4人家族でトヨタの「ノア」に乗っています。気に入っているので次もノアにする予定ですが、現状の「ガソリン車」から「ハイブリッド車」にすると、どれくらいコストは変わりますか?
配信日: 2025.01.16
本記事では、現在ガソリン車のノアに乗っている家庭が、次回の車選びでハイブリッド車を選んだ場合、どれくらいコストに差が出るのかを比較します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
「ノア」のガソリン車とハイブリッド車ではどれくらい本体価格が違う?
ノアのベーシックモデルにおけるガソリン車の価格は267万円から、ハイブリッド車は305万円からの設定です(2024年12月時点)。
この差額の約40万円は決して小さな金額ではありませんが、ハイブリッド車は燃費が良いことで知られています。どれくらい異なるのか見ていきましょう。
「ノア」のガソリン車とハイブリッド車では燃費性能の違いによりどれくらいガソリン代が異なる?
ノアのガソリン車とハイブリッド車、それぞれの燃費を確認したうえで、ガソリン代を計算してみましょう。
ノアのベーシックモデルで最も安価なガソリン車の燃費は15.1km/リットル、一方でハイブリッド車の燃費は23.4km/リットルです(ともにWLTCモード)。
ガソリン代は地域や時期、給油場所によってさまざまですが、今回は資源エネルギー庁が公表している全国平均値を用います。資源エネルギー庁によると、2024年12月23日時点の全国のレギュラーガソリンの平均は180.6円/リットルです。
月間の走行距離を1000kmとすると、ガソリン車、ハイブリッド車の月間でのガソリン消費量とガソリン代は次のとおりです。
【ガソリン車】
●ガソリン消費量:1000km÷15.1km/リットル=約66.2リットル
●ガソリン代:66.2リットル×180.6円=約1万1956円
【ハイブリッド車】
●ガソリン消費量:1000km÷23.4km/リットル=約42.7リットル
●ガソリン代:42.7リットル×180.6円=約7712円
月間のガソリン代の差が約4244円ですので、年間では約5万928円のガソリン代削減が期待できます。
そのため、ガソリン車とハイブリッド車の本体価格の差が約40万円で、月間1000km運転する場合、8年ほどで本体分の価格差を燃費の良さで取り戻せるという計算になります。
また、ハイブリッド車については、新車購入時の自動車重量税が減免されたり軽減されたりするエコカー減税の制度の対象です。エコカー減税の分も本体価格の差を埋める要素となるでしょう。
そのほかのハイブリッド車の魅力
ハイブリッド車にはガソリン車と比べた際、燃費や減税以外のメリットもあります。例えば、ハイブリッド車は二酸化炭素排出量が少なく、環境に優しい乗り物です。
また、走行時の音がガソリン車よりも小さいため、家族での移動中の会話がよりしやすかったり、音楽などが聞きやすかったりすることもあります。
まとめ
ノアのガソリン車からハイブリッド車に乗り換えると、初期費用はガソリン車よりも高くなってしまいます。
一方で、月々のガソリン代は節約できるので、走行距離によってはトータルコストを安くすることも可能です。
走行距離が多い家庭や環境意識が高い人には、ハイブリッド車がおすすめですが、初期費用を抑えたい場合や走行距離が少ない家庭では、ガソリン車も十分な選択肢となるでしょう。
出典
トヨタ ノア
資源エネルギー庁 石油製品価格調査
国土交通省 自動車関係税制について (エコカー減税、グリーン化特例 等)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー