更新日: 2024.11.14 その他暮らし
セダンからSUV、小型車へ…「車」が小さくなると「税金」や「維持費」は本当にお得? シニアの車買い替えを考える
今回は車のダウンサイジングとはどのようなものかとあわせて、メリットやデメリットについてまとめました。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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車のダウンサイジングとは?
車のダウンサイジングとは、車の維持費削減や効率化を目的として、小型車へ乗り換えることを指すようです。例えばセダンやSUVに乗っている場合、コンパクトカーや軽自動車などへ乗り換えることが代表例としてあげられるでしょう。
ダウンサイジングの数は年々増加していると考えられており、その背景にはドライバーの高齢化があるようです。また、車の価格が高騰しているのも、ダウンサイジングが進んでいる理由として考えられています。
また、昔の車に比べて安全性能が進歩しているのもダウンサイジングが普及している理由のようです。安全装備が充実していることで交通事故のリスクが軽減でき、高齢者からも注目を集めているといえるでしょう。
ダウンサイジングのメリット・デメリット
車をダウンサイジングするのには、メリット・デメリットがそれぞれ存在します。どのようなメリット・デメリットがあるのかについて、詳しく見ていきましょう。
メリット
ダウンサイジングのメリットとして考えられるのは、車の維持費が安くなる可能性がある点です。自動車税や自動車重量税は、車の排気量や重さが関係して高額になるとされているため、セダンやSUVから軽自動車やコンパクトカーへ乗り換えれば、その分税金が安くなる可能性があります。
さらに、車が小さくなれば運転もしやすくなると想定できるでしょう。運転がしやすくなれば事故につながるリスクも軽減でき、利便性が高くなる可能性もあります。
デメリット
車をダウンサイジングすると、基本的には排気量が少なくなるでしょう。このことが関係し、車の走行性能に不満を抱く可能性がある点には注意しなければなりません。特に加速の面では大きな違いがあるといわれているため、最初のうちは違和感を覚えることもあるでしょう。
さらに、車の使い方によっては車内の狭さが影響するかもしれません。大きな荷物を積めなくなったり乗車人数が減ったりすることで、不便になる可能性がある点は理解しておくとよいでしょう。
車は買い変えずに乗り続けた方がお得になる?
車に乗り続けた方がお得になるかどうかは、現状支払っている税金や車の使い方によって異なるでしょう。例えば排気量が1500~2000cc、車両重量が1600キログラムのSUVから軽自動車に乗り換える場合、表1のように税金の差が出ると考えられます。
表1
年齢 | 自動車税 | 自動車重量税 |
---|---|---|
軽自動車 | 1万800円 | 6600円 |
SUV | 3万6000円 | 3万2800円 |
※参考サイトを基に筆者作成
現在乗っている車から小型車に乗り換えてお得になるかは人によって異なる
現在乗っている車から小型車に乗り換えると、お得になる可能性はあるでしょう。しかし、実際には現在支払っている税金や維持費との差額を計算し、乗り換えるかを決める必要があるでしょう。
なお、車のダウンサイジングにはメリットやデメリットが存在します。乗り換えることが必ずしもよい選択になるとは言い切れないため、自分の使い方に合わせて乗り換えるかを検討しましょう。
出典
札幌市 軽自動車税
東京都主税局 自動車税種別割
厚生労働省 令和5年度税制改正に伴う自動車重量税の税額の基本的な考え方(フローチャート)その5
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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