冬の朝は車のフロントガラスが凍結していることはありませんか? その場ですぐ溶かす簡単テクニックを紹介
配信日: 2025.01.16
本記事では、手軽で効果的な解凍方法と安全かつ経済的な予防策について、具体的な金額を示しながら解説していきます。あなたの状況に合った最適な対策で、今年の冬はストレスフリーなカーライフを送りましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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なぜフロントガラスは凍結するの?
フロントガラスの凍結は、主に「放射冷却」と呼ばれる現象によって発生します。
放射冷却とは、夜間に地表から熱が宇宙空間へ放出され、地表付近の気温が下がる現象です。晴れて風の弱い夜間は特に放射冷却が起こりやすく、気温が氷点下まで低下すると、空気中に含まれる水蒸気が冷やされ霜となって、フロントガラスに付着します。この霜が凍結することで、フロントガラスが凍ってしまうのです。
簡単にできる凍結解消テクニック&コスト
ここでは、冬の朝に車のフロントガラスが凍ってしまった際、手軽に解消できる方法を3つ紹介します。それぞれのコスト、安全性、手間についても詳しくみていきましょう。
市販の解氷スプレー
市販の解氷スプレーは、手軽さと即効性が魅力のアイテムです。価格は、300~500ミリリットルで500~1000円程度です。スプレーをフロントガラスに直接噴射するだけで、数秒で氷が溶けて、視界が確保できるでしょう。
ただし、過剰に使用すると頻繁に購入する必要があり、コストがかさむ可能性があります。また、解氷成分が強力なため、使用後はガラス表面をしっかり拭き取り、スプレー液が塗装面やゴム部分に残らないように注意してください。
自作解氷スプレー
市販品の代替として、自宅で簡単に作れる解氷スプレーもおすすめです。エタノール2:水1の割合で混ぜるだけで作れます。無水エタノールは500ミリリットルで1200円程度ですが、燃料用であれば300円程度で入手できます。
アルコール濃度が高い場合、ゴム製品を傷める恐れがあるため注意が必要です。また、今回は無水エタノールで計算していますが、燃料用アルコールを使用すればさらに安く作成できます。その場合は、アルコール3:水1で混ぜましょう。ただし、燃料用アルコールは主に工業用として使われるため、取り扱いには注意が必要です。
ぬるま湯を入れた袋を押し当てる
より低コストな方法として、ぬるま湯を入れた袋を利用する方法があります。ぬるま湯を入れた袋をフロントガラスに押し当てることで氷を溶かしますが、費用は水道代とガス代を合わせても1回当たり約1円、ビニール袋代が2~3円程度です。
なお、直接お湯をかけるのは、ガラスが割れる原因となるため絶対に避けましょう。フロントガラスの交換は車種や依頼先などによって異なりますが、一般的に5~10万円の費用がかかります。
これまでで紹介した3つの解消方法をコスト、安全性、手間、時間効率の観点から図表1にまとめました。
図表1
方法 | コスト(1回) | 安全性 | 手間 | 時間効率 |
---|---|---|---|---|
市販解氷スプレー | 約38~77円 | ◎ | ◎ | ◎ |
自作解氷スプレー(エタノール) 自作解氷スプレー(燃料アルコール) |
約51~83円 約17円 |
◎ | ○ | ◎ |
ぬるま湯+ビニール袋 | 約3~4円 | ○ | △ | ○ |
調査を元に基に筆者作成
凍結を未然に防ぐ! 凍結防止カバーとコスト
凍結に対しては凍結スプレーなどで解消する方法のほかに、未然に防ぐというアプローチもあります。凍結防止カバーは、簡単かつ経済的な選択肢の一つです。
凍結防止カバーは、1000~3000円程度で購入できることが多く、何度も繰り返し使用できるため、ランニングコストを抑えられる点が魅力です。ただし、凍結解消作業の手間が省ける一方で、乗車する前後にカバーを着脱しなければならず、手間がかかることには留意しましょう。
車を駐車する際、フロントガラス全体を覆うようにカバーを設置します。カバーの固定方法は製品によりさまざまですが、車のドアに挟むタイプか、マグネット付きの製品を選ぶと便利です。風の強い日には、しっかりと固定できるタイプのカバーを使用することで、はがれる心配がありません。
経済的かつ安全な凍結対策を!
冬の朝のフロントガラス凍結問題を解決するためには、解氷方法と予防策の組み合わせが最適です。本記事で紹介した方法を活用すれば、経済的かつ安全に対応できるでしょう。
コストを抑えたい場合は自作解氷スプレーがおすすめですが、ぬるま湯を入れた袋をフロントガラスに押し当てる方法もあります。また、毎日の解氷の手間を減らしたい場合は、凍結防止カバーを設置することで、凍結そのものを未然に防ぐことができます。
それぞれの方法の特性を理解し、ライフスタイルや車の利用状況に合わせて適切な手段を選びましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー