地方旅行の最中、電子マネーしかない状態で「現金払いのバス」に乗車してしまいました。友人から現金を借りられたのでよかったですが、一人だった場合、どうなっていたのでしょうか…?

配信日: 2024.11.26

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地方旅行の最中、電子マネーしかない状態で「現金払いのバス」に乗車してしまいました。友人から現金を借りられたのでよかったですが、一人だった場合、どうなっていたのでしょうか…?
地方旅行中の予期せぬトラブルは、誰にでも起こり得ることです。
 
電子マネーしか持っていない状態で現金払いのバスに乗車してしまった際には、焦りと不安が襲ってくるでしょう。友人が同乗していれば現金を借りるなどしてその場をなんとかしのげますが、1人の場合はどうしようかと心配になります。
 
本記事では、バスの運賃が払えない状況に陥ったときの対応について、故意でない無賃乗車と故意に乗車した場合のケースをそれぞれ解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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バスの運賃が支払えない状況に陥ったとき

ここでは、バスの運賃が支払えない状況に陥ったとき、故意でない乗車と故意に乗車した場合について、それぞれ解説します。
 

故意ではない場合

電子マネーしか持っていない状態で「現金払いのバス」に乗車してしまうケースをはじめ、定期券が切れていることに気づかずに提示してしまうケースや、高額紙幣しか持ち合わせがなく両替ができないケースなど、乗車後に運賃の支払いができないことに気がつくことは少なくありません。
 
故意でない無賃乗車であれば、法的には問題になりません。犯罪が成立するのは、「悪いことであると認識していながら、他に選択肢があったにもかかわらずそれを選んだ」ときです。つまり、故意でない場合は罪にはならないのです。ただし、無賃乗車に対する対応はバス会社に任されます。
 
万が一バスの運賃を支払えない状況に陥ったら、まずは運転手へ状況を説明しましょう。財布を忘れたなどの理由でお金を持ち合わせていないことを正直に伝えることが大切です。多くの交通機関では、乗客の状況に応じて柔軟に対応してくれることもあります。
 

故意の場合

バスの無賃乗車を故意に行うことは、れっきとした犯罪です。鉄道の場合も同様ですが、無賃乗車により成立する可能性のある犯罪には、以下の4つがあります。


・鉄道営業法違反:50円以下の罰金または科料が科せられる
・電子計算機使用詐欺罪:10年以下の懲役が科せられる
・軽犯罪法違反:拘留または科料が科せられる
・建造物侵入罪:3年以下の懲役または10万円以下の罰金が科せられる

無賃乗車が発覚した場合、必ずしもその場で逮捕されるわけではありませんが、後日逮捕されるケースもあります。
 
鉄道やバスの不正乗車は、単なるルールやマナーの違反ではなく、法律に触れる犯罪行為です。逃亡や証拠隠滅のおそれがあると判断された場合は、逮捕される可能性が高く、厳しい刑罰が科せられる可能性もあります。そのため、故意の不正乗車は避けるべき行為です。
 

無賃乗車を避けるためにもバスの乗り方を事前にチェック

バスの無賃乗車を避けるために、事前にバスの乗り方を調べて、支払い方法や財布の中身を確認しておきましょう。多くの地域でバスを利用する際には、特定の乗車方法やルールが設けられています。事前に理解しておかないと、意図せず無賃乗車となってしまうリスクがあります。
 
運賃の支払い方法が現金のみか、あるいは電子マネーも使用できるなど、基本的なルールを把握しておくことが大切です。観光地を訪れる際、利用するパスの種類によっては、特定の時間帯や路線でのみ有効な場合もあります。
 
時間帯や路線をチェックしておかないと利用予定のバスに乗れない可能性も考えられます。事前にバスの乗り方を確認しておくと、無賃乗車を避けられるだけでなく、スムーズで快適なバスの利用ができるでしょう。
 

故意ではなくとも迷惑がかかるため無賃乗車は避ける

無賃乗車のリスクを避けるためには、事前にバスの乗り方を確認しておくことが大切です。万が一運賃を支払えない状況になってしまったら、まずは運転手に状況を説明しましょう。
 
多くの交通機関では、柔軟な対応をしてくれる可能性があります。故意の無賃乗車は犯罪行為であり、厳しい罰則が科される可能性があります。バスの利用に関する基本的なルールを事前に理解しておくと、安心して旅行を楽しめるでしょう。安全で快適な移動のために、しっかりと準備を整えることをおすすめします。
 

出典

e-Gov 法令検索 鉄道営業法
国民生活センター 誌上法学講座
e-Gov 法令検索 軽犯罪法
e-Gov 法令検索 刑法
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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