ガソリンスタンドで「タイヤ4本4万円」を見かけましたが、安すぎて不安です。カー用品店と比べて、安全性に問題はないのでしょうか?
配信日: 2025.01.17
そこで本記事では、ガソリンスタンドのタイヤ販売とカー用品店との違いを比較し、安全性や価格の秘密について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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ガソリンスタンドでタイヤを買う? その販売戦略とは
ガソリンスタンドでのタイヤ販売は、必ずしも格安というわけではありません。むしろ、タイヤは比較的高額な商品であり、重要な収益源の一つとなっています。ガソリンスタンドは、燃料販売だけでなく、タイヤなどの「油外商品」の販売を促進することで利益を上げるビジネスモデルを採用しています。
ガソリンスタンドがタイヤ販売を促進するにあたっては、空気圧点検など顧客への積極的な声掛け、高齢層を中心とした車両の引き取りや納車サービスの提供、フレーミング効果の活用で顧客の購買意欲を高めるなどといった方法を取り入れています。
これらの戦略により、ガソリンスタンドはタイヤ販売を重要な収益源として位置づけ、積極的に販売促進を行っています。
カー用品店とガソリンスタンド、安全性に違いはある?
タイヤそのものの安全性については、購入するタイヤが新品かつ正規品であれば、基本的に問題はありません。ただし、以下の点に注意が必要です。
1. 製造年の確認
タイヤは経年劣化するため、製造から5年以上経過したものは性能が低下している可能性があります。購入前に製造年を確認し、5年以上経過していれば点検を受けましょう。
2. 対応スタッフのスキル
ガソリンスタンドは給油が主な業務であり、スタッフのタイヤ交換の専門知識がカー用品店に比べて十分でない傾向にあります。
3. 交換後のメンテナンス体制
カー用品店は、タイヤの空気圧調整やアライメント調整といった付帯サービスが充実していることが多いですが、ガソリンスタンドでも給油時にタイヤの空気圧チェックなどの基本的な整備を受けられます。頻繁に立ち寄る機会があるため、定期的なメンテナンスを受けやすいでしょう。
カー用品店では専門スタッフが対応するため、タイヤ選びから交換、メンテナンスまでトータル的なサポートが受けられます。さらに、複数のメーカーやモデルから選択できるため、車種や用途に合ったタイヤを選びやすいでしょう。
一方、ガソリンスタンドは、店舗数が多いため近くにお店がある可能性が高い、他のタイヤ交換できる店舗より安価な場合がある、夜間でも作業してもらえることがある、同時に給油や洗車もできるといったメリットがあります。
ただし、ガソリンスタンドではタイヤの取り扱い種類が少ない傾向にあり、タイヤ交換を実施していない店舗も多いことに注意が必要です。
また、安全性に関しては、国土交通省からの認定を受けた指定工場のあるガソリンスタンドであれば、一定の設備を有し十分な技術を持つことが期待できます。タイヤ交換を依頼する際は、整備資格の有無を確認することをおすすめします。
実際にどちらで買うべきか? 選び方のポイント
タイヤを購入する際、「ガソリンスタンド」と「カー用品店」のどちらを選ぶべきか迷う方も多いでしょう。価格の安さを取るのか、充実したサービスを優先するのか、それぞれにメリットとデメリットがあります。ここでは、自分に合った購入先を選ぶためのポイントについて解説します。
・価格重視ならガソリンスタンド
価格と利便性を重視する場合は、ガソリンスタンドがよいでしょう。「とにかく安く済ませたい」「特定のタイヤにこだわりがない」という場合は、夏冬などに行われるキャンペーンで安く購入できる可能性があります。ただし、購入前に製造年を確認し、交換後は定期的に空気圧などを点検しましょう。
・安心・安全を優先するならカー用品店
「高性能なタイヤを選びたい」「アフターケアも重視したい」という方には、カー用品店がおすすめです。タイヤの性能や交換作業の精度だけでなく、サービスの質も充実しているため、安心して利用できます。
このほかにも上述のとおり、スタッフの技術力と知識レベルや店舗の品ぞろえ、店舗数や営業時間を考慮に入れるとよいでしょう。さらに、購入後の無料点検や交換サービスの有無、保証内容も重要な選択基準となります。これらの要素を総合的に考慮し、自身のニーズに合った購入先を選んでください。
価格と安心のバランスを考えて選ぼう
ガソリンスタンドの「タイヤ4本4万円」という価格は、確かに魅力的です。しかし、安全性を確認せずに購入すると、思わぬトラブルにつながる可能性もあります。一方で、カー用品店では専門的なアドバイスやアフターサービスを受けられるメリットがあります。
タイヤは、車の命綱ともいえる重要な部品です。「安さ」だけでなく、「安全性」や「アフターケア」も含めて総合的に判断し、自分のニーズに合った購入先を選びましょう。しっかりと比較検討して、快適で安全なドライブを楽しんでください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー