幼稚園児のわが子と外食。小食なので「親の食事」を分けようと思ったら「お子さまも注文をお願いします」といわれた! 未就学児でも「1人1品ルール」は適用されるの?
配信日: 2024.12.17
しかし、子どもが小さくて1人前を食べられないといった場合もあるでしょう。ワンオーダー制は何歳から適用されるルールなのでしょうか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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ワンオーダー制の年齢はお店による
飲食店のワンオーダー制は、法律で定められているわけではなくお店が独自に定めているルールです。そのため、ワンオーダー制の対象年齢はお店によってさまざまです。
未就学児はワンオーダー制の対象としておらず、保護者がオーダーしていれば取り分けでもOKというお店もあれば、未就学児でも1人としてカウントし、ワンオーダー制の対象としているお店もあるでしょう。
ワンオーダー制に強制力はないがマナー違反になる場合も
ワンオーダー制は法律上の決まりではなく、必ずしも従う必要はありません。民法522条で“契約は、契約の内容を示してその締結を申し入れる意思表示に対して相手方が承諾をしたときに成立する”とあり、お店側は客の注文を強制できないからです。
しかし、ワンオーダー制を提示している飲食店を訪れた客は、お店の“ワンオーダー制”に同意していると見なされます。そのため、お店のルールを守れない客は、お店側が拒むことができると考えられます。1人分の注文で大人数が座席を占領したり、水だけで過ごすのはマナー違反になるでしょう。
キッズメニューや持ち帰りを活用しよう
食べムラがあるとか、少食な子どもの場合だと1人前を注文しても食べきることができず、もったいないという気持ちも理解できます。しかし、幼稚園児もワンオーダー制の対象になるお店であれば、身体的な理由などで食べられない場合を除き、子どもの食事も注文するのがマナーと言えるでしょう。
もちろん、子どもに大人のメニューを取り分けてもOKというお店もたくさん存在しています。利用したいお店がワンオーダー制なのかどうかや、ワンオーダー制なのであれば子どもも対象なのか事前に調べておくと安心です。
ワンオーダー制であっても、キッズメニューを用意している店や、食べ残してしまった料理を持ち帰ることができるフードパックを用意しているお店もあります。それらを活用して量を調整して楽しくお食事ができると良いですね。
まとめ
ワンオーダー制の対象年齢は法律で決められているのではなく、お店側が決めています。ミルクや離乳食期の赤ちゃんにワンオーダー制を強いるのはあまり現実的ではありませんが、幼稚園児ならある程度の量を食べると想定し、ワンオーダー制の対象としているお店もあるでしょう。
ワンオーダー制は法律できまっているわけではないため、強制力はなく、必ずしもワンオーダー制に従う必要はありません。しかし、お店を利用する以上はお店のルールに従うのがマナーといえます。未就学児など少食で料理を食べきれない場合は、キッズメニューや持ち帰りを活用して量を調整すると良いでしょう。
出典
e-Gov法令検索 民法
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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