車の「エンジンオイル」が減ってきたので「注ぎ足し」しても問題ないでしょうか? 「全量交換」をしないとどんな「リスク」がありますか?

配信日: 2025.01.17

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車の「エンジンオイル」が減ってきたので「注ぎ足し」しても問題ないでしょうか? 「全量交換」をしないとどんな「リスク」がありますか?
車の最適なパフォーマンスを維持するためには、エンジンオイルを適切に交換しなければいけません。しかし、交換の費用が気になったり、緊急性があったりして自分で注ぎ足した方が効率的なのではないかと考える方もいるでしょう。
 
今回は車のエンジンオイルが減ることによる影響や、注ぎ足しをしてもよいかについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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車のエンジンオイルが減ることによる影響

一般社団法人日本自動車連盟(JAF)によると、車のエンジンオイルの使用目的は以下の5つです。
 

・潤滑:エンジン内の部品を円滑に動かすために必要
・密封:シリンダーとピストンの間を埋めて圧縮と爆発力を保持
・防さび:外部との温度差によりできる水蒸気への対策
・冷却:燃料によりエンジンが高温になった際の冷却
・洗浄:燃料の燃えかすや部品の摩耗で排出される金属粉の除去

 
これらの機能によりエンジンの部品を保護し、動作をスムーズにしています。エンジンオイルは車種、車の使用状況やコンディションにより、交換時期の目安が異なります。普通車ならば1万5000キロメートルまたは1年、軽自動車ならば1万キロメートルまたは6ヶ月が目安となるようです。
 
また、悪路をよく通る、山間部などの上り下りの多い道を走行する場面が多いなど、車に負荷がかかりやすい状況の場合には、さらにこまめな交換が必要だと考えられているようです。
 
もし交換目安を過ぎているのにエンジンオイルを換えないと、以下のような悪影響を及ぼすと考えられます。
 

・燃費の悪化
・車のパワー不足
・エンジンの損傷

 
基本的には、エンジンオイルは入っているものをできる限り除去してから交換する必要があります。
 

車のエンジンオイルを交換する際の費用目安

エンジンオイル交換の費用は車種や選択するエンジンオイルにより異なりますが、2000~1万円が目安のようです。費用は交換する場所や、エンジンフィルターなど、ほかの部品に劣化がないかといった部分でも変動する可能性があります。
 

エンジンオイルの注ぎ足しは故障を招くおそれがある

エンジンオイルは全量交換をすることが基本です。なぜなら、誤った手順や方法によってエンジンの故障を招いてしまう可能性があるからです。また、劣化したエンジンオイルがそのまま入っていると、エンジン内の部品を損傷させたり、快適な走行ができなくなったりするとされています。
 
車が損傷してしまうと、修理のための費用がかさんだり、場合によっては買い換えが必要になったりするでしょう。そのため、エンジンオイルは基本的には全量交換が推奨されています。
 
しかし、状況によっては注ぎ足しをしなければならないこともあるかもしれません。もしどうしても注ぎ足しをしなければいけない場合には、以下のことに気を付けるようにしましょう。
 

・エンジンオイルの種類を間違えない
・規定量まで注ぎ足しをする

 
エンジンオイルには、それぞれグレードや粘度の違いがあります。車種に合わないエンジンオイルを今まで入っていたものと混ぜ合わせると、燃費が悪くなったり、スムーズな走りが妨げられたりするおそれもあるため、全量交換が推奨されています。
 
お使いの車の取扱説明書をよく確認し、適切なオイルを選択しましょう。また、規定量よりも多く注ぎ足しをしてしまうことで走行時のトラブルや部品の損傷を招くこともあるようです。緊急性が高く、自分で行わなければならないときには、以上を守って行いましょう。
 
基本的には、車のパフォーマンスを保つために自動車整備工場や店にて交換してもらうことが大切です。自身の車種の交換目安を把握し、こまめにエンジンオイルを交換しておきましょう。
 

エンジンオイルの注ぎ足しは車を故障させたりパフォーマンスを下げたりするため、全量交換が推奨される

エンジンオイルの注ぎ足しは、誤った手順・方法によりトラブルを招いてしまう可能性があります。専門的な知識と技術を持ったスタッフに全量交換をしてもらうことで、愛車に長く乗り続けられる可能性があるのです。
 
しかし、緊急にエンジンオイルを注ぎ足さないと走行ができないといった場合には、取り扱い説明書に沿って適切な処理が必要です。1回当たり2000~1万円といったコストはかかりますが、愛車に長く乗り続けるために全量交換をしてもらいましょう。
 

出典

一般社団法人日本自動車連盟 [Q] エンジンオイルの交換時期は、どのように判断するのですか?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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