後部座席の娘がシートベルト未着用で捕まりました。罰金はなかったのですが、ゴールド免許が剥奪されてしまいます。ゴールドから青に変わると保険料はどのくらい変わるのでしょうか?
配信日: 2024.12.14
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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後部座席のシートベルト未着用で何が起こる?罰則と違反点数
後部座席でのシートベルト着用は、2008年の道路交通法改正により義務化されました。しかし、多くの人がまだ「後部座席はシートベルト不要」と誤解しているのが現状です。
実際、後部座席のシートベルト未着用に対する罰則は、一般道と高速道路で異なります。
出典:チューリッヒ保険会社 シートベルトは後部座席も着用義務あり?違反の点数や罰金は?より引用
一般道では、警察官からの口頭注意のみで、反則金や違反点数はありません。一方、高速道路では運転者に対して違反点数1点が加算されます。罰金はありませんが、この1点が大きな意味を持つのです。
なぜなら、この1点の違反でもゴールド免許が失効してしまうからです。ゴールド免許は、5年間無事故・無違反を継続することで取得できますが、軽微な違反でも失効してしまいます。
ゴールド免許はどんな違反で失効する?軽微な違反でも要注意
ゴールド免許の失効は、多くの人が考えているよりも簡単に起こります。軽微な違反と呼ばれる、違反点数が3点以下の違反でも、ゴールド免許は失効します。
具体的には、以下のような違反が該当します。
● 通行禁止違反(一方通行の出口からの進入など)
● 座席ベルト装着義務違反(シートベルトの未着用)
● 指定場所一時不停止
これらの違反で1点でも加算されると、次回の免許更新時にゴールド免許からブルー免許に切り替わってしまいます。
ここで勘違いしがちなのが、「3ヶ月特例」というルールです。過去2年間無事故・無違反の人が3点以下の軽微な違反をした後、3ヶ月以上無事故・無違反で過ごせば、その違反点数を3年間の累計として加算しないという特例があります。しかし、違反した事実に変わりはないため、ゴールド免許は失効してしまう点に注意しましょう。
ゴールド免許からブルーに変わると保険料はどれくらい上がる?
ゴールド免許からブルー免許に変わると、自動車保険料に影響が出ます。多くの保険会社では、ゴールド免許所持者に対して保険料の割引を適用しているためです。
具体的な保険料の上昇額は、保険会社や契約内容によって異なりますが、一般的に以下のような変化が予想されます。
● ゴールド免許割引:約10〜20%程度の割引が適用されなくなる
● 年間保険料の上昇:数千円〜1万円程度
例えば、年間保険料が10万円の場合、ゴールド免許割引が15%だとすると、ブルー免許になることで保険料が年間で1万5千円も上昇します。
ただし、保険料は他の要因(年齢、車種、走行距離など)にも影響されるため、実際の上昇額は個々の状況によって変わります。また、違反歴があると保険料が高くなる可能性もあるので注意が必要です。
まとめ
軽微な違反であっても、ゴールド免許の失効や保険料の上昇といった影響があることを知っておくことは重要です。違反点数1点が、結果的に数万円の負担増につながることもあるため、交通ルールの遵守は経済的な面でも重要な意味を持ちます。
特に、家族を乗せる際は、運転者が率先してルールを守り、全員がシートベルトを着用しているか確認するようにしましょう。
出典
チューリッヒ保険会社 シートベルトは後部座席も着用義務あり?違反の点数や罰金は?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー