで過ごすひと時をさらに楽しく充実したものにしてくれることでしょう。
 
執筆者:浜崎遥翔
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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