「南海トラフ地震臨時情報」の発表後に「防災グッズ」を用意した人はどのくらいいる? あなたの防災準備は万全?
配信日: 2024.11.04 更新日: 2024.11.05
本記事では、この「南海トラフ地震臨時情報」を受けて、どれほどの人が防災対策したのかを解説します。また災害時に必要なものや、普段からできる災害対策も紹介するため、まだ万全な備えができていない方は、ぜひ参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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南海トラフ地震とは
そもそも「南海トラフ」とは、日本の駿河湾から遠州灘や熊野灘、紀伊半島の南側の海域や土佐湾を経て、日向灘沖までのフィリピン海プレートやユーラシアプレートが接する海底の溝になって地形が形成されている区域のことです。
この南海トラフにあるプレートは、年々陸側のプレートの下に海側のプレートが沈み込んでいます。この際に陸側のプレートの境界が地下に引きずり込まれ、引きずり込みに耐えられなくなると陸側のプレートが跳ね上がります。この跳ね上がりの衝撃で発生するのが、「南海トラフ地震」だといわれています。
なお、揺れの被害が最大になると予測される「陸側ケース」になった場合、被害総額は171.6兆円ともいわれています。
南海トラフ地震臨時情報とは何だったのか
2024年8月に発表された「南海トラフ地震臨時情報」とは一体どのようなものだったのでしょうか。
「南海トラフ地震臨時情報」とは、南海トラフ沿いで異常な現象を観測した場合、地震発生の可能性が高まっているとされた場合などに、気象庁から発表されるものです。
事前準備をした人はどれくらいいたの?
「南海トラフ地震臨時情報」が発令された際、多くの人が「巨大地震が来る恐れがある」と認識しました。
株式会社ロコガイドが、自社サービスの「トクバイ」ユーザー1900名を対象に、南海トラフ地震臨時情報が発表されたあとの2024年8月14日から8月17日に家庭での防災対策に関するアンケート調査を実施したところ、約4割の回答者が「十分にできている」もしくは「ややできている」と回答しました。
さらにできていると回答しなかったものの、「全くできていない」という回答だった人は全体の2割弱となっているため、多少の意識や準備は、多くの人が行っているということが分かります。
何をそろえておくべきか
防災対策ができていない人は、防災グッズを準備するなどの対策をとっていきましょう。なお、防災グッズは「非常持出品」「備蓄品」「携帯品」に分けられます。それぞれのアイテムの一部を以下でご紹介しますので、準備の参考にしてみるとよいでしょう。
非常持出品
食料や飲料水、モバイルバッテリー、懐中電灯、予備の乾電池、防寒具、衣料品などをすぐに持ち出せるようリュックサックにまとめておきましょう。モバイルバッテリーは充電できる容量やメーカーによって価格が異なりますが、iPhone 15を2回以上充電できるものは、ネットショップで4000円程度から購入できるようです。
備蓄品
最低でも3日分の食料、飲料水、簡易トイレ、カセットコンロ・ボンベ、衛生用品などを日常でも利用しながら、常に新しいものを常備しておきましょう。簡易トイレにはさまざまな仕様の商品がありますが、ネットショップであれば15年保存可能で50回ほど使えるものが4000円ほどで販売されています。
携帯品
ホイッスル、モバイルバッテリー、携帯ラジオ、飴やチョコレートなどの簡単な食料や飲料は常にカバンの中に入れておくと、いざというときに安心です。ホイッスルは100円ショップでも購入できると考えられるので、手に入れておきましょう。
このほかにもそろえておくとよいものは複数ありますが、100円ショップやホームセンターなどで揃えられるものが多いため、ご家庭の状況を踏まえながら必要な備えをしておくことをおすすめします。
もしもの時に備えて万全な対策を
南海トラフ地震は、今までにないほどの被害が想定されているようです。正しい知識を持ち、必要な準備をして、万が一の際は命を守ることを第一にしつつ、慌てず対応できるようにしておきましょう。
出典
株式会社ロコガイド 家庭での防災対策に関するアンケート調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー