「道の駅」や高速道路の「SA・PA」で車中泊している車をよく見かけます。「罰金・罰則」はないのでしょうか?

配信日: 2024.12.25 更新日: 2024.12.26

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「道の駅」や高速道路の「SA・PA」で車中泊している車をよく見かけます。「罰金・罰則」はないのでしょうか?
道の駅やSA・PAで車中泊をしている車を見かけますが、勝手に車中泊をして罰金にならないのか気になる方もいるでしょう。基本的に「車中泊をした場合、罰金となる」といった記載のある道の駅やSA・PAは少ないようです。
 
そこで今回は、道の駅やSA・PAで車中泊ができるのかについて解説します。車中泊をする場合の注意点や罰金の可能性についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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道の駅やSA・PAで車中泊はできる?

国土交通省やNEXCO西日本の情報によると、はっきりと「車中泊OK」を謳っている施設はほとんどありません。ただし、道の駅やSA・PAは、ドライバーが運転で疲れた体を休めるための施設となっており24時間無料で利用できるとしています。
 
そのため、休憩や仮眠をすることは禁じられていません。しかしながら「宿泊目的の利用はご遠慮いただいている」「休憩の目的を逸脱した行為は禁止」といった表現がされているため、休憩や仮眠と称して車中泊をすることは控えた方がよいといえるでしょう。
 
ただし「基本的に車中泊は禁止だが、実際に行っていても咎めない」や「どうぞしてくださいとはいわないが、マナーを守って利用してください」など、車中泊を容認している施設も中にはあるようです。
 
しかし「駐車場が狭いため長時間の駐車をお断りしている」といった施設もあるようなので、事前に確認をしてから車中泊を行うとよいでしょう。
 

道の駅やSA・PAで車中泊するときの注意点

道の駅やSA・PAで車中泊をするときの注意点は、以下のものが挙げられます。

●火を使わない(BBQなど)
●社外にテントを貼ったり、野営したりしない
●大声を出さない(騒音や空ぶかし)
●駐車スペース以外の場所に駐車しない
●ほかの利用者の迷惑になる行為はしない

例えば、SA・PAでは、騒音や空ぶかし、火器の使用、野宿や野営、所定場所以外の駐車は禁止されています。車中泊をするときに、大声で話をしたり車外でBBQをしたりすると迷惑行為となり、車の移動指示が出る可能性があるため注意が必要です。
 

道の駅やSA・PAで車中泊をすると罰則はある?

道の駅やSA・PAで車中泊をした際の、明確な罰則は定められていないようです。ただし、マナー違反や禁止行為を犯した場合は、施設側から退去命令を受ける可能性があります。
 
また、条例によってアイドリングストップが定められているところがあるようです。車中泊が迷惑行為と判断され、係員から車の移動もしくは退去を指示された際に無視して居座り続けると、刑法の不退去罪となり警察に通報され検挙される可能性があります。
 
万が一、不退去罪になると、3年以下の懲役もしくは10万円以下の罰金となる可能性があるため、注意が必要です。
 
道の駅やSA・PAは、あくまで休憩する場所のため、度が過ぎた行動をしないように注意しましょう。
 

基本的に道の駅やSA・PAで車中泊をしても罰金となる可能性は低い

道の駅やSA・PAでは、基本的に車中泊をしても罰金が科される可能性は低いようです。道の駅やSA・PAは、休憩や仮眠を目的とした利用が認められているため、車の中で寝ること自体は問題ないでしょう。ただし、車中泊OKと明確にしている施設はあまりないようです。
 
また、あまりにもマナーが悪くほかの利用者の迷惑になる場合は、係員から退去指示が出る可能性があり、従わない場合は不退去罪として3年以下の懲役もしくは10万円以下の罰金を命じられる可能性があります。
 
道の駅やSA・PAの中には、駐車スペースの関係で車中泊を禁止している施設もあるようなので、車中泊を検討するときは事前に確認してから利用しましょう。
 

出典

e-Gov法令検索 刑法(明治四十年法律第四十五号)
国土交通省 休憩施設「道の駅」
NEXCO西日本 SA・PAご利用上の注意
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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