更新日: 2019.06.28 その他暮らし

学ぶって楽しい!人気の講座とその費用の関係

学ぶって楽しい!人気の講座とその費用の関係
今年は何か始めたいと思うものの、「何か」が見つからないという人も多いのではないでしょうか。そんな時、カルチャーセンターや通信講座のパンフレット、書店の趣味のコーナーは参考になります。新しいことに取り組むことは、脳トレに繋がると言われています。
 
宮﨑真紀子

執筆者:宮﨑真紀子(みやざき まきこ)

ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士

大阪府出身。同志社大学経済学部卒業後、5年間繊維メーカーに勤務。
その後、派遣社員として数社の金融機関を経てFPとして独立。
大きな心配事はもちろん、ちょっとした不安でも「お金」に関することは相談しづらい・・・。
そんな時気軽に相談できる存在でありたい~というポリシーのもと、
個別相談・セミナー講師・執筆活動を展開中。
新聞・テレビ等のメディアにもフィールドを広げている。
ライフプランに応じた家計のスリム化・健全化を通じて、夢を形にするお手伝いを目指しています。

手軽に始められる講座が人気

新聞に折り込まれていた通信講座ユーキャンのチラシ、冒頭には「大人の趣味・資格・スキル おすすめ講座TOP30」とありました。どのような講座が人気なのか気になるところですが、ランキングの上位は以下のとおりです。
 
1位 ボールペン字
2位 認知症介助士
3位 パソコン入門
4位 食生活アドバイザー
5位 整理収納アドバイザー
 
このチラシの「人気ランキング」は2017年6月~2018年5月の新聞折込チラシ広告で、案内資料請求の多い順との説明もありました。
 
1位がボールペン字だったことは、少し意外でした。SNSの普及で字を書く機会が減っています。「申込書に住所と氏名をお願いします」と言われ、とても悪筆になってしまった自分に驚いたことはありませんか。“人前で困らないように、ボールペン字を習おう”の気持ちは分かります。手軽に習えるというのも、順位を上げたかもしれません。
 
2位の認知症介助士のコメント欄には「認知症のことがよくわかる!将来の備えに、取って損なしの注目資格!」とありました。さらに「脳トレやレシピなど、日頃からムリなく取り組める予防アイデアもたくさんご紹介」という勧誘文も気になります。
 
老親の介護は勿論、自身の老後を思う時、認知症は一番気になるところです。認知症介助士の「資格を取る」目的ではなく、情報を得て日々の生活に活かそうという受講者も多いのではないでしょうか。
 
手前味噌ですが、以前FP講座が人気ランキングでトップになったことがありました。残念ながら、今回は19位でした。一覧表には<お手軽度>と<標準学習期間>が掲載されています。FP講座の場合、お手軽度は3(5点満点で数字の多いほど、お手軽)で、標準学習期間6カ月で9月の試験に合格することが学習目標になっています。
 
他にも「宅地建物取引士:お手軽度2.5、標準学習期間6カ月で10月の試験に合格」「社会保険労務士:お手軽度1.5 、標準学習期間7か月で8月の試験に急げば間に合う」等の資格を取得するための講座の表記もされています。
 
ですが人気ランキングを見ると、このような資格取得が目的の受講者よりも、趣味や自分磨き目的の受講者が増えていることが伺えます。チラシ冒頭の「大人の趣味…」のキャッチフレーズが、正しくターゲット層の的を射ていますね。
 

興味が深まれば、費用もそれなりに

ある男性から香道(こうどう)を始めた話を聞きました。香道は茶道と同じく芸道の一つです。最近はマインドフルネスが注目されていますので、こうした精神修行にも通じる伝統的な習い事に興味を持つ方も増えています。こだわりのあるものにも、スポットが当たっています。
 
さて香道ですが、「聞香」と「組香」の2つの要素を持ちます。「聞香」は意識を集中して香りを聞くことで、「組香」は香を聞くだけでなく香りの違いを当てるものです。
 
組香の際には答えを「書く」ことになりますので、「書の嗜み」も必要となります。このハードルが私にとっては高く、断念したと話していましたら、居合わせた女性が「私も以前習っていました。途中で断念した理由は“お金”が続かないと思ったから」とのことでした。
 
香道に使用される香木は貴重な品です。そのお値段は、金の数倍から数十倍もするそうです。習い事を始める時「私は形から入ります」と言って、いきなりウェアや道具を揃える人がいます。新しいことを始める時のワクワクする気持ちは尊重しなくてはなりませんが、事前の情報収集も大事だと感じました。
 
香道に興味のある方は、下記のサイトをご参照ください。
『まなびジャパン』
 
どのような趣味であっても、極めて行くと、より良い道具が欲しくなります。また発表会の場に出場や出品の機会もあるでしょう。それに応じた費用は掛かります。教育費・自己投資と名称は様々ですが、知的要求を満たすための費用を用意しておくことは、年齢を問わず大切です。
 
執筆者:宮﨑真紀子(みやざき まきこ)
相続診断士
 

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