更新日: 2024.11.13 その他暮らし

「大学に行きたいけれど負担にはなりたくない」と話す娘。「進学」を諦めさせたくないのですが、なにかよい「選択肢」はないでしょうか…?

「大学に行きたいけれど負担にはなりたくない」と話す娘。「進学」を諦めさせたくないのですが、なにかよい「選択肢」はないでしょうか…?
「大学に行きたいけど親に頼れない」「経済的な余裕がない」そのような理由で大学進学を諦める前にできることがあるようです。景気の悪化や家庭の事情などで大学に行きたいけれど、進学に必要な費用を親にまかなってもらうことに不安を感じる人がいるかもしれません。
 
本記事では大学進学にかかる費用について解説し、親に頼らずに費用を工面する方法をご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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大学進学にかかる費用

令和5年度に国公立大学と私立大学に入学した大学生の入学料と授業料の平均を、文部科学省「国公私立大学の授業料等の推移」を基に表1にまとめました。
 
表1

入学料 授業料 合計
国立大学(国が示した標準額) 28万2000円 53万5800円 81万7800円
公立大学(地域外からの入学者の平均) 37万4371円 53万6191円 91万562円
私立大学(平均) 24万806円 95万9205円 120万11円

※文部科学省「国公私立大学の授業料等の推移」を基に筆者作成
 
私立大学と国公立大学とでは、入学料は公立大学が10万円ほど高いようですが、授業料は国公立大学と比べて倍近くかかることが分かります。4年間分の授業料ではかなりの差が出るでしょう。また、これらの費用に加えて施設設備費や実習料、親元を離れて生活する場合には生活費や家賃など、大学に進学するためにはかなりの費用がかかると考えられます。
 

大学進学に必要な費用を工面する方法

大学進学に必要な費用を工面できると考えられる方法は以下の通りです。

●奨学金を活用する
●アルバイトと学業を両立させる
●大学の授業料減免制度を利用する
●通信制大学や夜間部への進学を検討する

1つずつ見ていきましょう。
 

奨学金を活用する

大学によっては修学が困難で優秀な学生に対し、奨学金の制度を設けているところがあります。また独立行政法人日本学生支援機構では憲法や教育基本法に定められている「教育の機会均等」の理念に基づいて、学生などに奨学金の支援を行っています。
 
奨学金には一定の条件があり、返済が必要な貸与型や返済が不要な給付型など、さまざまな形態があるようです。気になる人は調べてみるとよいでしょう。
 

アルバイトと学業を両立させる

大学のスケジュールに合わせてアルバイトをするのもおすすめです。ただし学業に差し支えのない範囲で行いましょう。ただし年収が103万円を超えると所得税が課される場合があるようです。アルバイト先と相談しながら働く時間を決めるとよいでしょう。
 

大学の授業料減免制度を利用する

国の高等教育の修学支援新制度を利用する方法もあります。これは世帯収入や資産などの一定条件を満たした学ぶ意欲のある学生に対し、国が授業料や入学金の免除または減額を行う制度です。対象となる学校や支援の内容については一定の条件がありますが、検討をおすすめします。
 

通信制大学や夜間部への進学を検討する

学費の負担を軽くする方法として、通信制大学や夜間部への進学も考えられます。学費や入学金など進学に必要な費用は大学によって異なりますが、かなり安い費用で進学ができるようです。働きながら学ぶこともできますが、昼間部と比べて実施している大学が少なく、通信制大学ではスクーリング(面接授業)が必要な場合もあるため、条件を吟味しながら検討するとよいでしょう。
 

諦める前にさまざまな方法を検討しよう

家庭の事情や経済的な理由により進学費用を親に頼ることができない人でも大学への進学ができる方法があります。しかし奨学金制度や授業料減免制度を利用するには、成績が優秀であることや学ぶ意欲があることなど条件があります。さまざまな方法を検討しながらそれぞれの状況に合った方法を選びましょう。
 

出典

文部科学省 国公私立大学の授業料等の推移
JASSO 独立行政法人日本学生支援機構
文部科学省 学びたい気持ちを応援します 高等教育の修学支援新制度
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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