毎年のように「スマホ」を買い替える娘。20万円ほどの機種でお金が心配ですが、「返却すれば半額で買える」とのこと。どういう仕組みなのでしょうか…?
配信日: 2024.11.16 更新日: 2024.11.19
この記事では、スマホ買い替えプログラムの仕組みについて解説します。プログラムの具体例として、2024年10月現在ドコモで実施されている「いつでもカエドキプログラム+」についても紹介しているので参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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スマホの買い替えプログラムとは?
スマホの買い替えプログラムとは、分割払いで購入したスマホを一定期間後に返却することで、残りの購入代金の支払いが免除されるプログラムのことです。機種によってはスマホの購入費用を半額以下に抑えることも可能で、頻繁に買い替えたい人に人気のプログラムとなっています。
仕組みを分かりやすく解説するために、まずは以下を例としてシミュレーションしてみます。
●スマホを24回払いで購入
●12回目の支払い後から返却可能
●返却後の分割払いは免除
仮に24万円のスマホを24回払い(月額1万円)購入し、12ヶ月目に返却するとします。この場合の支払い総額は、12ヶ月目までにすでに支払った「12万円」のみです。この時点でスマホを返却すれば13ヶ月目以降の分割金は支払う必要がないため、実質的に「半額で購入できた」計算になります。
このようにスマホの買い替えプログラムは、分割払いで全額を支払う前にスマホを返却することで、残りの分割金の支払いが免除される仕組みになっています。
実際の買い替えプログラムでは、2年後や3年後の残価を設定しているものが多く、月々の支払い金額をさらに安く抑えることも可能です。ただし、対象機種が限られているなど利用条件が設定されているため注意が必要です。
スマホの買い替えプログラムの具体例:ドコモ「いつでもカエドキプログラム+」
それでは、実際のスマホ買い替えプログラムを見てみましょう。ここではドコモで実施されている「いつでもカエドキプログラム+」を用いて説明します。条件は次の通りです。
●プログラムの対象機種を残価設定型24回分割払いで購入
●12ヶ月目から返却可能
●対象機種ごとに24ヶ月目に支払う残価額が設定されている
●22ヶ月目までに返却する場合早期利用料を支払うことでその後の分割金が免除
●月額制の「smartあんしん補償」を契約
●dポイントクラブもしくはドコモビジネスメンバーズ会員になる必要がある
残価額やプログラム早期利用料、smartあんしん補償の月額料金は機種によって異なります。例えば、「iPhone16 Pro 128GB」を購入する場合、それぞれの金額は図表1の通りです。
図表1
残価額 | 早期利用料 | smartあんしん補償の月額料金 |
---|---|---|
11万4840円 | 1万2100円 | 1100円 |
株式会社NTTドコモ いつでもカエドキプログラム+を基に筆者作成
「いつでもカエドキプログラム+」でどれくらいお得にスマホを買える?
実際に「いつでもカエドキプログラム+」を利用した場合、どれくらいお得にスマホを買えるのかシミュレーションしてみましょう。ここでは「iPhone16 Pro 128GB」を前述の条件で24回払いで購入し、12ヶ月目に返却する場合で考えます。
「iPhone16 Pro 128GB」を24回払いで購入する場合、ドコモ公式のシミュレーションによると月々の支払い金額は「3390円」になります。したがって、12ヶ月目までに支払う総額は「3390円×12ヶ月=4万680円」です。
ここに早期利用料「1万2100円」とsmartあんしん補償12ヶ月分の料金「1万3200円」を加えると、6万5980円となります。12ヶ月目に返却した場合、この金額が支払い総額となるため残りの分割金や残価の支払いはありません。
ドコモで「iPhone16 Pro 128GB」を一括払いで購入した場合、19万2830円かかります。同プログラムを利用して12ヶ月目に返却した場合、一括払いで購入するより「12万6850円」安く買えることが分かりました。
頻繁にスマホを買い替えるならプログラムも検討を
スマホの買い替えプログラムは、ドコモ以外にもソフトバンクの「新トクするサポート」や、auの「スマホトクするプログラム」など、各携帯会社で実施しています。最終的に返却する必要はあるものの、半額以下の価格でスマホを購入できる場合も多いため、頻繁にスマホを買い替えたい人は利用を検討してみてはいかがでしょうか。
なお、スマホの買い替えプログラムには細かい利用条件が設定されています。初めてプログラムを利用する人は、各社の公式サイトや公式ショップなどで詳しい利用条件について必ず確認しておきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー