銀行から高額の口座振込をする時に「振込先」を間違えてしまいました…。「手数料」を払えばやり直せるのでしょうか?
配信日: 2024.11.15
今回は、高額の口座振り込みをする際に、誤った振込先に送金した場合の対処法を詳しく解説します。誰にでも起こり得るトラブルに備えるためにも、ぜひ内容をチェックしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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誤入金とは
誤入金とは、本来は振り込む必要のない入金や請求額を上回る額の入金を指す言葉です。
誤入金する原因のほとんどが、人的ミスです。振込先の口座番号をよく確認せずに振り込んでしまったり、二重に振り込んでしまったりなどのケアレスミスによって、誤って振り込んでしまうケースが多く挙げられます。
誤入金をした際の対処方法
誤入金をした際は、振込先の口座が存在する場合とそうでない場合で対処方法が大きく異なります。ここでは、誤入金をした際の対処方法を詳しく解説しましょう。
振込先の口座が存在しない場合
「支店番号」や「口座番号」、そして「受取名義人」の情報を間違えて入力すると、存在しない口座に振り込むように入金依頼されてしまいます。しかし、振込先が間違っていても、原則として振込を依頼した人の口座に直接返金します。
返金までにかかる日数は金融機関によって異なるものの、早ければ1営業日以内に振り込みされるケースもあります。返金される場合は、入出金明細に「組戻し」を理由に返金された旨が記載されるため、自分で確認しましょう。
振り込みの際に発生した手数料は返金されないケースが多い点も注意が必要です。
振込先の口座が存在する場合
何かしらの取引で誤った振込先に送金したと気づいたら、「組戻し」を依頼できます。組戻しとは、金融機関が指定する手数料を支払い、誤入金をした振込依頼人の口座にお金を戻す手続きのことです。
ただし、振り込みの手続きが完了して、送金した相手の口座に入金が済んだら、金融機関側が勝手に振り込みしたお金を取り戻すことはできないため、特別な手続きをしなければなりません。
組戻し手続きを利用して返金してもらうためには、振込先の受取人に許可を取る必要があります。多くの金融機関やネット銀行の場合、組戻しの手続きは、カスタマーセンターに依頼すれば対応してくれます。
しかし、金融機関によっては、組戻しに対応していない場合があるため、事前に確認することが重要です。さらに、誤って振り込んだ受取人に連絡が取れない場合や受取人が対応してくれない場合は、返金手続きは行えません。
同じ金融機関の口座であれば、最短で即日に返金されることもありますが、場合によって数営業日かかることもあります。利用する金融機関や繁忙期などの状況によって組戻しにかかる時間はさまざまです。
金融機関によって、組戻しの手続きにはおよそ500円〜1000円の手数料がかかる点も理解すべきポイントです。万が一、組戻しができなかったとしても、組戻しにかかった手数料の払い戻しはできないため注意しましょう。
詐欺事件に巻き込まれた場合も組戻しが必要
組戻しは、誤入金をした際だけではなく、振り込め詐欺やオークション詐欺などの被害を受けた際にも必要です。たとえ少額であったとしても、新たに被害者を出さないためにも早急に手続きをしましょう。
万が一、詐欺事件に巻き込まれた場合には、銀行よりも先に警察へ相談する必要があります。警察に相談をした後に、金融機関のカスタマーセンターに問い合わせをするとスムーズに手続きを進められるはずです。
振込先をよく確認をして入金トラブルを回避しましょう
ネットバンキングを利用したお金の送金は非常に便利です。しかし、振込先や入金額を誤って送金してしまうと、最悪の場合、送金したお金が取り戻せないかもしれません。入金額が高額になればなるほど、慎重に対応すべきです。
振り込みをする際は、送金先の支店番号や口座番号、口座名義をよく確認をしたうえで、手続きをしていきましょう。
出典
楽天銀行 振込内容を間違えてしまいましたが、どうすればよいでしょうか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー