更新日: 2024.11.29 その他暮らし
どうして軽自動車は「車検費用」が安いのか気になります。点検項目に違いがあるのですか? 具体的にはどれくらい違うのですか?
本記事では、軽自動車の車検費用が安い理由や、普通車との点検項目の違いを詳しく解説します。また、実際の費用差や車検をお得にするためのコツも紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
軽自動車の車検費用が安い主な理由
軽自動車の車検費用が普通車よりも安い主な理由は、法定費用の違いによるものです。車検時に必ず支払う法定費用には、重量税、自賠責保険料、印紙代が含まれます。
これらの費用は車種によって異なり、軽自動車は普通車に比べて総じて低く設定されています。
1. 重量税
軽自動車の重量税は、普通車と比較して大幅に低く設定されています。車両重量が1トンの普通車の場合、重量税は1万6400円ですが、軽自動車の場合は6600円と約1万円の差があります(エコカー外、13年未満の場合)。
2. 自賠責保険料
軽自動車と普通自動車の保険料の差は、全ての契約期間で数百円程度とあまり差はありません。
3. 印紙代
軽自動車の印紙代は普通自動車に比べ、持込検査で継続検査の場合は100円、新規検査・予備検査の場合は300円安価になります。
軽自動車の車検費用は普通車とどれくらい違うのか?
軽自動車の車検費用は、普通車と比較して総額で2万~3万円程度安くなる傾向があります。具体的な費用の内訳を紹介します。
自動車重量税:6600円(エコカー外、13年未満の場合)
自賠責保険料:1万7540円(24ヶ月)
検査手数料(印紙代):2200円(継続検査、持込検査の場合)
点検整備費用:1万~10万円(業者や整備内容による)
合計:約3万6340円~12万6340円
自動車重量税:1万6400円(13年未満の場合)
自賠責保険料:1万7560円(24ヶ月)
検査手数料(印紙代):2300円(継続検査、持込検査の場合)
点検整備費用:2万~10万円(業者や整備内容による)
合計:約5万6260円~13万6260円
これらの費用は、車両の年式や状態、依頼する業者によって変動します。特に点検整備費用は、交換部品の有無や整備内容によって大きく異なるため、事前に見積もりを取ることが重要です。
また、車両の初度登録から13年、18年が経過すると、自動車重量税が増額されるため、車検費用が高くなる点にも注意が必要です。
軽自動車と普通車で点検項目に違いはあるのか?
軽自動車と普通車の点検項目には、基本的に大きな違いはありません。両者とも道路運送車両法に基づいて車検が行われており、安全性や環境基準を満たすための50項目以上の点検が実施されます。したがって、法律に準じた基準で点検が行われる点では共通しています。
ただし、軽自動車と普通車では部品や車両構造の違いがあるため、実際の整備や部品交換にかかるコストや手間が異なる場合があります。
例えば、軽自動車は車体が小型であるため、タイヤやブレーキパッドといった部品のサイズが小さく、交換費用が普通車よりも安くなることが一般的です。また、軽自動車はエンジンや部品の配置がシンプルな場合が多く、整備作業にかかる時間が短縮されることも費用を抑える理由の一つです。
このように点検内容自体は同じでも、部品代や作業時間の違いが車検費用に影響を与えています。そのため、軽自動車と普通車の車検費用に差が生まれるのです。
まとめ
軽自動車の車検費用が安い理由は、税金や保険料、整備費用の違いによるものです。点検項目に大きな差はありませんが、軽自動車の構造や部品の特性によって費用が抑えられています。
普通車との費用差を理解しながら、車検業者を比較したり、日常的な整備を心がけたりすることで、さらにお得に車検を受けられます。車検のタイミングは、愛車の状態を見直す良い機会です。この記事を参考に、納得のいく選択をしてください。
出典
国土交通省 自動車重量税額について
国土交通省 軽自動車検査協会 車検手続きのデジタル化のお知らせ
損害保険料率計算機構 自動車損害賠償責任保険基準料率
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー