結婚式を挙げずに「フォトウェディング」だけで十分だと思っています。「写真撮影だけ」にすれば、実際に費用を抑えられるのでしょうか?
配信日: 2025.01.15
そこで本記事では、結婚式とフォトウェディングの費用比較や、それぞれのメリット・デメリット、さらに費用を抑えながらも満足度の高いフォトウェディングを実現する方法について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
結婚式とフォトウェディングの費用比較:どれくらい違うのか?
株式会社リクルート(東京都千代田区)が企画運営する「ゼクシィ」が実施した、「ゼクシィ結婚トレンド調査2024」(調査期間:2024年4~5月、調査票回収数:3656件)よると、挙式、披露宴・ウェディングパーティーにかかる費用総額の平均は、343万9000円とされています。
一方、「ゼクシィ関西」が調査した「ゼクシィ結婚トレンド調査2022」(調査期間:2022年4~5月、集計サンプル数:3865件)によると、フォトウェディングの全国平均費用は18万3000円です。調査元や調査年月の違いはあるものの費用の差は一目瞭然で、フォトウェディングだけにすれば数百万円単位で節約できる可能性があります。
例えば、結婚式ではゲストの人数によって料理や引き出物の費用が増えるため、規模が大きいほど費用が膨らみます。一方、フォトウェディングでは、衣装レンタルや撮影料金が主な費用であるため、人数に影響されることはありません。こうした違いから、費用を抑えたい場合にはフォトウェディングが有力な選択肢となるのです。
フォトウェディングだけを選ぶメリットとデメリット
フォトウェディングにすることで、費用や時間を節約できる一方で、「本当にこれで十分なのか?」と迷う人も多いのではないでしょうか。フォトウェディングだけを選んだ場合に得られるメリットと考慮すべきデメリットについては、以下のような点が挙げられます。
■メリット
●大幅なコスト削減:結婚式にかかる膨大な費用を抑えられる。
●準備の手間が少ない:結婚式とは違って何ヶ月も準備する必要がない。
●自由度の高い撮影:ロケーションや衣装、撮影時期を自分たちで選べる。
■デメリット
●周囲の理解が必要:特に親族や友人が結婚式を期待している場合、反対にあうこともある。
●思い出の形が限定される:ゲストに晴れ姿を見せられず、新郎新婦以外の方との写真を撮る機会が限られるため、「結婚式をした」という実感が薄くなることもある。
●天候の影響を受ける可能性がある:ロケーション撮影の場合は、突然の雨や雪、強風などにより予定していた撮影が延期や中止になる可能性があります。
●親戚や友人、知人への結婚報告は別途行う必要がある:結婚式を行わないため、結婚報告ははがきやSNS、少人数の食事会などで別途行う必要があります。
これらのメリット・デメリットを踏まえ、パートナーや家族としっかり話し合うことが大切です。
フォトウェディングの費用を左右するポイントとは?
株式会社ウエディングパーク(東京都港区)が運営する「Photorait」が2024年に1313名を対象としたユーザー調査によると、フォトウェディングにかかった全国の平均費用は25万9328でした。
そのうち、洋装のみが約23万4000円、和装のみが約16万9000円、洋・和装両方の場合は約31万3000円だそうです。フォトウェディングの費用は、以下の要因によって変動します。
●撮影場所:スタジオ撮影よりも、屋外や遠方でのロケーション撮影のほうが高額になる傾向があります。Photoraitの同調査によると、スタジオ撮影の費用相場は19万2831円、ロケーション撮影では27万356円です。もちろん、洋・和装などによって料金は異なります。
●衣装の着数:複数の衣装を選ぶと費用が増加しますが、一般的には1~2着が多いようです。新婦が2着で新郎が1着、といったパターンも考えられるでしょう。
●撮影時期:季節や曜日によって、料金が変動することが多くあります。一般的に、土日祝日は平日よりも高額になる傾向です。
●セットプランの利用:基本料金に加えて、アルバムや写真データなどをセットにしたプランを選ぶことで、総額を抑えられる可能性があります。
●オプション:アルバムの作成や動画撮影、ヘアメイクの追加サービスは別途料金が発生します。
フォトウェディングの費用を抑えるためには、平日やオフシーズンを選んでの予約やパッケージプランを活用するとよいでしょう。また、プランを選ぶ際には、費用に優先順位をつけ、必要なものだけを選ぶようにすると無駄を省けます。
フォトウェディングで自分らしい結婚の思い出を作ろう
フォトウェディングは、費用を抑えつつも一生の思い出を形にできる素晴らしい選択肢です。ただし、結婚式とは異なる形になるため、パートナーや家族とよく相談し、納得したうえで選ぶことが大切です。フォトウェディングを選んだからこそかなう自由な演出を楽しみ、すてきな時間を過ごしてください。
出典
株式会社リクルート ゼクシィ結婚トレンド調査2024
株式会社リクルート ゼクシィ関西 ゼクシィ結婚トレンド調査2022
株式会社ウエディングパーク Photorait フォトウェディング費用ガイド
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー