新車のオプション価格が「Web見積もり」より「実店舗」の方が高くなるのはなぜ?お得に新車を購入する方法
配信日: 2024.11.13
そこで今回は、Web見積もりとディーラー見積もりで金額差が生じる理由と新車をお得に購入する方法を解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
Web見積もりとディーラー見積もりに価格差が生まれる理由
自動車メーカーの公式サイトでは、Webによる見積もりシミュレーションのサービスがあります。そこで得た見積もりを基に新車の購入を検討し、ディーラーへ出向き、見積もりを依頼するとオプション価格に差が生じるケースがあるようです。差が生じる理由は、以下のものが考えられます。
取り付け工賃が含まれていない可能性がある
Web見積もりで表示されるオプション価格には、取り付け工賃が含まれていない、もしくは標準工賃のみの可能性があります。
また、自動車メーカーのWebサイトに記載されているオプション価格は、メーカーの希望小売価格です。そのため、ディーラーによって標準工賃や作業内容が異なる可能性があります。
Webの見積もりシミュレーションは、あくまで目安の金額のため、実際に販売しているディーラーで正確な見積もりを取得してもらうとよいでしょう。
そもそも車のメーカーとディーラーは別会社である
車のメーカーとディーラーは資本が異なり、別々の会社となっている可能性があるため、Web見積もりとディーラー見積もりが異なることは当然といえるでしょう。
ディーラーとは、自動車メーカーと特約店契約を結んだ正規販売店を指し、特定メーカーの車の販売や点検、整備、任意保険加入の手続き代行などを行っているようです。
Web見積もりシミュレーションは、自動車メーカーが運営していることが多く、ディーラーが運営していない可能性があります。そのため、車やオプションの販売価格が異なる場合もあるでしょう。
また、自動車メーカーとディーラーは別会社であると同時に、同メーカーの車を販売するディーラーも複数あり、それぞれ別資本で運営されている可能性があります。
例えば、トヨタ自動車株式会社の正規ディーラーである「トヨタカローラ」は、地域ごとにトヨタカローラ横浜株式会社、トヨタカローラ埼玉株式会社と別会社で登録されています。
新車をお得に購入する方法
新車をお得に購入するためにはポイントがあります。以下の方法を確認して、できるだけお得に購入しましょう。
複数のディーラーから見積もりを取る
新車をお得に購入するなら、複数のディーラーで見積もりを取って比較検討をするとよいでしょう。1社のみの見積もりでは、それ以上安くならない可能性があります。
複数のディーラーで見積もりを取ることで、自然と価格競争が起きるでしょう。例えば、工賃を無料にしたり、メンテナンスパックや保証延長などのサポートを無料でつけたりしてくれる可能性があります。
また、販売スタッフとの関係性は、購入時だけではなく、購入後のサポートにも影響するようです。さらに、販売価格の決定権を持っている販売スタッフに出会える可能性があるため、複数社に声をかけるとよいでしょう。
値引き交渉をする
新車を購入する場合は、契約前に値引き交渉を行いましょう。購入契約後に値引き交渉をしても、値引きが難しいようです。購入の意思は伝えてもよいですが、購入予算を伝えてしまうと予算以上の値引きができるケースでも、予算より値下げしてくれる可能性は低いでしょう。
例えば「他社はこのくらいの値引きだった」のように、予算ではなく、他社の見積もりを活用すると有利な立場で交渉できるようです。交渉材料を提示して、ディーラーの出方を確認しながら交渉を行いましょう。
月末に見積もりを依頼する
見積もりを依頼する際は、月末を狙いましょう。月末は、ディーラーの締め日である可能性が高いため、有利な提案を引き出しやすくなるといわれています。
ディーラーは、月末目標を達成するため「1台でも多くの車を売りたい」という感情があるようです。スムーズに成約を取りたいようなので、ある程度値下げを考慮した見積もりを取得できるでしょう。
また、3月と9月は決算月の可能性があり、その時期を狙うとお得に購入できるようです。新車の購入は、計画的に行う方がお得に購入できる可能性があるため、ディーラーとの駆け引きを考慮した行動を取るとよいでしょう。
Web見積もりには工賃が含まれていない可能性があるため、ディーラーでの見積もりの方が高くなる場合がある
Web見積もりで表示されるオプション価格には、工賃が含まれていない場合や、工賃の標準価格のみの場合があるようです。そのため、ディーラーで提示される見積もりの方が高くなる可能性があります。
また、Web見積もりは自動車道メーカーが運営しており、ディーラーの見積もり金額と異なる場合があります。正確な見積もりを取得したい場合は、ディーラーに出向いて見積もりを依頼しましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー