更新日: 2024.12.05 子育て
将来子どもには安定した職に就いてもらいたいです。学校の先生になるためにはどれくらいお金がかかりますか?
本記事では、小学校教員になるための過程や費用を紹介し、小学校教員になることのメリット・デメリットについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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小学校教員になるためには?
小学校教員になるためには、大学や短期大学、専門学校で必要な単位を取得し、小学校教諭免許を取得する必要があります。また、原則として教育実習を経たのちに教員採用試験に合格しなければなりません。
試験は都道府県や政令指定都市の教育委員会が実施し、筆記試験や実技試験、面接が行われます。試験に合格したら候補者名簿に登録されて、各年度で必要な教員数に応じて採用されます。
また、教員として働くためには採用試験に合格するだけではなく、小学校教育や教科に対する専門知識が必要なうえに、生徒に対する理解や責任感などを持つことも大切です。
教員としてキャリアを積むためには、定期的に研修に参加して知識や指導技術を向上させる努力が欠かせません。さらに、昇進を目指すのであれば、教頭や校長になるための選考試験を受ける必要があります。
小学校教員を目指せる学校にかかる費用
小学校教員を目指せる教育学部等学校にかかる学費の参考として、株式会社リクルート(東京都千代田区)が運営する「スタディサプリ」によると、小学校教諭を目指せる学校の学費(初年度納入金)は、大学・短大で14万1000~179万3660円、専門学校が75~135万2000円です。
また、「スタディサプリ」の「#高校生なう」によると、大学の文学部・教育学部で初年度納入金の平均額は、入学金が22万9762円、授業料が79万4063円、施設設備費が14万2457円で合計115万6745円です。これによると、4年間にかかる学費は397万5842円となります。
ただし、国公立か私立かなど学校によって異なるため、希望する学校の入学金や授業料などは、事前にチェックしておきましょう。
小学校教員の給料はどのくらい?
厚生労働省が運営する職業情報提供サイトjobtagによると、小学校教員の平均年収は660.6万円です。年齢別の平均年収は図表1の通りです。
図表1
20~24歳 | 361万2200円 |
25~29歳 | 418万8500円 |
30~34歳 | 526万2500円 |
35~39歳 | 621万100円 |
40~44歳 | 711万4200円 |
45~49歳 | 848万9200円 |
50~54歳 | 933万2200円 |
55~59歳 | 933万4300円 |
60~64歳 | 780万7800円 |
出典:厚生労働省「職業情報提供サイトjobtag」に基づいて筆者が作成
図表1から、小学校教員は年齢や勤務年数を重ねることで年収が上がることが分かります。
小学校教員になるメリット
小学校教員として働くメリットは、子どもと日々かかわれる点です。子どもの成長を見守り学びの姿勢に寄り添うことは、教員にとって大変やりがいのある仕事といえます。また、子どもが新しい知識や経験を積み重ねていく様子をみて、達成感を味わうことも大きな喜びの一つです。
さらに、教員の年収は比較的安定しており、失業のリスクが低い点もメリットとして挙げられます。なお、学校の休みにあわせて長期休暇を取得しやすい点も魅力の一つです。小学校教員になることは、魅力的な選択肢といえるでしょう。
小学校教員になるデメリット
小学校教員になるデメリットとしては、極めて多忙なケースが挙げられます。授業準備や書類作成、授業の補習など、小学校教員の業務は多岐にわたります。基本給が高くても、長時間労働によりストレスを抱えてしまう可能性があるでしょう。
小学校教員を目指す人は仕事内容や学費などをよく確認しよう
小学校教員を目指すためには、大学や短期大学、専門学校での学びが必要で、費用は国公立・私立など学校によって異なります。小学校教員は、子どもの成長を見守りながら自身も成長できる充実した職業です。
小学校教員という職業について理解を深めたうえで、目指していきましょう。
出典
株式会社リクルート スタディサプリ 進路 小学校教諭
株式会社リクルート スタディサプリ #高校生なう 大学の学費は平均いくら?入学料、授業料の総額を分野別に解説 【FP監修】資金を確保する方法
厚生労働省 jobtag 小学校教員
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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