夏に使ったアウトドア用品を車に「入れっぱなし」にしています。不要な荷物を入れたままにしておくと「燃費」に影響するって本当?
配信日: 2024.12.08
燃料費節約のためにできることはさまざまありますが、そのひとつが「車に積載する荷物を上手に管理すること」です。積載の仕方によっては、何もしなくても車の燃費に悪影響を及ぼしてしまうおそれがあります。
本記事では、積載物と燃費の関係について、また燃料費節約のためにできるほかの工夫について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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車は重ければ重いほど燃費に悪影響が出る
燃費を少しでも良くしたい場合は、不要な荷物を車の中に詰め込まないことが大切です。
環境省によると、100キログラムの積載物があると、3%ほど燃費が悪くなることを示すデータがあります。余計なものを載せ続けて走ると、発進するときにたくさんのエネルギーが必要となり、無駄にアクセルをふかす分、燃費に悪影響が及ぶと考えられます。
この点は、人間のエネルギーに例えると分かりやすいかもしれません。重い荷物を背負って歩くのと、手ぶらで身軽に歩くのでは、疲れ方が大きく変わってくるでしょう。走行場所と積載重量の違いにおける燃費悪化率を表1にまとめました。
表1
走行道路 | 110キログラム増加した場合 の燃費悪化率 |
270キログラム増加した場合 の燃費悪化率 |
---|---|---|
市街地 | 3.4% | 8.3% |
郊外 | 5.4% | 10.6% |
高速道路 | 3.3% | 6.2% |
出典:環境省「エコドライバーにとって大切な心掛け」を基に筆者作成
今回のケースではアウトドア用品を入れっぱなしにしているとのことです。総重量がどれくらいになるか分かりませんが、すぐに使うわけでもなく、相当な重量があるのであれば、車から出しておいた方が無難でしょう。
荷物を自宅に収納しておくコツ
車から荷物をおろして家に保管しようにも住宅に十分なスペースがない場合、荷物の置き場所に困るかもしれません。そこで荷物を自宅に収納するコツをいくつかご紹介します。
・不要なものを断捨離する
まず住宅にもっとスペースを確保できるよう、不要品を処分しましょう。
・デッドスペースを活用する
ベッドの下や中身がないスーツケースなど、普段使われていないスペースに保管できます。
・突っ張り棒などで新たなスペースを作る
幅が狭い壁などに頑丈な突っ張り棒を渡せば、上の方にスペースを追加できるかもしれません。
・壁面にラックやシェルフを付ける
加工が可能なら、壁面にラックやシェルフでスペースを作り、部屋全体の収納力を高められます。
燃料費節約のためにできるほかの工夫
重い荷物を車から除くこと以外にも、燃料費節約を達成する工夫がいろいろできます。比較的かんたんに実践できるポイントをご紹介します。
・安いガソリンスタンドやサービスを探す
ガソリンスタンドによって燃料価格は異なるため、近くにより安い場所がないか探します。またアプリで割引クーポンを配布しているガソリンスタンドを使えば、単価を下げることが可能です。
・急発進や急加速を避ける
ふんわりとアクセルを踏み込んでゆっくり発進します。また一定のスピードで走ることも大切です。
・エアコンの使用は控えめにする
不必要に使用しないことで燃料消費を防げます。
・長い停止時間ではアイドリングしない
信号待ちが長い場合や駐車スペースにいる時間が長めなら、アイドリングを避けます。
・タイヤの空気圧を適正にする
空気圧が低いと走行中にタイヤが受ける抵抗が大きくなって燃費低下につながるため、定期的にチェック・補充しましょう。
・エンジンオイルを定期的に交換する
メーカーが推奨する頻度で交換すると、燃料効率の低下を防げます。
不要な積載物は燃費に悪影響をもたらす
重い荷物を不必要に車に載せっぱなしにすると、燃費効率が悪化するというデータがあります。軽めのものであればそのままにしておけますが、数十キログラムもしくは100キログラムを超えるような積載物があるなら、車からおろしておくといいでしょう。
出典
環境省 デコ活 エコドライバーにとって大切な心掛け
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー