幼稚園児のわが子と外食。小食なので「親の食事」を分けようと思ったら「お子さまも注文をお願いします」といわれた! 未就学児でも「1人1品ルール」は適用されるの?

配信日: 2024.12.17

この記事は約 3 分で読めます。
幼稚園児のわが子と外食。小食なので「親の食事」を分けようと思ったら「お子さまも注文をお願いします」といわれた! 未就学児でも「1人1品ルール」は適用されるの?
飲食店のなかには、ワンオーダー制になっているところがあります。ワンオーダー制とは、1人1品以上注文することをルールとすることで、複数人で来店したにもかかわらず、人数分以上の注文をせず、お店が想定する利益を得られないことを防ぐ目的があります。
 
しかし、子どもが小さくて1人前を食べられないといった場合もあるでしょう。ワンオーダー制は何歳から適用されるルールなのでしょうか?
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

ワンオーダー制の年齢はお店による

飲食店のワンオーダー制は、法律で定められているわけではなくお店が独自に定めているルールです。そのため、ワンオーダー制の対象年齢はお店によってさまざまです。
 
未就学児はワンオーダー制の対象としておらず、保護者がオーダーしていれば取り分けでもOKというお店もあれば、未就学児でも1人としてカウントし、ワンオーダー制の対象としているお店もあるでしょう。
 

ワンオーダー制に強制力はないがマナー違反になる場合も

ワンオーダー制は法律上の決まりではなく、必ずしも従う必要はありません。民法522条で“契約は、契約の内容を示してその締結を申し入れる意思表示に対して相手方が承諾をしたときに成立する”とあり、お店側は客の注文を強制できないからです。
 
しかし、ワンオーダー制を提示している飲食店を訪れた客は、お店の“ワンオーダー制”に同意していると見なされます。そのため、お店のルールを守れない客は、お店側が拒むことができると考えられます。1人分の注文で大人数が座席を占領したり、水だけで過ごすのはマナー違反になるでしょう。
 

キッズメニューや持ち帰りを活用しよう

食べムラがあるとか、少食な子どもの場合だと1人前を注文しても食べきることができず、もったいないという気持ちも理解できます。しかし、幼稚園児もワンオーダー制の対象になるお店であれば、身体的な理由などで食べられない場合を除き、子どもの食事も注文するのがマナーと言えるでしょう。
 
もちろん、子どもに大人のメニューを取り分けてもOKというお店もたくさん存在しています。利用したいお店がワンオーダー制なのかどうかや、ワンオーダー制なのであれば子どもも対象なのか事前に調べておくと安心です。
 
ワンオーダー制であっても、キッズメニューを用意している店や、食べ残してしまった料理を持ち帰ることができるフードパックを用意しているお店もあります。それらを活用して量を調整して楽しくお食事ができると良いですね。
 

まとめ

ワンオーダー制の対象年齢は法律で決められているのではなく、お店側が決めています。ミルクや離乳食期の赤ちゃんにワンオーダー制を強いるのはあまり現実的ではありませんが、幼稚園児ならある程度の量を食べると想定し、ワンオーダー制の対象としているお店もあるでしょう。
 
ワンオーダー制は法律できまっているわけではないため、強制力はなく、必ずしもワンオーダー制に従う必要はありません。しかし、お店を利用する以上はお店のルールに従うのがマナーといえます。未就学児など少食で料理を食べきれない場合は、キッズメニューや持ち帰りを活用して量を調整すると良いでしょう。
 

出典

e-Gov法令検索 民法
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集