隣の空き家から雑草が伸びてきて「敷地内」に侵入しています。自分たちで処理をしてもよいのでしょうか?

配信日: 2024.11.25

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隣の空き家から雑草が伸びてきて「敷地内」に侵入しています。自分たちで処理をしてもよいのでしょうか?
家の隣が空き家になって放置されていると雑草が伸びてしまいます。伸びた雑草が家の敷地に入ってきた場合、処理をして問題はないのでしょうか。家の敷地に入り邪魔・迷惑しているからと、処理してトラブルに発展するのは避けたいところです。
 
今回は、隣接する空き家から伸びてきた雑草を処理する際に気をつけるべき点について紹介します。近隣トラブルを避けたい方、伸びてくる雑草に迷惑し困っている方はぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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隣の空き家から伸びてきた雑草の対処方法

隣の空き家から雑草が伸びてきた場合はまず、所有者や管理者に対しその旨を伝える必要があります。直接伝える場合、所有者が見つからなかったり、管理者と連絡が取れなかったりなど、対応まで時間がかかってしまう可能性が考えられます。一方、直接伝える以外の対処方法は大きく2つあります。

●役所に相談して対応してもらう
●町内会や自治会などで問題を共有する

役所などに対応を依頼すると、空き家の所有者に対して対策を講じてほしい旨の文書などを送ってくれますが法的な強制力はないようです。そのため、所有者が応じなければ空き家の雑草はそのままになってしまいます。ただ、自宅の敷地内に侵入してきている場合は、自宅の範囲内であれば除草を認められる場合もあるようです。
 
地方公共団体の中には、町内会や自治会に問題を共有するよう依頼をしているところもあります。そういった場合は、町内会や自治会に相談するのも有効な方法です。
 
許可や相談なく自身の判断で対処した場合、無用なトラブルに発展するリスクが高いため、まずは役所や町内会・自治会に相談しましょう。
 

庭の雑草の処理にかかるコスト

所有者が対応してくれない場合、隣の空き家から伸びてきた庭の雑草を処理する方法は自分でやるか、業者に依頼するかの2通りです。それぞれにかかるコストを紹介します。ただし、隣の土地に入って作業をしなくてはならないこともあるため、事前に自治体に相談してから作業したほうが安心でしょう。
 
また、自分で雑草を処理する場合、刈り取った雑草の処分までセットになる点に注意しましょう。しかし、雑草を処分する際の注意点として、燃やして処分するのは「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に反する可能性が高いため注意が必要です。違反した場合は、5年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金が科されるおそれがあるようです。
 
業者に依頼する場合、草むしりか草刈りかによって費用相場が異なります。草むしりを業者に依頼した場合の費用相場は以下の通りです。

●専門業者:3000円~9000円/平方メートル
●造園業者:1万5000円~3万円/日

草むしりは根っこから抜く必要があるため、手作業になる場合が多いようです。そのため、業者に頼むと費用が高くなりがちです。また、業者の中には草の長さで料金設定を変えているところもあるため注意しましょう。
 
草刈りを専門業者に依頼した場合の費用相場は、300~500円/平方メートルです。業者は機械を使って実施するため、草むしりよりも費用相場は安くなります。ただ、根っこが残るため再び生える・伸びてくる時間は草むしりよりも早くなるでしょう。
 

隣の空き家から伸びてきた雑草は、自治体に対処を依頼したほうが安心

隣の空き家から伸びてきた雑草の対処は、自治体に依頼した方が安心です。個人の判断で対処した場合、無用なトラブルに発展するリスクがあります。
 
もし所有者が対応してくれない場合、隣の空き家から伸びてきた雑草は自宅の敷地内であれば処理できることもあるようです。しかし、自分で処理すると道具をそろえたり、ゴミの処分をする必要があったりとコストや労力がかかります。業者に依頼すればお金はかかりますが、手間と時間をおさえられます。費用対効果を考え、自分にとってのベストを選びましょう。
 

出典

デジタル庁 e-Govポータル 法令検索 廃棄物の処理及び清掃に関する法律(昭和四十五年法律第百三十七号)第十六条の二、第二十五条
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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