「高速道路」から降りるときに「ETCカード」を挿入していなかったことが発覚…支払いを怠るとどのような「ペナルティ」があるでしょうか?

配信日: 2024.11.07

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「高速道路」から降りるときに「ETCカード」を挿入していなかったことが発覚…支払いを怠るとどのような「ペナルティ」があるでしょうか?
高速道路から降りるときに、ETCカードを入れていないことに気づかず、そのままゲートを通り過ぎたことはありませんか。ブザーが鳴ったり、バーが開かなかったりして、ETCカードの入れ忘れに気づくケースは少なくないようです。
 
しかし、まれに支払えていないことに気づかず、そのまま通過するケースもあり、その場合はペナルティの対象となります。
 
そこで今回は、ETCカードの挿入忘れによって、高速道路料金が未払いだと気づいたときの対処法や、支払わない場合の罰則について解説します。
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ETCカード挿し忘れによる高速料金未払いの事例

ETCカードの挿し忘れにより、通行料金が未払いとなってしまう事例として、以下のようなものがあります。

●ETCカードを挿さずに料金所を通過した
●ETC車載器からエラー音がなっている状態で通過した
●ETCゲートのバーが開いていない状態で通過した
●料金所の表示板に「停車」と表示されていたが、そのまま通過した

上記のように、ETCゲートをくぐる際に何かしらのエラーが出ているのにもかかわらず、そのまま通過した場合は、高速道路料金の未払いが発生する可能性があります。未払いに気づいた場合は、速やかに精算しましょう。
 
ただし、ETCゲートを通過した直後に気づいた場合、その場に停車して支払いに行ったり、バックして戻ったりすると事故につながるおそれがあります。安全な場所に停車してから、手続きや問い合わせをしましょう。
 

ETCカード挿入忘れによる未払い料金を精算する方法

ETCカードを挿さずに通行料金未払いで通過してしまった場合は、後からでも支払いが可能です。料金を精算する方法は、以下の2種類です。それぞれの方法について、詳しく解説します。
 

精算方法①ETCカードで支払う

ETCカードの挿入忘れによる未払いが発生した場合、その場で支払わなくても、後から精算できます。ETCカードを使って支払う場合は、電話での手続きが可能です。高速道路会社によっては、Webによる手続きも行なえます。
 
ETCカードで支払う場合は、以下の情報が必要です。

●利用者の名前、連絡先
●ETCカードの番号、有効期限
●高速道路を通行した日付
●通行した入口・出口の通過時刻
●通過時に使用した車両の情報(ナンバー、車種、色、特徴など)

電話もしくはWebにて上記の情報を伝え、支払い手続きを行いましょう。
 

精算方法②ETCカード以外の方法で支払う

ETCカードを使わずに支払う場合、現金、Pay-easy、コンビニ払いが選択できるようです。支払い方法は高速道路会社によって異なるため、確認してから支払い手続きを行いましょう。
 
現金で支払う場合は、料金所や営業所へ出向いて支払う方法と、現金書留で郵送する方法があります。どの方法を選択する場合でも、前述の情報を伝える必要があるため、確認しておきましょう。
 
また、首都高速道路の場合、利用後10日以内に申告する必要があります。高速道路会社によって支払い期限が違う可能性があるため、確認しましょう。
 

精算しなかった場合はどうなる?

ETCカードを入れ忘れた状態でゲートを通過し、精算していない場合は、高速道路料金の未払いで、30万円以下の罰金となる可能性があります。
 
道路整備特別措置法の第二十四条には「高速道路や自動車専用道路(有料道路)を通行する場合は運転者から料金を徴収する」と書かれています。また、法改正により、車両の使用者からも徴収できるようになりました。
 
例えば、会社のトラックを運転している場合は、運転手だけではなく会社へも請求できます。ETCゲートでの料金未払いは厳格化されているため、未払いであることが分かった場合は、必ず支払い手続きを行いましょう。
 

ETCカード未挿入による料金未払いは30万円以下の罰金となる可能性がある

ETCカード未挿入の状態でゲートをくぐり、支払いを行わなかった場合は、30万円以下の罰金となる可能性があります。高速道路料金を支払わないと、高額な罰金を支払うことになるため、金銭的に大きな負担となるでしょう。
 
その場ですぐに支払わなくても、後から電話やWebでの手続きが可能です。ETCカードの未挿入に気づいたら、すぐに支払い手続きを行いましょう。
 

出典

デジタル庁 e-Gov 法令検索 道路整備特別措置法(昭和三十一年法律第七号)第四章 雑則 第二十四条
デジタル庁 e-Gov 法令検索 道路整備特別措置法(昭和三十一年法律第七号)第五章 罰則 第五十九条
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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