「家は3回建てないと理想の家にならない」説。実際に2回以上建てた人はどのくらいいる?
配信日: 2025.01.16
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
「家は3回建てないと理想の家にならない」とはどういう意味か?
「家は3回建てないと理想の家にならない」という言葉は、1回では理想の家の完全な実現が難しいことを表しています。初めて家を建てる場合、家づくりで後悔したくないあまりにこだわりを詰め込み過ぎて住み心地があまり良くなく、せっかく家を建てても出来上がりに満足できない人もいるかもしれません。
1回目の家づくりで収納が足りなかったり、生活動線が不便だったりといった問題が発生した場合、2回目以降は反省点を踏まえ、家族構成やライフスタイルに合った満足度の高い家を実現できる可能性が高くなります。
しかし、実際に3回家を建てる人はまれであり、多くの人にとって家づくりは1回きりの場合が多いでしょう。1回の家づくりで後悔しないためには、見た目のデザインだけではなく、住み心地、ライフスタイルに合った間取りを考えることが大切です。
家を2回以上建てた人の割合
では次に、2回以上家を建てた人がどのくらいいるのかを見ていきましょう。
国土交通省の「令和5年度住宅市場動向調査報告」によると、注文住宅(建て替えを除く)において住宅取得回数を「今回が初めて」と回答した人は81.2%と最も多いものの、2回目と回答した人は15.1%、3回目以上と回答した方もわずかながら存在します。
また、初めて住宅を取得した人の年齢は30代が46%で最も多く、2回目以上の取得では56.5%で60歳以上が最も多くなっています。
注文住宅を建てる際の平均費用
同調査によると、土地購入資金を除く注文住宅の住宅建築資金の全国平均は4319万円です。注文住宅において住宅ローンを組んでいる人は全国で74.8%、返済期間は35年以上が最も多く、住宅ローンの年間返済額の平均は155万2000円のようです。
ただし、土地の取得費用や住宅のグレード、住宅設備により建築費用は変動します。また、2回目以降の家づくりでは、過去の経験を踏まえて無駄な費用を抑えられる可能性が高まるでしょう。
後悔しない家づくりのために押さえておきたいポイント
3回建てないと理想の家にならないという言葉には、1回の家づくりでは経験不足から後悔や改善点が多いことを意味しています。しかし、現実的に何度も家を建てるのは時間的、経済的にも難しいのが現状です。1回の家づくりで後悔を最小限にするために押さえておきたいポイントを見ていきましょう。
●家づくり経験者、建築士、インテリアコーディネーターに相談する
●ライフスタイルに合った生活動線、間取りを考える
●モデルハウスなどを見学して具体的なイメージをつかむ
後悔しない家づくりには十分な準備と情報収集が大切です。
家を2回以上建てた人は少数ながら存在する
「家は3回建てないと理想の家にならない」という言葉は、1回の家づくりでは後悔や改善点が多く理想の家を建てるのは難しいことを意味しています。国土交通省の令和5年度住宅市場動向調査によると、住宅取得回数について「初めて」と回答した人が最も多いものの、2回目・3回目と回答した人もわずかながら存在します。
初めての家づくりで後悔しないためには情報収集が欠かせません。理想のマイホームを形にするために事前準備を十分に行うことが大切です。
出典
国土交通省 住宅局 令和5年度住宅市場動向調査報告 2.1.8 住宅取得回数(34、44、116、123、126、128ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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