勝手に「初心者マーク」を外して車を運転した場合、どれだけの罰金が発生する?

配信日: 2025.01.09

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勝手に「初心者マーク」を外して車を運転した場合、どれだけの罰金が発生する?
現代の日本において、車の存在は移動を快適にするためにも欠かせません。居住地域の交通インフラ次第では、生活をするうえでの必需品になります。そのため、年齢を問わず自動車免許を取得する方は多いでしょう。
 
自動車免許の取得後に注意すべきことはいくつかありますが、その中の1つが初心者マークの取り扱いです。羞恥心などから、初心者マークを取り外したいと考える方もいますが、取り扱いが道路交通法によって定められています。
 
記事では初心者マークに関する取り扱いや違反時の対応などについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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自動車に記載するマークについて

自動車には運転者の状況によって、さまざまなマークを付けることが義務付けられています。その中で、最も知名度が高いのは、初心者運転標識、通称初心者マークでしょう。
 
若葉マークとも呼ばれる初心者マークは、免許の所有歴が通算で1年未満の運転者が運転する際に、自動車に表示させるべきものです。なお、免許の所有歴は通算であり、失効期間は除いて判断されます。また、初心者マークの表示は道路交通法によって定められているため、違反した場合には罰金などが科せられます。
 
初心者マークの次に知名度の高い標識といえば、高齢運転者マークと呼ばれる高齢運転者標識でしょう。普通自動車免許を持つ70歳以上が対象で、加齢などによる身体機能の低下が原因となって、運転に影響を及ぼす可能性が生じている場合に表示するものです。
 
初心者マークとの大きな違いは、表示が努力義務である点です。つまり、高齢運転者マークの場合は表示していなくても法的な罰則などはありません。
 
自動車に記載する標識は上記のほかに、聴覚障害者マークと呼ばれる聴覚障碍者標識や、身体障害者マークと呼ばれる身体障害者標識などがあります。
 
聴覚障害が理由で免許に条件が付与されている場合、聴覚障害者マークを表示しなくてはいけません。なお、聴覚障害者マークは初心者マークと同様、表示が道路交通法によって定められています。そのため、違反した場合には罰金などが科せられるのです。
 
身体障害者マークは肢体が不自由であることを理由に、免許に条件が付与されている方が表示すべきマークですが、初心者マークや聴覚障害者マークと違って努力義務になります。
 
なお、これらのマークの表示位置は道路交通法によって、地上0.4m以上1.2m以下の位置であり、前方と後方から見やすい位置に表示すべきと決められています。したがって、最低でも前後で1枚ずつ必要です。
 

初心者マークに関する違反

前述の通り、初心者マークと聴覚障害者マークの表示は道路交通法により定められた義務になります。該当者が表示を怠った場合は道路交通法違反となり、罰金などの罰則が課せられるのです。
 
初心者マークの表示義務に違反した場合、反則金として4000円の支払いが科せられるほか、行政処分点数が1点加算されます。表示対象者は免許を取得してから通算で1年以内の運転者であるため、その期間中に取り外した場合も違反の対象です。また、初心者マークは表示義務の期間を超えて表示していても罰則などはなく、問題もありません。
 
聴覚障害者マークにおいても初心者マークと同様に、違反時には反則金4000円の支払いと1点の行政処分点数の加点が科せられます。
 
また、初心者マークや聴覚障害者マークはもちろん、高齢運転者マークや身体障害者マークなどの表示をしている車両に対して、他の運転者がやむを得ない場合を除いて幅寄せや割り込みを行った場合、道路交通法違反に該当するため注意が必要です。
 
倫理的にもするべきではありませんが、違反時には中型車や準中型車を含む大型車の場合で7000円、普通車や二輪車は6000円、原付は5000円の反則金の支払いが科せられます。
 

違反時には反則金と行政処分点数の加点が科せられる

初心者マークの表示は道路交通法により定められており、違反した場合には反則金4000円の支払いと1点の行政処分点数が科せられます。
 
初心者マークの表示箇所も道路交通法によって定められており、前後で1枚ずつ必要にで。違反にならないよう、必ず表示しましょう。
 

出典

一般社団法人 日本自動車連盟 [Q]初心者マーク(若葉マーク)などは付けないと違反になるのでしょうか?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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