年末は夫の実家に帰省! 東京から福岡まで、家族4人で「往復15万円」の出費がイタイのですが、帰省する側が「全額負担」するのが一般的でしょうか…?

配信日: 2024.12.22

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年末は夫の実家に帰省! 東京から福岡まで、家族4人で「往復15万円」の出費がイタイのですが、帰省する側が「全額負担」するのが一般的でしょうか…?
年末年始の帰省は、家族で楽しい時間を過ごす大切な機会です。しかし、帰省先が遠方になると、交通費がかさんで大変だという人もいるでしょう。なかには「帰省費用は帰省する側が負担するのが普通なのか」という疑問を持つ人もいるかもしれません。
 
本記事では、東京~福岡間の具体的な往復費用や、アンケート調査をもとにした親世帯と子世帯の帰省費用の負担について解説します。

東京から福岡への往復費用の実際

東京から福岡まで家族4人(大人2人+子ども2人)で帰省する場合、具体的にどのくらいの費用がかかるのでしょうか。新幹線と飛行機を利用した場合で、子どもは小学生(7歳と10歳)として計算します。
 

・新幹線を利用する場合

東京(東京駅)から福岡(博多駅)まで新幹線の1人あたりの片道運賃は、大人2万4210円、子どもは半額の1万2100円です。往復すると次のような費用になります。


大人2人分:2万4210円×2人×2=9万6840円
子ども2人分:1万2100円×2人×2=4万8400円
合計:14万5240円

・飛行機を利用する場合

東京(羽田空港)から福岡(福岡空港)まで飛行機を利用した場合、1人あたりの片道運賃は大人5万4380円、子どもは4万655円です。往復すると次のような費用になります。


大人2人分:5万4380円×2×2=21万7520円
子ども2人分:4万655円×2×2=16万2620円
合計:38万140円

新幹線と飛行機のどちらを選んでも、帰省の交通費だけで14万から40万円程度かかることになります。
 

帰省費用は誰が負担するのが一般的?

帰省費用は、家庭によって負担の仕方が異なりますが、多くの家庭では親世帯が一部または全額を負担しているようです。株式会社ハルメクが2023年に行ったアンケート調査の結果から、その実態を見てみましょう。
 
この調査では、「親世帯が子世帯の帰省費用を全額または一部負担している」と答えた人が全体の約70%に達しました。一方、「全額子世帯が負担している」と答えたのは22.8%と少数派です。これにより、多くの親世帯が何らかの形で子ども世帯をサポートしていることが分かります。
 
親世帯が負担している具体的な項目を見ると、最も多いのは「滞在中の食費」(42.8%)でした。次いで、「滞在中のレジャー費」(19.7%)や「滞在中のショッピング費」(17.1%)が続きます。
 
一方で、帰省の大きな出費である「往復の交通費」を負担している親世帯は12.5%にとどまりました。この結果から、親世帯は滞在中の費用を負担することが多く、交通費については子世帯が全額、または大部分を負担しているケースが一般的だと考えられます。
 

帰省費用の負担を減らすための工夫

夫の実家への帰省費用を負担に感じている場合、まずはその旨を夫に相談することをおすすめします。義理の両親との関係性や状況にもよりますが、夫から話を持ちかけてもらうことで、交通費をいくらか負担してくれるかもしれません。
 
また、新幹線・飛行機の早割や割引チケットを活用して交通費を抑える方法もありますが、仕事や学校などの都合で長期休み期間中しか帰省できない人もいるでしょう。
 
そのような人は、そもそもの帰省回数を見直すことで、負担を大幅に軽減できます。例えば、年に2回帰省していた場合に1回に減らすだけでも、年間の帰省費用を半分に抑えることができます。
 

家族全員が納得する帰省計画を立てよう

帰省にかかる交通費は、子世帯が全額負担するのが一般的だと考えられます。ただ帰省にかかる費用負担が大きくても、「帰省しない」という選択をするわけにはいかない家庭もあるでしょう。
 
帰省は家族同士で過ごす大切な時間ですが、無理をして負担が偏ってしまうとストレスになりかねません。経済的に厳しいときはその旨を伝えて話し合い、「交通費を折半する」「帰省回数を減らす」といった方法を検討してみましょう。
 

出典

東日本旅客鉄道株式会社 えきねっと 新幹線・JR特急列車の予約
日本航空株式会社 JAPAN AIRLINES 国内線/国際線の航空券・飛行機チケット予約
株式会社ハルメク 子どもの帰省、親の負担相場は5万!?親子の経済事情
 
執筆者:山田麻耶
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