雪の降らない地域でも冬はスタッドレスタイヤに履き替えたほうがよいのでしょうか? 都内に住んでいるのであまり必要性を感じません。
配信日: 2024.12.16
特に東京都内では、積雪がほとんどないため、スタッドレスタイヤを履くことが必須だとは感じにくいものです。雪が降らない地域における冬の運転にはスタッドレスタイヤは必要なのでしょうか。スタッドレスタイヤの必要性について見直してみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
スタッドレスタイヤ交換の最適タイミング
スタッドレスタイヤへの交換は、雪が降り始めるおおよそ1ヶ月前を目安に行うのが理想的ですが、地域ごとに雪の降り始める時期や路面の凍結状態は異なります。
そのため、交換時期を決める際には、気象庁が発表する「霜・雪・結氷の初日・終日」を参考にするとより正確な判断が可能です。これにより、雪や凍結のリスクが高まる時期を予測し、事前に備えることができるのです。
例えば、札幌(石狩地方)の場合、雪が初めて降るのは10月28日、雪が終わるのは4月21日となっており、冬の期間が長いため早めにタイヤ交換を行うことが推奨されます。また、結氷の初日は10月28日、終わりは4月25日であり、この期間には路面が凍結する可能性が高く、早めにスタッドレスタイヤに履き替えることで、安全な走行が確保できます。
雪が降らない地域もスタッドレスタイヤを
雪が少ない地域では、冬のタイヤ準備が後回しにされがちです。雪が降らないからスタッドレスタイヤは必要ないと思う方も多いかもしれませんが、実際には雪が降らなくても路面が凍結することがあります。
例えば、日陰の場所や車の通行が少ない住宅街の早朝では、気温が氷点下になるだけで路面が凍結することがよくあります。さらに、橋の部分など地熱が伝わりにくい場所では、風によって路面の熱が奪われ、気温が氷点下にならなくても凍結することがあるため、注意が必要です。
雪が少ない地域こそ、事前の準備が重要で、急な凍結や積雪にも対応できるようにしておきましょう。
スタッドレスタイヤへの履き替え費用
スタッドレスタイヤへの履き替え費用はどのくらい掛かるのでしょうか。カー用品を取り扱う大手のお店の費用を知ら得たところ表1の通りでした。
表1
カー用品店 | スタッドレスタイヤ履き替え費用 |
---|---|
A | 1台分 4400円~(軽自動車の場合) |
B | 3300円~ (ホイール付の場合) |
C | 軽・普通車タイヤ(17インチ以下) 4400円 /4本 (1100円 /1本) |
出典:各カー用品のスタッドレスタイヤ履き替え費用を基に筆者作成
上記の料金から、タイヤ1本あたり800円~1100円程度で交換できることがわかります。ただし、使用するタイヤの種類や店舗、条件によって実際の費用は異なる場合があります。
スタッドレスタイヤとタイヤチェーンの併用を
スタッドレスタイヤは、深い溝と特殊なトレッド面(接地面)によって雪をかき分け、わずかな水分でできた薄い膜を掴んで路面にしっかりと吸着し、優れたグリップ力を発揮します。これにより、雪や凍結した路面だけでなく、乾燥した道路でも走行可能です。
近年、スタッドレスタイヤの性能は向上してきていますが、特定の路面条件では効果を発揮しないこともあります。特に深い雪に対しては、タイヤが路面にしっかりと接触できず、思うようにグリップできません。
また、スタッドレスタイヤでも、チェーン規制が発令されている場所では走行できません。スタッドレスタイヤは万能ではないため、予期しない積雪や凍結に備えるためにも、タイヤチェーンも併せて準備しておくと安心です。
雪がほとんど降らない地域でも、冬にスタッドレスタイヤを履き替えた方が良い
都内のように雪がほとんど降らない地域でも、冬にスタッドレスタイヤを履き替えた方がよい場合があります。理由としては、雪が降らなくても冬の寒さによって路面が凍結することがあるからです。
特に、朝晩の気温が氷点下になると、日陰や橋の上、車の通行が少ない住宅街では凍結しやすくなります。このような場合、スタッドレスタイヤは凍結した路面でもグリップ力を発揮し、安全性を高めます。
したがって、都内でも万が一の凍結や急な天候の変化に備えるため、スタッドレスタイヤに履き替えておくとよいでしょう。雪が降らない地域でも、凍結が発生しやすい場所では、安全運転のためにも早めにスタッドレスタイヤに交換することが重要です。
出典
気象庁 平年値(霜・雪・結氷の初終日と初冠雪日)
株式会社オートバックスセブン オートバックス タイヤ交換費用・作業時間
株式会社イエローハット タイヤ交換メニュー
株式会社ブリヂストン タイヤ館 履き替え交換
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー