新幹線で間違えてグリーン車両に乗っていました。車掌さんに料金を請求されたのですが説明すれば「免除」されたのでしょうか…
配信日: 2025.01.07
本記事では、グリーン車に誤って乗ってしまったときに起こり得ることや、普通車とグリーン車の違いなどを紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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グリーン車料金が請求されるかどうかは状況による
新幹線のグリーン車に誤って乗ってしまった場合、その後の対応次第で追加料金が発生するかどうかが変わることが考えられます。間違いに気づいてすぐに車両を移動すれば、グリーン車料金を請求されることは少ないでしょう。車掌に誤って乗ってしまったことを報告すれば、柔軟に対応してくれると考えられます。
一方、間違いに気づかずそのままグリーン車に乗車し続けた場合、料金を請求される可能性は高くなるでしょう。なお、グリーン車には特別な料金が発生し、座席に座っていなくても、車両にいるだけでグリーン料金が発生します。グリーン車のデッキや通路で立ち乗りをしている場合でも、グリーン車料金は必要です。
グリーン車の利用には明確なルールが存在しますが、車掌の判断に委ねられる部分もあります。車掌の対応は、そのときの状況によると理解しておくといいでしょう。車掌が柔軟に対応してくれる場合もあれば、ルールに基づいて料金を請求されることもあります。
普通車とグリーン車の違い
新幹線には、「普通車」に加え、追加料金を支払うことで乗れる「グリーン車」があります。それぞれの車両は、座席配置や設備、サービスが異なり、グリーン車は普通車よりも快適な空間を提供しているのが特徴です。ここでは、普通車とグリーン車の違いを紹介します。
グリーン車は一列の座席数が4席
グリーン車と普通車の大きな違いは座席の配置です。普通車は通路を挟んで2人掛けと3人掛けの座席が並ぶ配置が一般的ですが、グリーン車は2人掛けの座席が並び、1列の座席数が4席です。座席数が少ない分、一つの席が広く、座席間のゆとりもあります。
また、シートピッチ(座席の前後の間隔)は、普通車の1040mmに対してグリーン車は1160mmと12cmほど広いため、より快適に座れるでしょう。グリーン車では、長時間の移動でもストレスを感じにくい空間が提供されています。
グリーン車のほうが設備やサービスが充実している
設備やサービスが充実している点もグリーン車の魅力の一つです。列車によって異なるものの、おしぼりの提供やブランケットの貸し出し、座席に備え付けられた雑誌など、リラックスできるサービスが充実しています。
また、足元にフットレスト(足置き)が設置されていたり、リクライニングシートの角度が普通車よりも深かったりするなど、長時間の移動でも疲れにくい設計が特徴です。さらに、グリーン車は全席にモバイル用のコンセントが設置されており、移動中でもデバイスの充電をしながら仕事や趣味の時間を有意義に過ごせるでしょう。
グリーン車のほうが料金が高い
グリーン車を利用するためには、通常の乗車券に加えて「グリーン券」が必要です。グリーン券の料金(グリーン料金)は、実際に乗車する区間の距離によって決まります。例えば、東海道新幹線の場合、乗車距離に応じて表1のようにグリーン料金が設定されています。
表1
乗車距離 | グリーン料金 |
---|---|
100kmまで | 1300円 |
200kmまで | 2800円 |
400kmまで | 4190円 |
600kmまで | 5400円 |
800kmまで | 6600円 |
801km以上 | 7790円 |
出典:東海旅客鉄道株式会社(JR東海)「グリーン券 特急・急行のグリーン券」より筆者作成
グリーン車の料金は距離によって異なりますが、普通車よりも高額です。しかし、料金に見合った快適さやサービスが提供されるため、長距離移動時にグリーン車を選ぶ人も多くいるようです。
間違えてグリーン車を利用してしまったとき請求が発生するかは状況による
グリーン車に誤って乗車してしまった場合、料金を請求されるかどうかは状況により異なります。すぐに別の車両に移動すれば追加料金の支払いを避けられる可能性が高いですが、そのまま乗車し続けていると料金を支払わなければならない場合があるため注意しましょう。
グリーン車の座席配置やサービスは普通車とは異なるため、追加料金の支払いが必要です。グリーン車の利用にあたっては、事前に料金やルールを把握し、万が一、誤乗した場合にも冷静に対応することが大切です。
出典
東海旅客鉄道株式会社 グリーン券(特急・急行のグリーン券)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー