スーパーの駐車場で「エンジンかけっぱなし」で10分車を離れたら「反則金6000円」を取られた! 寒くて暖房を効かせておきたかっただけなのですが、数分でも違反になるのでしょうか?

配信日: 2025.01.15

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スーパーの駐車場で「エンジンかけっぱなし」で10分車を離れたら「反則金6000円」を取られた! 寒くて暖房を効かせておきたかっただけなのですが、数分でも違反になるのでしょうか?
寒い日、車の暖房を効かせたままスーパーの駐車場に車を止めて、ついその場を離れてしまった経験はありませんか? 「数分だけだから大丈夫」と思っていたら、警察に指摘されて反則金を払わなければいけない事態になったことがある人もいるかもしれません。
 
実はほんの数分であっても、エンジンをかけっぱなしにして車を離れると違反になります。本記事では、この行為が違反とされる理由や、エンジンをかけっぱなしにすることによる悪影響について解説します。

エンジンをかけっぱなしで車を離れると違反?

道路交通法第71条5項では、「車両等を離れるときは、その原動機を止め、完全にブレーキをかける等当該車両等が停止の状態を保つため必要な措置を講ずること」と定められています。
 
つまり、駐車場などでエンジンをかけたまま車を離れる行為は、道路交通法に違反する行為です。この場合は「停止措置義務違反」として、普通車の場合で反則金6000円と違反点数1点が科される可能性があります。
 
スーパーやコンビニなどで、「少し買い物するだけだから」「暖房を効かせておきたい」と思ってエンジンをかけっぱなしにして車を離れる人もいるかもしれません。しかし、たとえ数分でもエンジンを止めないまま車を離れることは、法律に反する行為なのでやめましょう。
 

エンジンをつけたまま車を離れる悪影響とは?

エンジンをかけたまま車を離れると、さまざまな影響をもたらす可能性があります。
 
まず心配なのは、「車が急に動き出す危険がある」ことです。例えば、小さな子どもが車内に入り、ギアをいじってしまうことがあるかもしれません。車のギアが「ドライブ」などの位置になると、車が動き出してしまいます。これが原因で物を壊したり、人にけがをさせてしまったりするような事故が起きる可能性もあります。
 
次に考えたいのは、「周囲への迷惑」です。駐車中にエンジンをかけっぱなしにしていると、アイドリング音や排出ガスのにおいが周囲の人に不快感を与えることがあります。特に静かな住宅街や夜間は、音が響きやすいため注意が必要です。
 
さらに、「防犯面のリスク」も見逃せません。エンジンをかけたまま車を離れると、車両が盗まれる可能性が高くなります。また、車そのものだけでなく、カーナビや部品、車内に置いている荷物が盗まれるケースもあります。
 
最後に、「環境への悪影響」が挙げられます。アイドリング状態を続けると、燃料を無駄に使い、温室効果ガスや有害物質を排出します。これらが地球温暖化や大気汚染を引き起こす原因となるのです。
 

車を離れるときは必ずエンジンを切ろう

エンジンをかけっぱなしにして車から離れることは、道路交通法に違反する行為です。「停止措置義務違反」として、反則金6000円や違反点数が科されることがあるため注意しましょう。
 
また、事故や周囲への迷惑、盗難、環境への悪影響を引き起こす原因になります。自身のためにも、周囲への配慮としても、駐車時にはエンジンをかけっぱなしにしないことが大切です。たとえ数分でも、車を離れるときは必ずエンジンを切り、きちんと施錠してくださいね。
 

出典

e-Gov法令検索 道路交通法
警視庁 反則行為の種別及び反則金一覧表
警視庁 交通違反の点数一覧表
 
執筆者:山田麻耶
FP2級

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