ずっと使っていなかった銀行口座に「口座管理手数料」の案内が! 口座残高は「0円」ですが、支払わなくてはなりませんか?
配信日: 2024.11.25
本記事では、未利用口座における手数料の仕組みや、残高が0円の場合の対応方法について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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口座残高0円の場合の手数料
未利用の口座に対して、銀行が「管理手数料のお知らせ」を送ることはありますが、残高が0円の口座に対して、銀行側が「手数料の徴収」をすることはありません。ただし、口座が自動解約されてしまう可能性はあります。
つまり、残高0円の口座所有者が手数料を支払う必要はありませんが、口座を維持することができなくなってしまう可能性があることに注意が必要です。
大事な口座が知らない間に消えてしまっていた……なんてことにならないように、通知が届いたらすぐに対応しましょう。
また、金融機関によって対応が異なる場合があるので、必ず取引している金融機関に確認することをおすすめします。
未利用口座管理手数料とは?
未利用口座管理手数料は、しばらく使われていない銀行口座にかかる手数料のことです。この制度は、不正口座の開設や犯罪への悪用を防ぐことを目的に導入されました。一般的な適用条件は、以下の通りです。
・未利用口座となる条件
最後の預け入れまたは引き出しの取引から、一般的に2年程度経過した口座が未利用口座となります。
・対象口座
手数料は、普通預金や貯蓄預金などの一般的な預金口座に適用されます。一部の定期預金や投資信託口座などは対象外になることが多いです。
・手数料金額
年間で1100円~1320円(税込)程度となるのが一般的です。具体的な金額は金融機関によって異なるので、一度ホームページなどで確認してみると安心です。
手数料免除条件
金融機関によっては、ある一定の条件を満たすことで未利用口座管理手数料がかからずに済みます。よくみられる免除条件の例として、4つ紹介します。
1.口座残高が1万円以上であること
2.口座所有者が18歳未満であること
3.定期預金、投資信託、外貨預金などの取引があること
4.ローン返済用の口座として利用中であること
これらは一例ですので、詳細な条件については、口座がある金融機関のサイトなどで確認してみると良いでしょう。
未利用口座の対処方法
未利用口座管理手数料の通知が届いても、すぐに手数料が引き落とされたり、口座が廃止されたりすることはありません。手続きが取られるまでに一定の期間が設けられている場合が多いので、その間に口座をどうしていきたいか、しっかりと考えることが大切です。
以下に、未利用口座管理手数料を取られないようにするための方法についてまとめてみました。
1.口座の利用を再開させる
少額でもいいので預金や引き出しを行うことで、口座の「未利用」状態を解消できます。また、今は未利用口座になっていなくても、あまり利用しない口座があれば、定期的に入出金をしておくと、未利用口座になるリスクを減らせます。
2.不要な口座の解約
使う予定のない口座であれば、解約を検討しましょう。解約手続きは銀行によって異なるため、事前に必要な書類や手続きを確認しておくと、何度も足を運ばずに済みます。
3.免除条件を満たす
金融機関の免除条件について、一度確認してみましょう。条件の中でできそうなものを実践することによって、安心して口座を保有できます。
どの対策も、それほど難しいものではありません。手数料を避けたい場合は、まず情報を集めて、自分に合った方法で口座管理をしてみてください。
まとめ
残高が0円の場合は、未利用口座管理手数料を取られることはありません。しかし、通知後にそのまま放置していると、一定期間が経過した際に口座が自動的に解約されてしまうことがあります。
今後も利用する予定がある口座なら、未利用口座とみなされないよう、定期的に少額の入出金を行うなどの対策を考えてみましょう。
また、未利用口座管理手数料に関する条件は金融機関によって異なります。手数料の有無や適用条件をしっかり確認するために、口座がある金融機関に一度相談してみると安心です。
出典
三菱UFJ銀行 未利用口座管理手数料(2021年7月以降に新たに普通預金口座を開設されるお客さま)
三井住友銀行 未利用口座管理手数料についてのご説明
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー