薪ストーブによるご近所トラブルを防ぐ! お金をかけずに煙対策するには
配信日: 2025.01.08 更新日: 2025.01.09
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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煙や臭いを規制する法律や条例はない
結論からいうと、薪ストーブから発生する煙や臭いを取り締まる法律は制定されていません。
環境省が取り締まりを実施している大気汚染防止法悪臭防止法などは、工場や事業所から発生する煙や臭いに対する法律であり、薪ストーブの煙や臭いについては認められていないのです。そのため、薪ストーブによる煙や臭いに対しては、個人での話し合いや和解が求められます。
煙の原因
ここからは、薪ストーブから煙が発生する原因と理由についてみていきましょう。
薪の水分が多い
煙の原因のひとつは、薪に含まれる水分量の多さだといわれています。薪に含まれる水分量が多いほど不完全燃焼が起こりやすくなり、結果煙と臭いが出やすくなるのです。
完全燃焼とは
煙の原因のひとつは、薪が完全燃焼されないことで発生する一酸化炭素やガスだとされています。薪を燃やす際に水分量が多い薪や温度の上昇が不十分なストーブを使用すると、酸素が足りず、一酸化炭素やガスが発生する不完全燃焼と呼ばれる現象が起きるのです。一酸化炭素やガスは煙の素となり、不完全燃焼が起きることで煙の発生が促されます。
煙の対策方法
薪ストーブ使用時に発生する煙を防ぐ方法として、ストーブによる対策と薪の組み方による対策が挙げられます。ストーブによる対策は費用がかかるため、自分に適した方法で対策を行いましょう。
煙がでないストーブにする
煙が出ないストーブを使用することで煙対策ができる可能性があります。空気を取り入れる箇所と煙が排出される箇所の大きさが同じであることが、煙の出ないストーブの特徴だとされています。
この2つが同じ大きさであれば効率よく薪を燃やせるため、不完全燃焼が起きにくく、煙の発生を減らせる可能性があるのです。ただし、種類によって金額の変動はありますが、ストーブの買い替えには70万円以上かかる可能性があります。資金の調達が見込める場合は検討してみましょう。
乾いた薪を選ぶ
乾いた薪の使用により、煙の排出を抑えられます。水分量の多い薪を燃やすと不完全燃焼を起こすとされています。そのため、乾いた薪を使用して不完全燃焼を起こさせないことが、煙対策のひとつだと考えられます
薪を組み、てっぺんから火をつける
薪の組み方や着火方法を工夫するだけでも、煙の排出量を抑えられます。下から上に向かって使用する薪を細くし、山型を意識して組みましょう。薪を組み終わったら最上部に火をつけます。この方法を取り入れるだけで効率よく薪が燃え、煙の発生を抑えられる可能性があります。
煙対策をして薪ストーブで快適に過ごそう
念願の薪ストーブを購入しても、煙や臭いが周囲に蔓延してしまうと近隣トラブルを起こしかねません。近隣住民に配慮しつつ薪ストーブで暖かい冬を越せるよう、できる限りの対策を行いましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー