家の車がもうすぐ「車検」の時期です。ディーラー車検だと「10万円以上」するようですが、安い「民間車検」とは何が違いますか?
配信日: 2024.11.22
しかし、車検を受けるためには一定のお金が必要となり、10万円以上かかってしまうケースもあるようです。値段が安い傾向にある民間車検とは何が違うのでしょうか。当記事では車検の概要や車検費用の内訳と相場価格、ディーラー車検と民間車検のメリット・デメリットについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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そもそも車検とは?
車検とは自動車を安全に運行するために、国が定めた基準に適合しているかを定期的に確認するための検査です。車検の検査項目は多岐にわたり、タイヤ・ブレーキ・エンジン・ライト・マフラー・各種オイル・ミラー・シートベルト・各種スイッチ・メーター類などが細かくチェックされます。
車検の検査箇所に問題がなければ、新しい車検証と検査標章を発行してもらえます。車検の頻度(有効期限)は国土交通省が定めており、自家用乗用車の場合だと新車登録から3年、それ以降は2年ごとに車検を受けなければなりません。
車検を受けられる場所ですが、大きくディーラー車検と民間車検に分類できます。まず、ディーラー車検とは自動車メーカー系列の販売会社であるディーラーが実施する車検のことです。
一方、ディーラー以外の整備工場・カー用品店・ガソリンスタンドなどで受けられる車検を民間車検と呼びます。ディーラー車検と民間車検では料金や特徴が異なるので、自分にとって最適なサービスを選ぶことが大切です。
車検費用の内訳や相場
まず、車検費用の内訳ですが、主に、車検基本料・法定費用・部品交換費用の3つに分類できます。
・車検基本料
車検基本料は車検を実施する業者が設定する費用です。定期点検料、測定検査料、車検代行手数料、書類作成費用、代車費用、人件費などが含まれます。
・法定費用
法定費用は車検を受ける際に支払わなければならない、法律で金額が定められている費用です。自動車重量税、自賠責保険料、印紙代(法定手数料)の3つが含まれています。
・部品交換費用
車の部品や消耗品の修理や交換、または整備に必要な費用です。車検の基準をクリアするために必要な費用ですが、検査で問題がなければ部品交換費用は発生しません。
次に、ディーラー車検と民間車検の車検費用の相場について表1にまとめてみました。
表1
ディーラー車検 | 民間車検 | |
---|---|---|
相場価格 | 7〜10万円 | 4〜10万円 |
※参考資料を基に筆者作成
車検費用は車種・年式・整備内容などによって大きく異なりますが、一般的にはディーラー車検よりも民間車検の方が費用を抑えられる傾向にあります。しかし、上記はあくまでも参考価格です。車検費用を安く抑えたい場合には、ディーラーも含め、複数の業者に見積もりを依頼して比較、検討することをおすすめします。
ディーラー車検と民間車検のメリット・デメリット
一般的なディーラー車検と民間車検のメリット・デメリットを表2で比較してみました。
表2
ディーラー車検 | 民間車検 | |
---|---|---|
メリット | ・自社の車に特化している ・メーカー保証がある ・設備が充実している ・交換用パーツは純正品が使用される |
・費用が安い傾向にある ・時間があまりかからない ・幅広い車種を受け付けてくれる ・料金にキャンペーンを適用できる場合がある |
デメリット | ・車検に時間がかかりやすい ・車検費用が高くなりやすい ・純正品のためパーツ交換費用も高くなる |
・店舗ごとに技術力や品質にムラがある ・依頼先によっては料金が高い場合もある |
※参考資料を基に筆者作成
整備の質を重視したいのであれば、利用している車のディーラー車検がおすすめです。一方、安い料金でなるべく早く車検を済ませたい方は、民間車検が向いているかもしれません。ただし、民間車検は依頼先によってサービス品質や内容に違いがあり、料金にも開きがあるので事前によく調べるようにしましょう。
まとめ
車検は自動車が安全に走行できるように国が定めた基準を満たしているか確認する検査で、受ける場所によって値段や特徴が異なります。ディーラー車検は料金が高い傾向にありますが、自社メーカーに特化していてサービス品質も高いのが特徴です。
民間車検は料金が安い業者も目立ちますが、技術力や品質にムラがあるおそれもあるでしょう。ディーラー車検と民間車検のそれぞれの特徴を把握して、自分にとって最適な車検を選びましょう。
出典
国土交通省 中部運輸局 三重運輸支局 車検の有効期間
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー