更新日: 2024.11.07 子育て
高校生になったら「教科書代が高くて負担」だと聞きます。1人目が来年高校生になるのですが、教科書代はいくらになるのでしょうか?
本記事では、高校生になったら必要となる教科書代などの教育費について、公立・私立別に解説します。教育費を負担に感じる場合の制度についても紹介しますので、参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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高校生に必要な学費
高校に通うことになれば、教科書代をはじめとするさまざまな教育費が必要です。教科書代は公立高校と私立高校で違うため、あらかじめ知っておきましょう。
本項では、文部科学省「令和3年度 子供の学習費調査」を参照し、公立高校と私立高校それぞれの教科書代とその他の学費について解説します。
公立高校
公立高校で必要になる教科書代を見ていきましょう。教科書代を含む図書・学用品・実習材料費等は、1年間で5万3103円です。教科書以外の学用品等も含む価格であるため、純粋な教科書のみの代金ではありません。
公立高校の場合、教科書代を含む初年度に必要な学費は以下のとおりです。
・入学金……1万6143円
・授業料……5万2120円
・修学旅行費等……1万9556円
・学校納付金等……3万2805円
・図書・学用品・実習材料費等……5万3103円
・教科外活動費……3万9395円
・通学関係費……9万1169円
・その他……4970円
学校教育費の総計は年間30万9261円です。この他、塾などの校外学習費も必要となります。校外学習費の平均は年間20万3710円です。
私立高校
私立高校に入学した際に必要となる教科書代は、 図書・学用品・実習材料費等として支出される年6万4259円です。教科書代を含めた初年度の学校教育費について、以下で見ていきましょう。
・入学金……7万1844円
・授業料…… 28万8443円
・修学旅行費等……2万6549円
・学校納付金等……11万5808円
・図書・学用品・実習材料費等……6万4259円
・教科外活動費……4万7013円
・通学関係費……12万9155円
・その他…… 7291円
私立高校に入学した場合、必要となる学校教育費は 75万362円です。また、校外学習費として年30万4082円かかります。
教科書代が負担に感じる場合の対処法
公立高校、私立高校ともに、教科書代を含む図書・学用品・実習材料費等に年5万円以上が必要となります。また、教科書代以外にも授業料などで多くの費用が必要となるでしょう。収入が少ないなどの理由で学費が負担になってしまうことも考えられます。
本項では、教科書代などの学費の負担をおさえられる制度について解説します。金銭面で不安な人は参考にしてください。
高等学校等就学支援金制度
高等学校等就学支援金制度は、授業料の一部または全部を支援する制度です。支援がどれくらいになるかは、世帯所得および学校によって変わります。
高校生等奨学給付金
高校生等奨学給付金は、高校で学ぶための費用を国が一部補助する制度です。おもに低所得世帯が対象となっています。
教育ローン
国の教育ローンは、進学・在学を応援する融資制度で、固定金利・長期返済・無担保でお金を借りられます。対象となるのは中学卒業以上の子どもで、高校生も対象です。いつでも申し込みができますが、世帯所得には上限が設けられています。
自治体の助成金
自治体によっては、私立高校の授業料などを助成してくれるケースがあります。たとえば東京都では、私立高校の授業料支援として所得制限なく上限48万4000円を助成します。神奈川県の場合は、所得によって最大46万8000円の授業料が支援されます。
高校入学時に必要な学費を知っておこう
高校に入学すると、教科書代の他、入学金や授業料などが必要となります。公立高校と私立高校によって教育費が違うため、事前にどれくらいの費用が必要になるか確認するとよいでしょう。
教科書代をはじめ教育費が高くて負担が大きい場合は、さまざまな助成制度を利用できます。制度を活用することで費用負担をおさえられるでしょう。
出典
文部科学省 結果の概要-令和3年度 子供の学習費調査
文部科学省 高等学校等就学支援金制度に関するQ&A
文部科学省 高校生等奨学給付金
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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