彼氏がタバコに「月2万円」払っていると知ってビックリ!「値上がりしたらやめる」とのことですが、自然にやめられるのでしょうか…?
配信日: 2024.12.30
「次、値上がりしたらやめるつもり」と言われても、毎日吸っているのを見ていると本当にやめられるのかと疑いの気持ちを持つかもしれません。本記事では、たばこにかかる費用や、禁煙を成功させるための方法について解説します。
執筆者:山田麻耶(やまだ まや)
FP2級
たばこにかかる費用の平均は?
ニコチンゼロのリフレッシュアイテムを販売する株式会社VUENが、1日1箱以上たばこを吸う人を対象に2021年に実施した「たばこ税増税と喫煙実態に関する調査」によると、1ヶ月あたりのたばこに費やす金額は「1万5000円~1万9999円」が最も多く、全体の34.3%という結果でした。次いで「2万円~2万4999円」が21.3%、「1万円~1万4999円」が16.7%です。
仮に毎月たばこに2万円費やしていると、1年で24万円もの支出になります。20万円以上あれば、旅行する、家電を買い替える、急な出費に備えるなど、さまざまな用途に使えるでしょう。たばこ代が日々の家計に与える影響は決して少なくありません。
値上がりは禁煙のきっかけになる?
たばこの価格が上がったら禁煙を考える人はどれくらいいるのでしょうか。同調査によると、「禁煙を検討するたばこの値段」として最も多かった回答は「600円~649円」で、全体の19.4%を占めました。
なお、財務省の「たばこ税等に関する資料」には、2024年4月時点の「代表的な紙巻たばこ」として「1箱(20本入り)580円」の小売価格が示されています。たばこの銘柄によって価格は異なる上、調査当時の相場とは異なるので一概にはいえませんが、先ほどの調査によると「600円以上になると禁煙を検討する」層が多いことから、多くの喫煙者が現在の価格帯より少し高くなると禁煙を考え始めるということになります。
一方で、次に多い回答は「1000円~1499円」で、全体の13.0%がこの価格になれば禁煙を考えると答えている点も見逃せません。また、「どれだけ値上がりしても禁煙を検討しない」という層も4.6%います。このことから、たばこの値上がりだけで禁煙を決意するのは簡単ではないことが分かります。
禁煙外来を検討しよう
たばこに含まれるニコチンに依存性がありニコチンが切れるとストレスを感じやすかったり、喫煙が生活の一部として習慣化していたりすることから、禁煙できない人も多いといわれています。「たばこ代が高くなったらやめよう」という意思だけでは、必ずしもやめられるとは限りません。
禁煙を成功させるには、「禁煙外来」など専門家のサポートを受けることも検討すべきでしょう。
禁煙外来は、たばこをやめたい人のために設けられた専門外来のことで、医師との面談を通じて個人に合った禁煙方法が提案されます。ニコチンガムやニコチンパッチを使い、段階的にたばこの量を減らしていくため、無理なく禁煙に取り組めるのが特徴です。健康保険が適用される場合、自己負担額は1万3000円~2万円程度です。人によっては1ヶ月のたばこ代より安く済むでしょう。
まとめ
喫煙者が1ヶ月にたばこに費やす金額は1~2万円程度が相場です。何にお金を使うかは個人の自由ですが、たばこは「百害あって一利なし」ともいわれます。金銭面や健康面の負担を減らすためにも、禁煙したほうが賢明といえます。
「値上がりしたら禁煙する」と宣言している人もいるかもしれませんが、いざ値上がりしても自分の意思だけでやめるのは難しいものです。身近な人の喫煙をやめさせたい場合、まずは禁煙外来の受診を勧めてみると良いでしょう。
出典
株式会社VUEN たばこ税増税と喫煙実態に関する調査(PR TIMES)
財務省 たばこ税等に関する資料
厚生労働省 e-ヘルスネット ニコチン
厚生労働省 e-ヘルスネット 禁煙外来
執筆者:山田麻耶
FP2級