冷凍保存の落とし穴!まとめ買い派のファミリーが押さえるべき長期保存リスクと管理法
配信日: 2024.12.23
しかし実際には、まとめ買いをした食材を冷凍保存する際は、いくつかのリスクに注意する必要があります。本記事では、冷凍保存の基本知識と管理方法を解説しますので、大切な食材を無駄なくおいしく活用するコツを学びましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
冷凍保存できる期間の目安
冷凍食品や冷凍保存した食材は便利ですが、ずっと保存できるわけではありません。
食品や調理法によって適切な保存期間が決まっており、その範囲内で食べることが重要です。市販の冷凍食品は、業務用冷凍機の技術により品質を保ちながら冷凍されているため、未開封なら賞味期限は半年から1年と比較的長めです。
自宅で冷凍した食材の場合、保存期間の目安は食品の種類によって異なります。自分で冷凍したものをおいしく食べられる目安を見てみましょう。
冷凍保存した食材のおいしさを保(たも)てる期間
冷凍保存した食材のおいしさを保(たも)てる期間について、目安を食材ごとにご紹介します。
お肉:1ヶ月程度
魚:2週間~1ヶ月程度
野菜:3週間程度
パン:2週間~1ヶ月程度
調理済み食品:2週間~1ヶ月程度
これらはあくまで目安であり、保存の仕方や冷凍庫の状態によって、実際においしく食べられる期間には違いが生じる場合がありますので、注意が必要です。
冷凍保存の注意点
家庭で食品を冷凍保存する際のポイントは以下の通りです。
素早く冷凍する
食品をあらかじめ冷やし、熱伝導性のよい容器に薄く広げて配置しましょう。冷凍庫の設定温度を最も低くして冷凍すると効果的です。また、急速冷凍機能がある場合は積極的に活用してください。
しっかり密閉する
乾燥や脂肪の酸化を防ぐため、ラップで隙間ができないよう包むか、密閉可能な保存袋を使用して空気を遮断しましょう。
衛生管理を徹底する
冷凍保存の前には、手や調理器具を清潔にして、食品が微生物や異物に触れるのを防ぐことが大切です。
早めに消費する
保存中に組織の劣化や温度変化が原因で品質が落ちることがあるため、冷凍した食品は2~3週間以内に使い切るのがおすすめです。
冷凍保存に向く食材と向かない食材
冷凍保存を上手に活用するためには、鮮度が高く品質のよい食材を選ぶことが重要です。冷凍保存に適した食材と不向きな食材について、表1の通りです。
表1
冷凍保存に向く食材 | 冷凍保存に向かない食材 |
---|---|
食品中の水分が少ないもの (パン、ご飯、もち、納豆など) |
水分が多く細胞組織がしっかりしているもの (生卵やゆで卵、牛乳や生クリーム、 豆腐やこんにゃく、プリンやゼリー) |
出典:一般社団法人日本冷凍食品協会「ホームフリージング」より筆者作成
まとめ買いで冷凍保存を活用してコスト削減
まとめ買いは、必要な食品や日用品を1度に多く購入し、効率的に家計を管理する方法です。特売やセールを利用することで商品単価を抑えられるだけでなく、買い物の頻度を減らすことで時間や労力の節約にもつながります。
さらに、まとめ買いした食材を正しく冷凍保存することで、無駄を減らし、より長くおいしく活用することが可能です。使い切れなかった食材を冷凍保存することで、腐らせて捨ててしまうことを防ぎます。特に余ったご飯やパンを冷凍する習慣をつけると、日々の無駄を減らせ、節約効果が期待できます。
まとめ買いと冷凍保存を組み合わせることで、コストを削減しつつ、食材を無駄なく活用できるというわけです。賢く買い物し、適切に保存することで、家計の節約と食生活の充実を同時に実現しましょう。
冷凍保存は、家庭での食品ロスを防ぎ、食材を長持ちさせる便利な方法
冷凍保存は、家庭での食品ロスを防ぎ、食材を長持ちさせる便利な方法です。特にまとめ買いと組み合わせることで、コスト削減や時間の節約につながり、家計管理がより効率的になります。
しかし、冷凍保存には保存期間や方法に注意が必要です。適切に保存するためには、食品を素早く冷凍し、密閉して乾燥や酸化を防ぎ、早めに消費することが大切です。
また、冷凍保存に向かない食材もあるため、食材選びや管理方法を工夫することで、冷凍保存をさらに有効活用できます。まとめ買いと冷凍保存の知識を生かし、食材を無駄なく使い切ることで、家計に優しく、環境にも配慮した暮らしを実現しましょう。
出典
一般社団法人日本冷凍食品協会 ホームフリージング
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー