東京23区で「家庭ゴミ有料化」が検討されていると聞きました。一体どのくらいの価格になるのでしょうか?
配信日: 2024.11.07
現状、23区内では無料でゴミ出しが可能ですが、家庭ゴミの有料化が実施されると、懸念されるのは金銭的な負担でしょう。そこで本記事では、東京23区における家庭ゴミの有料化について、価格なども含めて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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家庭ゴミの有料化とは
家庭ゴミの有料化とは、一般廃棄物、いわゆる家庭ゴミを自治体が処理する際に、手数料を徴収することです。基本的に、自治体が指定した有料のゴミ袋を利用することで、家庭ゴミの有料化を実現しています。
つまり、各々の家庭で発生するゴミの量に応じて、間接的に国民がゴミ処理の費用を負担する仕組みです。
ただし、全ての自治体で家庭ゴミが有料化されているわけではありません。東京都を例にすると、26の市全てで有料化されている一方、23区は有料化されていないのが現状です。そのため、家庭ゴミの有料化に馴染みがない方も少なくないでしょう。
現在、東京都における家庭ゴミの有料化は検討段階にありますが、各自治体で有料化が進んでいる以上、有料化になる未来はあり得るといえそうです。
家庭ゴミを有料化する理由はいくつかありますが、根本的な目的はゴミの排出量を抑えることにあるようです。また、家庭ゴミが最終的に行き着く最終処分場の容量には限りがあるため、活用可能な期間を延長させる狙いもあるとされています。
有料化の費用
今回は東京都の武蔵村山市を例に見ていきましょう。武蔵村山市では可燃ゴミと不燃ゴミ、容器包装プラスチックが有料化の対象になっており、それ以外のペットボトルや缶、ビンなどは無料で収集されます。
有料化の対象になっているゴミを出すには、指定された有料の収集袋に入れる必要があります。指定された収集袋以外ゴミを入れても収集してもらえません。可燃ゴミと不燃ゴミ兼用の収集袋のサイズと、1枚当たりの価格は以下の通りです。
・特小袋(5L相当):10円
・小袋(10L相当):20円
・中袋(20L相当):40円
・大袋(40L相当):80円
対して、容器包装プラスチック用の収集袋のサイズと、1枚当たりの価格は以下の通りです。
・小袋(10L相当):10円
・中袋(20L相当):20円
・大袋(40L相当):40円
なお、これらの収集袋は全て10枚1組で販売されています。東京23区で家庭ゴミが有料化された際に同じ価格になるかは不明ですが、近い金額になる可能性はありそうです。
家庭ゴミ有料化のメリットとデメリット
家庭ゴミを有料化することで得られる可能性があるメリットは以下の通りです。
・家庭ゴミの排出量が減少
・資源のリサイクルが推進
・ゴミの発生抑制や再利用などに対する意識の向上
・焼却場や最終処分場の延命化
対して、家庭ゴミを有料化することで発生する可能性があるデメリットは以下の通りです。
・家計における金銭的負担の増加
・ゴミの不法投棄や不適切な排出の増加
・指定袋の販売における負担の増加
ゴミの不法投棄や不適切な排出は、有料化による金銭的負担の増加が要因の1つになることもあるでしょう。有料である指定袋の使用を避けることを目的に、不法投棄や不適切な排出をすると予想されるからです。
40Lのゴミ袋が10枚1組で800円
東京23区における家庭ゴミの有料化は検討段階のため、現時点で正確な価格などは不明です。すでに家庭ゴミの有料化が実施されている武蔵村山市では、可燃ゴミと不燃ゴミ兼用で40Lの収集袋が10枚1組800円で販売されています。
排出されるゴミの量は家庭により異なるため、実質的な金銭的負担は人それぞれだと考えられます。とはいえ、少なくとも一定の支出になることは間違いありません。
出典
武蔵村山市 令和4年10月1日から家庭ごみ有料化及び戸別収集を実施します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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