更新日: 2024.11.27 その他暮らし
子どもが「図書館で借りた本」が、雨でびしょ濡れに! 乾かせばそのまま「返却」して問題ない? 弁償は必要なの? 対応方法を解説
本記事では、図書館で借りた本をぬらせてしまったときにやってはいけないこと、正しい対応方法、弁償しなければならないケースなどを解説します。
執筆者:山根厚介(やまね こうすけ)
2級ファイナンシャルプランニング技能士
目次
本がぬれたときにやってはいけないこと
まず、本がぬれたときにやってはいけないことを紹介します。
ドライヤーなどで乾かす
「ぬれたのであれば乾かせば良いのでは?」と思う人もいるかもしれません。しかし、ぬれた本を単純に乾かすと、紙が波打った状態で乾燥して本がゴワゴワになってしまいます。
さらに、ページ同士がひっついたり、紙が破れやすくなったりする弊害も……ゴワゴワになるとそれ以上修復ができなくなるため、ドライヤーなどで乾かしてはいけません。
黙って返却する
「黙って返せばよいのでは?」と思う人は、あまりいないと思いますが、当然だめですよね。図書館の本は公共財産ですから、大切に使う心を忘れてはいけません。
本がぬれたときの正しい対応方法
それでは、本がぬれたときにはどうすればよいのでしょうか? 正しい対応方法を説明します。
図書館に連絡する
図書館が開いている時間であれば、図書館に電話して相談するか、直ちにぬれた本を図書館へ持っていきましょう。図書館には、ぬれた本をある程度修復できる機器が設置されていることもあるからです。
応急処置をする
図書館が閉まっている時間であれば、取りあえず応急処置をしておきましょう。ぬれたページに1枚1枚コピー用紙などの白紙を挟んで、最後に重しを上に載せて乾燥させます。
ぬれ方がひどいときは、途中で白紙の交換が必要になることもあります。この方法であれば、ゴワゴワにならずに乾燥できます。応急処置でできるだけ乾燥したうえで、図書館の開館時間になったら、すぐに持っていくことを忘れずに。
びしょぬれになった本は弁償しなければならない?
ぬれた本が修復可能な場合は、弁償は必要ないようです。しかし、ゴワゴワになるなど修復不可能な状態になると、弁償が必要なケースもあります。弁償が必要になるかどうかは図書館の判断になるためケースバイケースです。
弁償する際は、ぬれた本と同じものを購入して図書館に納めます。絶版などで購入できない本は現金で弁償します。
びしょぬれ以外で弁償になるケース
本がびしょぬれになる以外では、本の破損や汚れ、落書きなどが弁償になるケースがあります。これらも、修復不可能などで再利用できないと判断されたときは弁償が必要です。
ページが破れたときなども、自己流で修理するのではなく、まずは図書館に連絡しましょう。
本をぬらさないためには
本をぬらすと、修復のため多くの手間がかかります。ぬらさないようにするためには、雨の日にはできるだけ本を持ち運ばないようにしましょう。やむを得ず持ち運ばなければならないときは、ビニール袋に入れるなどの対策が有効です。
また、本とペットボトルなどの飲み物をバッグに入れて持ち運ぶ際も、飲み物をこぼさないように注意しましょう。特に、夏はペットボトルに水滴がつきやすいため、タオルでくるむなどの対策をしておかないと本がぬれることがあります。
まとめ
本がびしょぬれになったときに、ドライヤーなどで乾燥させるとゴワゴワになって修復不可能になります。修復不可能になると弁償が必要です。
正しい対応を行えば、ある程度修復できて弁償しなくてよいケースもあるため、ぬらした場合はすぐに図書館に連絡しましょう。図書館の本はみんなの財産ですから、大切に扱うように心がけることが大切です。
執筆者:山根厚介
2級ファイナンシャルプランニング技能士