中学生の娘が「コンタクトレンズにしたい」と言っています。中学生からコンタクトをつけても大丈夫なのでしょうか? お金がかかるのでできればメガネで我慢して欲しいです……。
配信日: 2025.01.08
そこで本記事では、子どもは何歳からコンタクトレンズを使用できるのか、コンタクトレンズとメガネのコストを比較しました。これから初めてコンタクトレンズを購入しようと検討している方は、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
子どもは何歳からコンタクトレンズを使用できる?
先に結論を述べてしまえば、コンタクトレンズの使用に関して年齢制限は設けられていません。したがって、眼科で診察を行い医師と家族が大丈夫だと判断をすれば、中学生でも使用可能です。
ただし、一般的には小学生のコンタクトレンズ使用は推奨されておらず、中学生からが望ましいといわれています。
裸眼視力0.1未満の子どもが年々増加している
文部科学省「令和5年度学校保健統計」によると、裸眼視力0.1未満の子どもの割合は学年が上がるごとに高くなっていることが分かりました。小学校で3割を超え、中学校では約6割、高等学校だと約7割近くとなります。
視力が悪ければ授業中の黒板の文字も見えづらくなるため、早めの対策が必要です。
コンタクトレンズにかかる費用はいくらくらい?
コンタクトレンズはレンズ本体以外にも眼科での検査やケア用品など、安全に使用するために数多くの費用がかかります。不適切な使用をすれば最悪失明のリスクもあるため、コンタクトレンズの正しい知識を身につける必要があるでしょう。
コンタクトレンズにかかる費用はいくらくらいなのか、メガネとコンタクトレンズのコスト比較などを見ていきましょう。
眼科の検査費用
コンタクトレンズは高度管理医療機器といわれる製品であり、使用をするには医師の判断が必要です。使用方法を守らない、不衛生なコンタクトレンズを使用するなどをすると、感染症や炎症を引き起こすリスクがあります。
コンタクトレンズを使用する際に、眼科でかかる検査費用は約1500~3000円です。目の健康状態や視力が変わっていないかどうかを診てもらうためにも、定期的に検査を受けることが重要です。
コンタクトレンズの購入費用
コンタクトレンズは大きく分けて次に挙げる種類があり、それぞれにかかる費用が異なります。
・1DAYタイプ:(1箱30枚入り)2000~4000円
・2WEEKタイプ:(1箱6枚入り)2000~4000円
・1MONTHタイプ:(1箱2枚入り)2000~3500円
・ハードコンタクトレンズ:1枚あたり1~2万円
コンタクトレンズにはソフトコンタクトレンズとハードコンタクトレンズの2種類があり、ソフトコンタクトレンズはさらに1DAY、2WEEK、1MONTHの3種類に分かれます。ソフトコンタクトレンズのなかでもっともコスパがよいのは1MONTHですが、衛生面などを考えると1DAYが一番安全に使用できるでしょう。
ハードコンタクトレンズは1枚あたり1~2万円と高額ですが、耐久性があり1~2年の使用が可能です。酸素透過性が高いので、目の健康にやさしいメリットがあります。ただし、取り外す際にこぼれ落ちてしまい、排水溝に流れてしまうなどの可能性もあるので、取り扱いには注意が必要です。
ケア用品にかかる費用
コンタクトレンズにかかるケア用品は主に、次のとおりです。
・保存、洗浄液:1本あたり600円~
・レンズケース:1個あたり100円~
・目薬:1個あたり300円~
1DAYタイプ以外のコンタクトレンズは洗浄液や保存液、レンズケースなどを購入して保管する必要があります。保存と洗浄ができるタイプの洗浄液を購入すれば、1本ですべてまかなえるのでおすすめです。
ハードコンタクトレンズとソフトコンタクトレンズでは、使用する洗浄液やレンズケースが異なりますが、値段に大きな違いはありません。
メガネとコンタクトレンズはどちらがお得?
1箱(30枚入り)2000円の1DAYコンタクトレンズを1年使用した場合、1年間にかかる費用は4万8000円です。同金額で2WEEKコンタクトレンズの場合、1箱6枚入りなので3ヶ月となり、1年間にかかる費用は1万6000円となります。
コンタクトレンズ本体以外にもケア用品があるので、実際はそれ以上の費用がかかると想定されます。メガネはさまざまな価格帯がありますが、2年以上使用をするのであればメガネのほうがお得だといえるでしょう。
ただし、メガネもコンタクトレンズ同様に定期的な検査を受けて、視力が変わったらレンズを交換しなくてはいけません。レンズ交換費用はお店によって異なりますが、6600円から程度のところが多いようです。
子どもがコンタクトレンズを使用するときの注意点
子どもがコンタクトレンズを使用する際に気を付けるポイントは、主に次のとおりです。
・装着時間を守る
・毎日洗浄、消毒を行う
・コンタクトレンズを取り扱う際に手を清潔にする
・メガネを併用する
・定期健診は保護者同伴
コンタクトレンズは必要なときにのみ使用するように心がけ、夜はメガネを使用するなどの併用がおすすめです。装着時間を守り、自宅にいるときはできる限りコンタクトレンズを外しましょう。また、コンタクトレンズを取り扱う際には手を清潔にし、取り外したら洗浄、消毒をしてレンズケースに保管をしてください。
眼科の定期検診は中学生になると1人で通えるかもしれませんが、できる限り保護者同伴で行きましょう。
中学生からコンタクトレンズは可能だが注意点をよく守ること
コンタクトレンズの使用年齢は定められていないため、眼科で医師の許可をもらえれば中学生でも装着できます。しかし、不衛生なレンズを装着している、長時間装着しっぱなしなどの状態が続くと目が充血するなどのトラブルが起こる危険性があるので注意が必要です。
コンタクトレンズを使用する際には医師の話をよく聞き、注意点を守って正しく使用しましょう。また、目の異常を感じたら速やかに眼科の診察を受け、定期健診も欠かさずに受けてください。
出典
文部科学省 学校保健統計調査令和5年度(確定値)の結果の概要
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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